BiSHのハグ・ミィに「TOMIN SHOJO」で馬乗りにされた人にしか分からない世界について書いてみましたよ。

2016/05/05 00:20編集後記 変態 

やまー。

2016年5月2〜3日に行われたBiSHのメジャーデビュー記念イベント「24 Hour Party BiSH」の取材の中で起きた一コマがこちらです。(photo by 外林健太)

BiSH ハグ・ミィ TOMIN SHOJO

BiSHの楽曲の中に「TOMIN SHOJO」(1stアルバム「Brandnew Idol SHiT」に収録)という曲があるのですが、その「TOMIN SHOJO」はライブ中に観客を2名ステージに上げるライブパフォーマンスがあります。

BiSHのライブの中でも目玉のうちの一つになっているので、その様子はこれまでも記事や写真で紹介してきたのですが、今回紹介する側にいるべき僕が何故かステージに上げられることになってしまいました。(そうなった経緯については「BiSH メジャーデビュー記念、24時間イベント「24 Hour Party BiSH」リアルタイムレポート(10/12)」をご覧ください)

そして、実際にやられる側になることで初めて分かった発見、あるいは新しい世界が見えてしまったので、今回それについて書きたいと思います。

この「TOMIN SHOJO」でのパフォーマンスでステージに上げられる2人のうち、上記の写真の通りハグ・ミィというメンバーに馬乗りにされてステージ上を練り歩くと言うのが割と定番になっています。

そんな様子をこれまでは「バカバカしい光景だな」と思いながら面白おかしく取り上げていたのですが、やられて初めて分かったのは...

あれ、乗られた人が自分で勝手に歩いてるんです。

ハグ・ミィは、騎手のように手綱やムチを持っている訳ではないので「あっちに行け」「こっちに行け」みたいなことは言わないし、しません。ただ、無邪気に笑って乗っているだけなんです。あれ、完全に"調教"されていうように見えて、歩いているのは完全に乗られている側の自由意思なんです。

「あ、そっか!」とそれに気付いた時の衝撃は、ここ数十年来感じたことがなかった大きさでした。脳内のシナプスがシュパパパパッと光を放って一気につながっていくのをリアルに感じました。

もし動きたくなければ、じっとその場に止まることもできるのにハグ・ミィに乗られたBiSHファンは皆一様にステージ上を右へ左へと動き回っているんです。

かつて「デトロイト・メタル・シティ」というマンガがあり、「TOMIN SHOJO」と似たシーンがよく描かれていました。僕は「TOMIN SHOJO」のパフォーマンスを見るたびに「リアルな"デトロイト・メタル・シティ"だな」と思っていたのですが、「デトロイト・メタル・シティ」で馬乗りは、クラウザー様が完全に支配する側に立ち、"豚"を虐げているので主(S)従(M)関係が成立した上でのパフォーマンスなんです。ただ、ハグ・ミィが馬乗りになって動き回っている「TOMIN SHOJO」は完全に載せているファンの意思です。

ライブ中のステージ上という衆人環視(場所によっては数千人単位で)の下、メンバーから一方的に虐げられているのならいざ知らず、ただただ自分の意思でよりひどく晒される状態に向かっていくのって...

「ただの変態でしかないじゃん...」

としか思えなかったし、傍から見ていた時には気づかなかった...いや、見ている側にいたら一生気づくことができない「デトロイト・メタル・シティ」をさらに進化させたハードコアな世界がそこにありました

もう一つ気付いてしまった「TOMIN SHOJO」についてのディープな世界も「自分の意思」が大きな引き金になっています。
先ほど「乗せてる側の自由意志で動いている」と書きましたが、それの裏を返せば乗っているハグ・ミィ自信も実は"馬"がどこに行くかは分からない訳です。

前後左右どちらに進むかも分からない、突然走りだすかもしれないし、もしかしたら全く動かないかもしれない。その予想できない状況に対応し、姿勢を保つための「ニーグリップ」をハグ・ミィの両足から自分の背中に伝わってくるんです。

「ニーグリップ」というのはバイク用語で、バイクの挙動を制御するためにハンドルではなく、両足の内股で斜体を抑えこむための基本姿勢です。

ハグ・ミィがバイク乗ったことがあるかどうかは分かりませんが、ハグ・ミィを乗せ、四つん這いになって歩き回っている間中はハグ・ミィの内ももからのリアルすぎる"圧"を背中に感じます。普段のパフォーマンスでは、ファンは上半身裸にされた状態でハグ・ミィが乗っていることが多いので伝わってくる"圧"はより直接的なはず。
これまでは何も考えずにただ乗ってるだけなんだろうなと思っていただけに、最初に紹介したのとは別の意味での衝撃を受けました。ただ、こちらの衝撃の方が直接的(≒肉体的)なだけにその記憶は"脳に刻まれる"タイプの衝撃です。

それらの次々に押し寄せる衝撃に耐えながら

「うわー。そうかー。やべぇーなー。これ」

という文字がものすごいスピードで頭の中を回っていましたが、ステージを降りた後に一番言われたのが「山田さん、めっちゃ笑顔だったよ」でした。
たぶんこれまでに「TOMIN SHOJO」で同じ体験をした人のほとんど...いや全員が「どうだった?」の質問に「楽しかった!!」と答えるんじゃないかと思います。

起きていることは完全に倒錯と変態の世界に間違いないのですが、それと同時に溢れるほどに湧き上がってくる嬉しさ楽しさ...。

「アイドルの世界、おっかなすぎる...」

と改めて認識せざるを得ないBiSHの「TOMIN SHOJO」でした。

最後に。僕は決してMではありません。

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