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レポート

ライブアイドルたちの「We Are The World」総勢30組のアイドルが贈るギュウ農トリビュートソングを大発表。ギュウ農フェス夏のSP2020レポート

2020年8月10日(日)新木場スタジオコーストにて「ギュウ農フェス夏のSP2020 -IDOL is BACK-」が開催された。二部制となった夏のSP2020に総勢19組のアイドルが集結。万全のコロナ対策が敷かれた中で、のべ600人あまりの観客とともにイベントを盛り上げた。(Photo by モリカワタイヘイ)

新型コロナウイルスの感染流行が、大打撃を与えているエンタメ業界。5月下旬に緊急事態宣言が解除されたものの、今度は流行の第二波が追い打ちをかけ、日本全体に暗い影を落としている。

そんな中、ギュウ農フェスは4月5日に無観客配信フェスを開催。そして今回開催されたギュウ農フェス夏のSP2020は、入場制限をかけつつも観客を入れてのイベントを敢行。

日々、状況が変化していく中で集客してのイベント開催は相応のリスクが避けられないが、今回の開催にあたっては、入場時の検温、ソーシャルディスタンスの確保、観客のコールや掛け声の禁止、フェイスシールドの提供、手洗いやアルコールによる消毒・殺菌の徹底、イベント中の換気タイムの導入、さらにはイベント自体も1部2部に分けて観客の入れ替えを図るなど、無観客開催だった春のSP2020の時以上に細心の感染防止対策が図られた。

注意喚起マスコットの乃木蛍(セクシー女優)による観覧、感染防止についての注意喚起を受けて始まった1部には、RAY、ZOMBIE POWDER、めろん畑a go go、Malcolm Mask McLaren、DESURABBITS、NILKLY、クマリデパート、FES☆TIVE、CY8ER、PIGGS(シークレット)が出演。

音響トラブルがありつつもニコ生のユーザーの心を掴んだZOMBIE POWDER。もはやギュウ農フェスに欠かせない存在となったクマリデパートは、新体制での新曲「SUN百6じゅ~GO!日ッチ☆」をお披露目。キラーチューン連発のライブにたくさんのサイリウムが踊っていた。そして1部のトリとして登場したCY8ERは、持ち前のゆめかわEDMサウンドとレーザーが交錯する中で圧巻のライブを披露。既に2021年1月に日本武道館でのワンマンライブで解散することを発表しており、フィナーレに向けた貴重なステージをギュウ農フェスで披露した。

そして、1部のシークレットゲストとして登場したのはPIGGS。CY8ERからPIGGSへの流れは、初期BiSオリジナルメンバーの苺りなはむとプー・ルイの邂逅でもあり、立場を変えた2人の盟友が同じステージ上で交差していく演出は、初期BiSに多大な影響を与えたギュウゾウとギュウ農フェスならではの心憎い演出と言えるだろう。

 


観客入れ替えのインターバルをおいてスタートした第2部。こちらには、せのしすたぁ、グーグールル、//ネコプラ//、chuLa、クロスノエシス、amiinA、raymay、MIGMASHELTER、Devil ANTHEM.が出演。

今回まお一人での出演となったせのしすたぁは、ソーシャルディスタンスを意識した(?)巨大な風船に入って登場。途中、不参加だったメンバーのゆーたんをタブレット端末を使っての出演を試みるも回線の事情で失敗するなど、いつもどおりの大騒ぎのライブだったが、せのしすたぁの”エンターテイメントを忘れない姿勢”というのは、ギュウゾウ自身のエンタメ精神とも通じるものがあるのではないだろうか。

他にも、//ネコプラ//、chuLaなど、グループとしての実績は充分ながら、ギュウ農フェスの中ではまだフレッシュと言っていいグループも登場。その中でも、新メンバーを増員し、独特の世界観にスケールの大きさも加わったクロスノエシスのパフォーマンスは、次代のギュウ農フェスの中核を担う存在として大きな期待を感じさせた。

また、ギュウ農フェスの主役グループの一つでもあるamiinAは、自らのライブだけでなく、3776の井出ちよのを加えた3人でのスペシャルパフォーマンスを披露。3人の息の合ったステージはニコ生視聴者からも驚きの声が上がっていた。

そしてこの日のイベントを締めくくったのは、MIGMA SHELTERとDevil ANTHEM.。2階席からの観覧に配慮して今回はオクタゴンスピーカーの使用こそなかったが、ライブ中に縦横無尽に行き交うレーザーとスタジオコーストの爆音は、存分にそれぞれのグループの魅力を発揮させた。グループの特徴もサウンドも全く異なるにも関わらず、ギュウ農のステージでは不思議な親和性を持つこの2組。ギュウ農フェスが、アイドルとそのライブに求めている理想像を体現しているようにも思えた。

 


かくして全ての演目を終えたギュウ農フェス夏のSP2020だったが、本当のクライマックスはこの後に控えていた。

ギュウゾウと乃木蛍がクロージングトークをしている中に、せのしすたぁのまおが乱入(?)。その後を追うようにアイドルたちが次々にステージに表れ、この日の開催の直前となる8月7日に誕生日を迎えたギュウゾウにバースデーサプライズの花束とメッセージが贈られた。

さらに、amiinAのmiyuがもう一つビッグなサプライズを発表。ギュウゾウには完全にシークレットで、ギュウ農フェスに縁の深いアイドルたちによるトリビュートソングが制作されていたことが明かされた。

4月から進められていたというこのプロジェクトには、AqbiRecの田中紘治(NILKLY、グーグールル、MIGMA SHELTER)、DCG ENTERTAINMENTの慎秀範(ヤなことそっとミュート)、nanolineの齊藤州一(amiinA/Leo Wonder)の運営陣が中心となり、そこに30人に及ぶアイドルが参加。

さながら「We are the world.」を彷彿とさせるライブアイドルたちによる本曲(タイトル未定)は、ギュウ農フェスへのチャリティとして販売され、さらに、楽曲の完成に至るまでの間、ギュウ農フェスに出演したアイドルの追加参加も受け付けることも発表された。(コロナ禍の苦難を乗り越え、今だからこそ発信「ギュウ農フェス 応援ソング」参加希望者大募集!

ステージ上でその楽曲を聴き終わったギュウゾウは「アイドルイベントを真面目にやってきてよかったなぁ…」と万感の想いを吐露し、「今回で辞めにできない」と、ギュウ農フェスのさらなる未来への決意を新たにしていた。

愚直ながらもアイドルへの愛とリスペクトを重ねてきたギュウ農フェスは、いつしかアイドルたちからも愛されるイベントへと成長していたことが明らかになった今回のギュウ農フェス夏のSP2020。

ライブイベントがコロナ前の形に戻るのはまだ当分先の話にるだろうが、アイドル文化の火を灯し続けるギュウ農フェスの動向ははこれからも注目が集まっていくだろう。

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