「ベルハー大炎上」レーザーと炎が交錯する三部作ワンマンの第二弾「B」は前回を凌ぐスペクタクルで観客を圧倒

BELLRING少女ハートが”三部作ワンマン”と銘打って開催されたワンマンライブ第二弾の「B」公演。前回、大掛かりなセットとミラーボールを大胆に使った演出が集まった多くの観客たちを圧倒した「Q」に続いて、東京ドームシティホールで開催された「B」公演も前回をしのぐスペクタクルなワンマンとなった。

ステージ上方に設置された巨大な円形スクリーンに「B」の文字が怪しげに浮かび、上下二段組のセットはまるで砦のよう。上段中央の壁に描かれたベルハーのマークが左右に開き中から登場したメンバー。激しいライブ続きでボロボロになっていた衣装のセーラー服は、この日のために柳沢あやのの母親が手作業で全員分を新調。ギリギリのスケジュールで手直しを繰り返し、なんとか間に合わせたというエピソードも。そんな愛情のこもったピカピカのセーラー服で挑んだワンマンライブはトラメガ越しにメンバーがシャウトする「ヴァント!」でスタートし、続くM2の「或いはドライブミュージック」では放射状に降り注ぐレーザー光線がベルハーを包み、序盤から一筋縄ではいかなそうな雰囲気を醸し出す。事実このレーザーはライブ中あらゆる位置から幾度となく線や帯となって放射され続け、今回のワンマンを象徴する光景を描き出した。

レーザーの他にもM10の「get rid of the Chopper」では音玉の爆音を響かせてみれば、円形スクリーンにはライブをするメンバーの表情や映像が刻々と映しだされる。ステージに目を移すとM14の「ぼくらは生きてる」では柳沢あやのと朝倉みずほがベルハーのフラッグを振り回してみたり、頑固親父となったカイは豪快(?)にちゃぶ台返しをしたりとやりたい放題の演出とパフォーマンスが続く。

ワンマン第一弾「Q」でも感じたことだが、今回の三部作ワンマンでは「一体何がやりたいんだろう?何が狙いなんだろう?」と思わざるをえない光景を何度となく見てきたが、この日一番の極めつけだったのは「タナトスとマスカレード」で立ち上った炎の演出だった。ステージの左右に三ヶ所ずつ、繰り返し繰り返し吹き上がる火柱はステージをオレンジに覆い尽くすほどの火力で、その熱はフロアの前方に確実に伝わっていたはずだ。

繰り返しになるが、立ち登る火柱を眺めながら「どうしてこんなことを…」と思ってしまった。レーザーにしても炎にしてもライブを見る限り、それをやらなければいけない必然性やテーマ的な関連性は…おそらくない(はずだ)。であれば、これらの演出は集まったファンに”これまで味わったことがないようなライブ体験を”というサービス精神の産物なのだろうか。いずれにしても、ベルハーと炎のコラボレートが観客の記憶に深く残る光景だったのは間違いないだろう。

また、そんな派手なステージの中にいながらライブを行うベルハーがいつもと同じ”おきらくごくらく”なライブを繰り広げていることも特筆したい。メンバーの表情からはライブへの気負いや演出に驚いたりする様子は見て取れない。これがキャリアや修練の賜物なのか、”本物のナチュラルボーン”であるが故になせる業なのか。その辺りが推し量れないのがベルハーの魅力の一つなのかもしれないが、別の意味で言うとベルハーほどライブのパフォーマンスが安定しているアイドルグループも珍しい。

そしてそんなベルハーを鏡とするよう”ヲタちゃん”(←ベルハーファンの総称)たちもいつ何時も変わらないのが興味深い。「rainy dance」や「ashma」ではリフトやクラウドサーフなどで自由かつ暴れ(応援し?)まくる一方で、「cherry」や「low tide」ではそれまでの喧騒が嘘のような静けさでライブを見守る様子は、ステージ上だけでなくフロアと観客を含めた会場全体が一つのライブ演出になっているような感覚を受ける。

こうして数々の演出と様々な衝撃を残したワンマンライブ「B」は、「asthma」で本編を終える。前回の「Q」では本編最後の曲中に黒い羽が会場に降ってきたが「B」では白い羽が舞った。さらにアンコールを待つ間に轟いたほら貝や壁を打ち破ってメンバーが再登場する流れなどは「Q」を踏襲するものだったが、これらの演出にどんな意図や狙いがあるのかも気になるところだ。

en1の「rainy dance」ではとどめとばかりに音玉が炸裂、さらに銀テープを打ち出すキャノン砲まで飛び出した。そしてここ最近のライブでは封印されていた(?)「UNDO」まで披露してワンマンのクライマックスを飾った。
そしてメンバーがポンポン(←チアガールが持つアレである)を持って踊った「BEYOND」までトータル37曲までを終えたところでようやくの1st MCとなりメンバーの自己紹介をし、最後は「bedhead」でワンマン公演を打ち上げた。

「Q」そして「B」と、BELLRING少女ハートの三部作ワンマンはどちらも想像を上回る圧倒の連続だった。「一体いくらかかってんの!?」と正直な感想もこぼれそうになったが、三部作ワンマン最終章の「K」でベルハーはどんな集大成を迎えるのか。BELLRING少女ハートファンならずとも必見のライブとなるのは確実だろう。

BELLRING少女ハート 三部作ワンマン「B」 セットリスト

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