"ドン・キホーテを作る" 電撃ネットワークのギュウゾウさんに白鴎大学とギュウ農フェスのコラボレート「HAKUOHクリエイティブ・ラボ」について聞いてきましたよ。

やまー。

ギュウゾウ電撃ネットワークのメンバーでもあり、最近はアイドルフリークとしての知名度も上がってきたギュウゾウさんが主催するアイドルイベント"ギュウ農フェス"が、栃木県小山市の白鴎大学とコラボレートするという?をいくつ並べたらいいか分からないニュースが発表されたのは2016年7月19日。

ギュウ農フェスが白鴎大学とコラボ。「HAKUOHクリエイティブ・ラボ」を開講(音楽サイト【ガチ恋!】より)

「HAKUOH クリエイティブ・ラボ」とは一体何なのか。8月23〜25日を使って研究される「白鴎大学でゼロから1万人フェスをやる方法」では何が行われるのかについて、その想いと目的をギュウゾウさんに語ってもらいました。
「人を育てる」「ドン・キホーテ作る」というギュウゾウさんからのメッセージは、ギュウゾウさんのアイドルとそのシーンに向けた熱い想いが透けて見えてくるかもしれません。

"人を育てるところから初めませんか?" HAKUOH クリエイティブ・ラボを始める経緯

今回8月23〜25日を使って「HAKUOH クリエイティブ・ラボ」を行うことになりましたが、そもそもギュウゾウさんはどういう経緯で白鴎大学と知り合うことになったんですか。

ギュウゾウ 白鴎大学はギュウゾウ農場がある栃木県小山市の大学で、その白鴎大学で2015年に学生さんに向けて農業についての講演をやったことがあります。

なるほど。

ギュウゾウ あと、ご縁という意味では2015年に白鴎大学の周辺が関東・東北豪雨で被災した時に、農場のみんなで地域の復旧ボランティアをやりましたね。それがどう働いたかは分からないんですけど、突然大学の方から「大学を使って音楽イベントはできるものでしょうか?」って連絡が来たんです。

最初は今回のようなセミナーをやる話ではなかったんですね。

ギュウゾウ "大学の構内を使って大型の音楽イベントはできるものでしょうか?"という話でしたね。で、ちょうどその時に僕もとちぎテレビ(栃木県ローカルテレビ局)さんとギュウ農フェスの大型版を栃木県内でやるとしたらどんな場所がいいだろうか?って考えていたところだったんで驚きました。

それが今回のようなセミナー形式になったのは何故なんでしょう?

ギュウゾウ 大学構内で音楽フェスをやろうと思えばできちゃうんですよ。だけど、ただ"楽しかった"、"儲かった"、"盛り上がった"で終わってしまったらシーンの終息に結びついてしまうと思ったので、"人を育てることからやりませんか?"って話をしたんです。で、まずはやりたい人がいるか調べて、そういう人がいるなら僕ら大人が知ってることを教えることからやっていきましょう、となったのが今回のセミナーなんです。

アイドルシーンの"現在"を総括 -HAKUOH クリエイティブ・ラボ1日目-

2016年8月23日(火)カリキュラム
・特別セミナー(1)「アイドルと日本社会〜AKB48に始まるビジネスモデルとは(仮)」藤井健(白鴎大学経営学部長)
・特別セミナー(2)「ギュウ農フェスの作り方」ギュウゾウ(電撃ネットワーク/ギュウ農フェス主催)
・トークセッション「アイドルライブは儲かるのか?」藤井健/ギュウゾウ/神崎晃(デスラビッツ部長)
・アイドルライブ&握手会(出演:デスラビッツ)

では、その「HAKUOH クリエイティブ・ラボ」の3日間はどんなことをするんでしょう?

ギュウゾウ 今回のセミナーをやるときに僕の方から「経済・経営の教授の方を招いて欲しい」って要望を出したんですね。でも、初日に出ていただく藤井教授が経営学部長だとは思わなかったんですよ。藤井さんってAKBについてかなり突っ込んだ論文を出してたりする方なんですけど、僕はイベントっていうのは経済や経営の部分をしっかりやらないとダメ。エンターテイメントとビジネスの両方を成立させなきゃいけない、っていう考えが電撃ネットワークをやっいて学んだことです。自分がやりたいことだけをやる人は芸術・アートの方向に行けばいい。でも、俺たちがやってるのは"芸能・エンターテイメント"なんだから。"芸能"をやってる以上は楽しいことを提供し対価をいただく、お金をいただくにはどうするかを考えるってのが鉄則なので、経営学や経済学の理論を持っている方と一緒にやりたかったんです。今回、トークセッションに参加していただくデスラビッツの神崎さんは理論派でアイドルと音楽エンターテイメントに理解がある方なので、すごくいい方々に集まっていただいたと思ってます。初日はアイドルのライブとアイドルの運営に対し 非常に理論的に向きあっている方々が登壇してくれますので、その部分は顕にしていきたいと思ってます。夢だけを語っている講座にはしたくないと思ってるので、講師から現時的な部分を聞けるのはいいなと思ってます。

