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AZUMA HITOMI ミニアルバム「CHIRALITY」インタビュー

「AZUMA HITOMIとはなんなのか?問題」-隠されたロックの魂-

今回のインタビューでアルバムの話とは別に「AZUMA HITOMIはなんなのか?問題」というのを聞かせて欲しかったんですが…。

AZUMAほう(笑)根本的ですね。

AZUMAさんは「宅録女子」って言われてますが、そのネーミングについてどう思われてますか?

AZUMA自分でも言ってますね。「私、宅録女子なんで」って。

初めて「宅録女子」言われたのっていつなんでしょう?

AZUMA誰が言い出したんだろう…。あ、最初は私が自分で大学生の時に「宅録少女」って言ってました。で、さすがに少女はないわ(笑)ってなって女子になりました。で、あるライターさんが「宅録女子」ってことに着目してくれて、海外はGRIMESで日本ではAZUMA HITOMIだ…みたいな感じで書いてくれて、再認識したというのはありますけど、元は自分で言ってましたね。

最近になって「宅録女子」と言われる人が他にも出てきましたよね。

AZUMAそうですね。前よりは増えてると思います。

「宅録女子」の仲間が増えることに対してどう思ってますか?

AZUMA増えたらいいと思うし…とは言いつつ、あまりつながりはないんですけど。

宅録女子ネットワークを広げたい気持ちはありますか?

AZUMA自分からあまり発信できてないですが、私だけが「宅録女子」でいたい訳ではないので、呼ばれたら「実は私も宅録女子でして…」みたいなテンションではいます。最近宅録に関するインタビューも多くて…初心者とか、女の子で機材をいじりたい子に向けてとか。どちらにしても”簡単に始められるよ”と言うことや、自分の頭の中に描いてるものが一人で形にできることの魅力は広まったらいいなとは思います。

宅録女子オフ会とかやってもいいかもしれないですね。

AZUMAいいですね。結構みんな若いと思いますよ(笑)

ただの偏見なんですけど「宅録女子」って言うと内向的な人が多いのかな?って。

AZUMAうんうん。そうでしょうね。

AZUMAさんもネットワークを活性化させるよりは、自分の中で高めていくタイプなのかな?と思ったんですけど。

AZUMA性格的にもそうですが、家の中でやることなのでそれはある意味しょうがないし「宅録女子、イェーーイ!」って感じになってもな…っていうのはあります(笑)でも、宅録に限らず音楽をやってる人とは、自分がいいなと思ったら繋がっていきたいのはあるし、機会があれば色んな人と一緒に演奏もしたいので、一人で部屋に籠ってるところが重要ということではないです。

とは言えまだまだ数が少ないなと思うんですね。女性で宅録で音楽活動している人が。僕が知ってる範囲で言うとSAWAさんとか、EAというユニットで活動しているマイカ・ルブテさんとか…。

AZUMA最近、Twitterでやり取りしたのがラブリーサマーちゃんという子で今人気です。あとは、Yun*chiさんへ楽曲提供したCOR!Sちゃんも宅録女子ですね。

そういう宅録女子くくりのライブイベントもいいかもしれないですね。

AZUMAそうですねー。誰か企画してくれないかな(笑)

で、その「宅録女子」と言う言葉はあるんですが、僕が「AZUMA HITOMIってどんな人?」って尋ねられた時に、「こういう人だよ」ってすぐに返せないところがまだあるんですね。

AZUMAこんなに掘り下げてるのに(笑)

例えば「要塞ライブがすごいんだよ」って言ったとしても、あれって実際に見ないと分からないと思うんですよね。LEDのライトが立ってて、後ろにキックマシーンが並んでて…って言葉で説明はできるんですけど。

AZUMA確かに。最初にそれ説明されても納得できないですよね。

あと「EDM作ってる人だよ」って言うのは前回のインタビューで「それは違う」って言われてしまったので…。

AZUMA(笑)

AZUMAさんが「宅録女子」以外の言葉で自分のことを喩えるとしたらどんな感じですか?

AZUMA80年代が大好きで、歌謡曲とかもカバーしちゃう感じの、でも現代のテクノポップで、シンガーソングライター、って言うのが基盤にあります。

小林プロデューサー(以下、小林)超長い(笑)

たぶん僕もそうやってAZUMAさんがやってることを並べて行く感じになっちゃうなと思ってて…。そこは前回インタビューさせてもらった時からモヤモヤしてたんですけど、で、今回のアルバムを聴いて「AZUMA HITOMIはシンガーソングライターなんだ」って言うところに落ち着いたんですが。

AZUMAなるほど。

音がデジタルで、四つ打ちで、ダンスミュージックっぽかったりするので伝わりづらいのかな?と思ったんですけど、今回のアルバムの歌詞や曲順の構成とかを見るとシンガーソングライター…と言うか「デジタルシンガーソングライター」なんじゃないかな?と。

AZUMA…どっちかと言うとアナログなんです(苦笑)

あ、また違いました…。

AZUMAでも、あえて「アナログ」をつけるのは面白いかもしれないですね。

AZUMAさんは「アナログ」と言う言葉をどう捉えてますか?

