the peggies(ザ・ペギーズ) 高校卒業記念自主イベントで見せたモンスター・バンドとしての片鱗

やまー。

以前、ブログでも書いたthe peggies(ザ・ペギーズ)ですが、2014年3月9日に新代田FEVERで行った自主企画第3弾「宣戦フ告~ペギーズ卒業式編~」を見てきました。
共演は誰でもエスパーとhy4_4yh。

この記事で「謎めく女子高生バンド...」なんてタイトリングしてしまったんですが、新代田FEVERに集まったのは200人以上。
ペギーズ、全然謎めいてなかった...。

CDがライブでの物販のみ。
ネット上の音源も数曲。
アーティスト写真も顔出しなし。

と言うところから勝手に謎にしてたんですが、既に人気のバンドでした。

...という訳で大勉強不足のまま乗り込んだ新代田FEVERでしたが、この日のペギーズは何度も見てるとか、初めてとかあまり関係なかった気がする。
そんな物差しを遥かに超えるほどにペギーズのライブがすごかった。
「見れば分かる」って表現はあまり使いたくないですが、そうとしか言い様がない。別の言い方をすればこの日のライブを見た人は「全員分かった」んじゃないかと思う。

まず一番基本的な所として3人とも演奏が上手い。
技術的なことだけじゃなくて3人で演奏した時のバンドアレンジがもう新人とかインディーズとかのレベルを遥かに超えてる。
女子高生バンドと言うイメージだけで軽快なガールズポップをイメージしてたら大間違い。
厚い、太い、重い、バンドサウンドが弾き出されるペギーズはたぶんミッシェルとかに近いんじゃないかと。
相当にライブを積んでるように見えるのに全然完成してる感じがしないのが末恐ろしいです。


あと、なんと言ってもギターボーカルのゆうほちゃんが素晴らしすぎる。
か細く聴こえるのにオフマイクでも遠くまで通る声。あどけなさを感じる割りに芯が通った歌いまわし。

「エモい」ってなんなの?と考えた時に

・相反するものがぶつかった時に起こる衝撃と混沌
・相反するものが離れていこうとするときにできる喪失感とそれを埋めようとする衝動

この2つがその正体なのでは?と思ってるんですが、ゆうほちゃんはそのエモさを引き出す何かを持ってるし、そしてそれはペギーズと言うバンド自体にも宿ってる。

しかもゆうほちゃんのソングライティング(作曲)能力の高さが尋常じゃない。高校3年間でバンドと弾き語りライブで100回はやったと言うゆうほちゃん。
重厚な演奏の中でも輝きを失わないキャッチーなメロディラインはそれだけで見てる人の心を掴むし、ライブを離れても音源で聴いても楽しめる。

さらに歌詞も完璧。
歌にテーマやモチーフを与えた時にどんな言葉で喩えるか。
その言葉のチョイスが共感を呼ぶかどうかよりも、「書き手が確立させた世界観の中で紡ぎ出された言葉と歌詞は、不思議とその作品の価値を上げていく」...と思っているので歌詞を読むときはそんなところに注目してるんですが、ゆうほちゃんの歌詞にはそんなマジックワードがあちこちに散りばめられてる。
しかも「歌うため言葉」としての音への理解やレトリックもちゃんとおさえてられてるし...、久しぶりに歌詞で「すげぇ!」と思える人を見ました。


「いっぱいみんな辛いことあると思うけど、絶対に誰かがいれば大丈夫だと思います。」と語った直後に歌う "もしわたしが死んだなら..." で始まる「わたし」。
曲中ひたすら「アイラブユー」を連呼する「アイラブユー」。
終盤にステージの最前に立って静寂の中、生声で歌うゆうほちゃんの神々しさすら感じる姿。


演奏、歌、曲、歌詞、そしてライブパフォーマンス。
どれを取っても音楽ファンがロックバンドに求めてやまないものを兼ね備えているペギーズ。
このバンドを待ってる人はきっと各地にいるはずなので、全国規模を視野に入れて活動していって欲しいな、と思った。

ともあれ、とんでもないバンドが誕生した瞬間を見てしまった興奮がいまだに冷めやらないです。

最後にオフィシャルサイトのリンクを貼っておきます。
[ t h e p e g g i e s ]