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lyrical school 「ラップをするのは楽しいです!」リキッドルームワンマンライブ

2014年11月2日(日)ヒップホップアイドルlyrical school(リリカルスクール)が恵比寿リキッドルームでワンマンライブを開催。満員のファンの前でアンコールを含む33曲を熱唱した。(photo by 山田秀樹)[画像:44枚]

lyrical schoolがこれまで行ったワンマンライブの中では最大規模の会場ながらソールドアウト公演となり1000人のヘッズ(lyrical schoolのファンの総称)が集まったリキッドルーム。ライブ開始前はLinQの深瀬智聖がオープニングDJとしてlyrical schoolのワンマンに花を添えていた。

やがて会場がゆるやかに暗転し、バックDJの岩渕竜也がステージに現れたのを見つけるとヘッズから客席からは大歓声が上がり、奥のスクリーンにはステージ袖で円陣を組みlyrical schoolが映しだされた。
「6本のマイク さぁ調子はどう?」
おなじみのフレーズに満員のヘッズからの「OK!」のレスポンスを受けて6人がステージに飛び出しワンマンライブは幕開けとなった。

この日、撮影も兼ねて取材を行ったため、ライブの様子はレンズ越しに眺める時間が多かったが、その中でとても印象的だったのがlyrical school6人の表情だった。楽しそう嬉しそうなのはもちろんなのだがそれ以上に6人全員が"いい"顔をしているのだ。自分が歌っている時だけでなく、誰かが歌う姿を見守るメンバーの表情。近くそして遠くのヘッズたちに送る笑顔。ふとした瞬間に浮かべる表情も全てが"いい"顔で、そしてそれはメンバーだけでなくバックDJの岩渕氏、さらに時折目を向けた客席のヘッズの大多数も同様だった。

「これはすごいライブになるんじゃ…」
ライブ序盤からそんな予感が漂っていたlyrical schoolのワンマンライブは、それを象徴するような光景はライブ中随所に見られた。

「しってる/しらない」で6人がステージに腰をかけ、まるで恋人に語りかけるように歌うと会場全体に包まれた甘くメロウな空気や、この日一番のハイライトだったであろうライブ半ばでのMC…

「今日は2014年11月2日」
「恵比寿リキッドルーム、lyrical schoolワンマンライブ」
「約4年前の2010年10月11日」
「初めはヒップホップも聴いたことなかった私たち」
「いくつものステージを立ってきたからこそ」
「今は胸を張ってこう言える」

「らっぷをするのはたのしいです!」

ayakaがその言葉を口にした瞬間から歓声が湧きあがり、最後の「たのしいです!」はリキッドルーム中での大合唱。そして「FRESH!!!」へ突入していった。
アイドルラップにしかできない、lyrical schoolにしかできない最高のパンチラインはライブを爆発的に盛り上げた。

メンバーの語りから始まった一連のシーンは、できすぎたお芝居の様でもあったが、lyrical school自身も模索していたであろう「アイドルラップとは何か?」に対する答えを自ら示しているようにも見えた。それまで湿っぽい空気になることはほとんどなかったが、さすがにこの「FRESH!!!」ではminanが感極まった姿を見せていた。ただそうなってしまうのもやむを得ないぐらいの瞬間だった。

さらにライブ終盤の「おいでよ」で見せた"5年目の?"、"ものがったりー!"、"みんなとの?"、"ものがったりー!"の見事なコール&レスポンス。そしてそのままの勢いでなだれ込んだ「photograph」への完璧なトラックのつなぎ。またそれを待っていたかのように客席で一斉に焚かれた6色のサイリウム…。
アイドルのライブでファンが独自のライブ演出をすることは今は決して珍しくはないが、この日見たサイリウムが舞う様子は絶景と呼んでもいいほどに美しかった。先のminanではないが、meiがフロウの間に思わず声を詰まらせていたのも無理はない。

最後の「PRIDE」まで大きなインターバルを取らずに本編のライブを一気に駆け抜けたlyrical schoolは、アンコールでオープニングDJを務めた深瀬智聖が再びステージに登場してコラボレートソング「S.T.A.G.E」を披露した。歌い終えた後のMCで、深瀬智聖が思わず「(lyrical schoolに)移籍したい!」とこぼしてしまったのはそれだけこの日のライブが上出来だった証拠だろう。

コール&レスポンスやシンガロングがライブに欠かすことができないヒップホップは、もしかしたらアイドルに最も向いている音楽ジャンルなのかもしれない。この日のlyrical schoolを見ているとそんなことも頭をよぎったが、lyrical schoolも決して一朝一夕でリキッドルームに辿り着いた訳ではない。

アイドルシーンの中でヒップホップというスタイルを貫き通し、4年のキャリアの過程では2度のメンバー脱退と新加入を経てきた。アンコールで披露した「6本のマイク」でVJホンマカズキがスクリーンに映しだしたリリック映像にあった「6マイク プラス 2マイクで」はlyrical schoolの紆余曲折の4年間を象徴しているように見えた。

新曲「PRIDE」のリリースを前にしたインタビューでmeiはのワンマンライブについてこんなことを語っていた。

"「lyrical schoolのファンになって良かった。今日見に来て良かった」ってたくさんの方に思っていただけたら…"

その言葉は見事に叶えられたといっていいだろう。結成当初から応援してきたヘッズにとっても、最近lyrical schoolをしったファンにとっても、この日のワンマンは指折り数えられる思い出深いライブになったに違いない。さらに同じインタビューではyumiも

"それ(ワンマン)が終わったら新しい目標が見えてくるんじゃないかな?って。そう言うのが見えてきたらいいなって思ってます。"

とも語っていた。そして、その新たな目標になるべく最後のMCでayakaの口から2015年春に新しいアルバムをリリースすることが発表された。
また後日談ではあるが、本編の最後に歌った新曲「PRIDE」がオリコンウィークリーチャートで過去最高位の9位を獲得したことも発表となった。9位と言う数字も立派ではあるが、それまでlyrical schoolが推し進めてきたポップなアイドルラップではなく、ハードコア・ラップの楽曲で過去最高位を獲得したという事実もきっと今後のアイドルラップシーンにとっても大きな意義を持つことになるだろう。

初のリキッドルームワンマンを大成功で終わらせ、今後さらに大きくステップアップするに違いないlyrical school。
ワンマンライブの最後を飾った「 tengal6(アコースティックver)」ではライブのオープニングと同じフレーズが会場に響き渡った。

「6本のマイク さぁ調子はどう?」

もちろんその答えは「OK!」だ。

lyrical school「PRIDE」(MV)(YouTube)
lyricalschool oneman live 2014セットリスト

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