ライムベリー

ライムベリー完全復活。活動休止を乗り越えたラップアイドルがワンマンライブでファンと作った"魔法の夜"

アイドルラップユニット・ライムベリーが2014年12月21日(日)に新宿BLAZEでワンマンライブ「MAGIC PARTY VOL.2」を開催。活動休止を経て、1年4ヶ月ぶりのワンマンで完全復活をアピールした。(photo by フチザキ)[画像:21枚]

2013年8月に開催されたワンマンライブ「MAGIC PARTY」を最後に本格的な活動を 休止し、その後、2014年4月にMC MIRI、MC HIME、DJ HIKARUの3人で活動を再開したライムベリー。活動再開後は定期ライブの実施、東京アイドルフェスティバル2014への出演、シングル「IDOL ILLMATIC」のリリースと、休止していた8ヶ月を取り戻すように積極的に活動してきた。そのライムベリーが満を持して開催したのがワンマンライブ「MAGIC PARTY VOL.2」。前回のワンマンよりスケールアップした会場の新宿BLAZEも満員のファンが埋めていた。

ライブのオープニングではライムベリーが復活からワンマンライブまでを辿った動画「ENTER THE MAGIC PARTY! ライムベリー 復活からワンマンライブへの道」が流された。約15分の映像を静かに見守る…ことはなく、シーンの一つ一つ、ライムベリーの一挙手一投足に向けて拍手、歓声、笑い、ガヤを次々に上げるライムベリーファン。メンバーが登場する前からフロアの熱気は十分だった。

そしてライムベリーがステージに姿を見せると大歓声を上げるファンに向けて「待たせたな!」ファーストメッセージを投げかけ、「WE ARE BACK!」からライブをスタートし、「SUPERMCZTOKYO」「IDOL ILLMATIC」「WE DID IT」と立て続けのキラーチューンで飛ばしまくる。
今やそのライブを見れば誰もが納得するラップスキルを有しているライムベリー。キャッチーなフロウでまくし立てるMC MIRIとキュートなヴォーカルとは裏腹なクールなラップスタイルを貫くMC HIME、そこに挟まれるDJ HIKARUの存在感が際立つボーカル。あるライムベリーファンの言葉を借りて言うならば「活動休止前よりラップが上手くなった」とのことだ。2MC+1DJ体制になったことは、ライブをよりタイトにし、一人ひとりの存在感も大きくし、もしかするとメンバー個々人の責任感を強めることにもつながったのかもしれない。

ライブ中盤に用意されたソロコーナーでも、DJ HIKARUは「Ich liebe dich(HIKARU MIX)」を難易度の高いストーリーテリングなラップを歌い切り、MC HIMEはシリアスな心情吐露を匂わせる「クオリア」をクールに決めた。そしてMC MIRIもソロの中では唯一アッパーな曲だった「サンライト」を初披露。当日のリハーサルまで音程を取るのに苦戦したと言う裏話も後から告げられたがMC MIRIの歌いっぷりからはそんな不安な様子は一切感じられず、3人がそれぞれの個性をしっかりと印象づけていた。

昨今のアイドルシーンではファンとの関係性がアイドルそのもののイメージとイコールで語られることが多いが、ライムベリーとファンが作るライブの空気も他のアイドルにはない独特な雰囲気がある。ライムベリーの楽曲が持っているハードコアなグルーヴ(プロデューサーのE TICKET PRODUCTION曰く「洗練されてないがゆえの"荒削り"」ライムベリー「IDOL ILLMATIC」インタビューより)からは本格的なラップ指向を感じるし、それはライムベリーのファン個々人のスタイルからも強く伝わってくる。その一方で3人のメンバーが放つ抗いようのないアイドル性は、楽曲、ファン、そしてライブが行われる会場にも見事な"魔法"をかけている。

ライブ本編の後半に披露した「まず太鼓」「アンサーアンサー」やアンコールで歌われた「HEY!BROTHER」「R.O.D.(HARD)」は激しく盛り上がる代表曲で、中でも「R.O.D.(HARD)」ではフロアでウォール・オブ・デスが起きるほどだが、不思議とライムベリーのライブからはピースでハッピーな空気が漂っている。
それは本編の最終曲だった「MAGIC PARTY」が最も象徴的で、曲中でサンプリングされているBoys Town Gangの「君の瞳に恋してる」でライムベリーとファンの全員で左右に手が振られる様子は今年見たアイドルの中でも屈指の多幸感に満ちていた光景だった。

ワンマンライブのタイトルでもある「MAGIC PARTY」。それは正にライムベリーのためにあるような言葉だ。

ライブでは他にも、スチャダラパーの「今夜はブギーバック (smooth rap)」やBeastie Boysの「Fight For Your Right」のカバー。MIRIが客席にサインボールと一緒にマイクをぶん投げたハプニング。アンコールの締めのMCでHIKARUが突然始めたギャグ「ラッスンゴレライ」。HIMEが放った「みんなの顔覚えて帰るね!」「ラップに人生を捧げます!」といった数々のパンチラインなどなど…と語り尽くそうと思ったら切りがない。

それほどまでに内容が詰まったワンマンライブだったし、この日のパフォーマンスがライムベリーの完全復活を意味していたことはもはや疑いようがない。今後のアイドルシーンでライムベリーはさらに大きな注目を集めていくだろうが、ぜひ期待したいのはアイドルの枠を越えて、いわゆる普通のヒップホップやラップシーンでの活躍だ。
それはライムベリーにとって大きなチャレンジになるだろうが、ライムベリーとそのファンが一緒になって日本のヒップホップシーンを賑わせている光景を2015年は見てみたい。

ライムベリー「MAGIC PARTY VOL.2」セットリスト
ライムベリー - IDOL ILLMATIC(MV)(YouTube)

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