ギュウゾウさんもお話されるんですよね。

ギュウゾウ 藤井さんと神崎さんが理論的な方たちなので、僕は夢を語ろうと思います。ギュウ農フェスがアイドルシーンにまっしぐらに突っ込んでいって風穴を空けつつある、って部分を、電撃ネットワークで経験した海外エンターテイメント界の体験談と共にお話しようと思ってます。

最後はデスラビッツのライブと握手会もやるんですよね。

ギュウゾウ アイドル文化がここまで前に進んだ要因には、握手会というシステムを誰かが発明して、AKBがそれを拡大し整備していった部分が大きいと思うんです。CDが100万枚売れる時代じゃないから、ライブに人を集めるために、新しい楽曲を作るために、いい環境でライブをやるためにお金を生んでいくため、活動費を作るための有効手段である握手会システムを体験してほしいなと。

イベントに1万人を呼ぶための秘策を伝授!? -HAKUOH クリエイティブ・ラボ2日目-

2016年8月24日(水)カリキュラム
・「1万人の目を引き付けるプロモーション~映像編(仮)」二宮ユーキ(映像作家)
・「1万人の目を引き付けるプロモーション~メディア編(仮)」山田秀樹(音楽サイト【ガチ恋!】編集長)

で、2日目の24日は映像作家の二宮ユーキさんと僕がワークショップをやります。

ギュウゾウ 初日はアイドルシーンで今起きていることを知ってもらって、2日目は現実的なテクニックを見せたいです。いいものを作るには、すごい機材とすごいタレントとすごいお金を使わないとできない、と思ってる若い人が多いんだけど、"俺たちでもできる"、"俺達にもチャンスがあるんだ"っていう可能性を伝えたいです。二宮さんからは、発想力があれば2カメでこれだけできる、iPhoneでもこんなことができるっていうプロの凄味を知ってもらいたい。同時に、自分でも出来るかも知れない、出来ると思うきっかけが生まれたら良いなと。

山田さんには"こういう生き方がある"っていうのを示して欲しい。物書きとして自分の考え方を表現して、それを生業にしたいって思ってる人って結構多いはずなんだけど、その"なり方"がわからない若者はたくさんいます。あと、いい大学を出なかったからいい就職ができなかったって諦め方は本当にダサいと思うんで、"就職できないなら自分でやっちゃえばいいじゃんか"、という一つの見本として、僕は山田さんが音楽サイト【ガチ恋!】を立ち上げた話が好きなんです。物書きとして、ワクワクさせてくれる見出しとか文章の作り方。経営者としてのサイト運営術。技術的な部分や気構えも含めて第一線で戦ってる山田さんの話を聞きたい。その中で学生の一人でも二人でもいいから"俺にもできんじゃないか?"っていうドン・キホーテが現れて欲しい。二宮さん、山田さんっていうもしかしたらすげー武器が少ない人が、それでもちゃんとメジャーと渡り合って戦ってるっていうのを見て"俺もやってみたい、やれる!"っていう現代版ドン・キホーテを2日目の講座で作るんです!

フジロック小山市版はできる! -HAKUOH クリエイティブ・ラボ最終日-

2016年8月25日(木)カリキュラム
・学生によるプレゼンテーション「白鴎ホールでアイドルライブを企画せよ」

3日目は学生さんによる発表ですよね。そこではどんな発表を期待されてますか?

ギュウゾウ ものすごく理路整然と大人たちを唸らせるような発表や「えええ〜っ?」っていうような訳の分からない発想が生まれてきてくれたらいいと思うし、あと夢物語もいいですね。どこかに振り切っていて欲しいです。ビートたけしさんの言葉に「マイナスの方にでっかく振れることができる人は、プラスにもでっかく振れることができる」というのがあります。電撃ネットワークでやってきたことが僕の発想の基本になっていますが、それを遥かに上回わる大胆な発表を作ってきて欲しいです。フジロックフェスだって最初は「スキー場でやるロックフェスに人なんか来る訳ない」ってみんなに言われてた、翔やんが1人で始めた氣志團万博は木更津に何万人も集めるイベントになった。出来無い事は無い世の中になってるんだ。大胆に大胆に!

「HAKUOH クリエイティブ・ラボ」はそれの栃木県小山市版ということですね。

ギュウゾウ できるでしょ。山の中にあるスキー場でライブをやる、砂漠のど真ん中でイベントをやる、これをイメージした先人の発想力を超える、みんなが唖然とするようなアイデアがあればできますよ。

その3日間をふまえた上で10月29日の白鴎祭でのギュウ農フェスにつながっていくんですよね。

ギュウゾウ 今回のセミナーを受けて、10月29日に学生さんたちがやりたいと思って手を挙げてくれればほとんどことはやらせますよ。映像を作りたいって思えば"やってみたらいいよ"、ニュースを作りたいって思えば"やってみたらいいよ"、別の告知の仕方をしたいと思ったらそれも"やってみたらいいよ"って。滑ったっていいんですよ。やる気があるなら"どんなもんなのか"って打席には立たせてあげたいなぁって思います。僕たちはドン・キホーテじゃなきゃいけないんですよ。セミナーで若きドン・キホーテを育て、僕らおじさんはロシナンテになって、たくさんの人が喜ぶ楽しいことをしたいです。