AZUMAピコピコで一般的に思い浮かべられるデジタルな音と私がやっていることは違うよって意味をこめて「アナログ」って言葉を使ってます。ライブでもシンセから出てるハード(ウェア)の音で全部やっていて、生歌があって、って言う。ちょっと前まではキックマシーンもめっちゃアナログなやり方で動かしてたし、完全に無機質じゃないよ、温かみがあります、人間がやっていますって言う意味で「アナログ」って言葉は大事にしています。

なるほど。今のお話は分かりやすかったです…では「アナログシンガーソングライター」にしますか。

AZUMA(苦笑)「シンガーソングライター」に何かつけるとしたらテクノポップしかないと思いますね。今の段階では。

小林お二人のシンガーソングライターって言う言葉の捉え方が違ってるんですよ。山田さんがイメージしてるのはピアノやアコギで弾き語りをしている人で…。

そうですね。

小林でも本来は違いますよね。自分で作った曲を歌ってればみんなシンガーソングライターなんですよ。だから、そのアーティストの音楽性を表す言葉として決して正しい言葉じゃないし、AZUMA HITOMIの音楽性を表す言葉として、シンガーソングライターって言葉が何かを表してるかと言うと、いろんなジャンルのアーティストが当たり前に自ら曲を作っている今の時代、何も表してないこととイコールなんですよ。

AZUMAただソングライターであり、シンガーである。「当たり前じゃん?」みたいなテンションなんですよね。

小林あえて言うのであれば、山田さんがイメージされてるようなピアノの弾き語りをするようなミュージシャンの資質に近しいものはもちろんありますよ、って。

AZUMA機材を操るのが音楽との出会いだったのではなくて、自分が作った詞と歌を聴いてもらいたい、って言うのが何よりも原点だったので、そう言う意味で私は紛れもなく「シンガーソングライター出身です」とは言えると思うんですね。けど、表現の仕方として単純な弾き語りではない部分の方が目立っていると言うので、シンガーソングライターという言葉に違和感を感じる人がいるかもしれないけど、そこは私にとって何も矛盾がないし、シンガーソングライターであることは当たり前ですよね。

では、AZUMAさんが音楽制作をする上で本業と感じてるのはどの部分でしょうか?

AZUMAうーん、全ての段階でプロフェッショナルにならなきゃと思ってるんですけど、一番何が好きか?と言ったら「シンガー」の部分。これも自分で他人に言うこととして決めてるんですよね。さっき「私はシンガーソングライターです。当たり前なんです」って言うのと同じような感覚で「シンガーです」ってはっきり言い切るのが私が何をやってるかことを伝える上で一番間違ってないと言うか、この言い方がいいと思っているので、聞かれた時は「歌を歌うことが何より大事です」って答えてます。

AZUMAさんの別のスタッフの方から今回のアルバムのサンプルをいただいた時に「ロックなんですよねー」と言ってたんですが、今話してるのを聞いててロックの片鱗を感じました。

AZUMAロックンローラーなんですよ、実は(笑)

さっきの「当たり前じゃん?」と言うノリはロックスターっぽかったです。

AZUMA音楽を聴いて初めて感動したと言うか、最初に本当の意味で音楽と出会ったのはロックだったから。もし、それを大事にしているって言うことが伝わって「AZUMA HITOMIはロックだ」って言われたらすごい褒め言葉だと思います。

小林ウチのネットショップでTHE ROOSTERSのDVDと君(AZUMA HITOMI)のアルバムを一緒に買った人が3、4人いるらしいよ。

AZUMAやばい、それ。超やばーい(嬉) そんな話、中学生の私にしてあげたら卒倒してしまいます。

テクノポップからの直系のアーティストだな、と言うのはすごく感じるんですが、AZUMAさんのロック要素に気づいているのは本当にAZUMAさんを好きな人か、いつも身近にいる人なのでは?と思うのでその部分がもっと出るといいですよね。

AZUMA「ロック」って自分で言うか言わないかだと思うんですよね。「ロックやってます」って言ってる人に「ロックじゃないと思います」とは言い返せないと思う。だから私がもっと「ロック」って言ってたら受け手も「あ、この人ロックなのか!」と思って聴くかもしれないし。これも決めてることなんですけど、「ロックですね」って言われたら初めて「そうなんですよ。私、ロックが好きなんですよ」って言いたいと思ってて。何も情報がないところからCHIRALITYを聴いて「ロックだ」と思ってくれる人がいたら「ありがとう」って思いますね。

すみません。僕はまだまだだったみたいです。どうしてもサウンドの方に意識が引っ張られてしまうんですよね…

AZUMAでもそれは間違ってないというか、本当にロックだって思われたかったら四つ打ちはしないで全部生楽器でやるし。いつかそういうところに行きたいとは思うんだけど今は違うな、と思ってるからこういうやり方でやってるだけ。基本的な気持ちとしてはロックだって言うことだけなので。

では、今やっているAZUMAさんの手法も自分の中で絶対とは思ってない?

AZUMAそうですね。これをずっとやり続けるって言う意味ではないです。いくらでも変わっていけると思うので。

今回もまた全く予想してなかった話になってしまいましたが、どうもありがとうございました。

小林いつも山田さんに否定されてるな。かわいそうに(笑)

AZUMA(笑)

いや、否定するつもりは全然ないんですよ。ただ僕が「こうだ」と思ったことがいつも全然違ってるって言うだけで…すいません。ちょっと反省しました。

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