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レポート

クマリデパート 宇宙規模のアイを叫んだ6thワンマン。次の舞台はあのクマがいる渋谷の聖地で…

6人組アイドルグループ・クマリデパートが2021年2月17日(水)にTSUTAYA O-EASTで、”クマリデパート 6thワンマンライブおいでよ!こころのデパート「宇宙規模のアイを叫ぶ!-終わらない餅つき大会の後に-」”を開催。
ソールドアウト公演となった6人体制での初のワンマンは、コロナ禍にも負けずに積み重ねてきたクマリデパートの成長した姿をファンに届ける笑顔と愛に溢れたステージとなった。(photo by Jumpei Yamada)

コロナ禍に大躍進を果たしたクマリデパートの2020年

セカデパ!(ジャケット)

セカデパ!(通常版)

前回、5thワンマンライブが開催されたのは約1年前の2月28日、場所はマイナビBLITZ赤坂。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う不安定な情勢下で開催されたそのワンマンで、クマリデパートは新メンバーの山乃メイ、七瀬マナ2名の加入を発表した。

その後4月に発令された緊急事態宣言以降は、アイドルシーン全体の活動に大きな制約が課される1年となったが、クマリデパートは活動のペースを緩めることなく、楽曲のリリースや配信イベント、限られた回数のライブを通じて人気と注目を集めるようになり、年が明けた2021年も元旦になると同時に新曲「YESモチFEVER」のMVを公開。さらに、2月9日にリリースされた2ndフルアルバム「セカデパ!」は、オリコンデイリーチャートで1位を獲得するなどさらに勢いを増していく中で、この日のワンマンを迎える事となった。

ダンス☆マンも参戦!多幸感渦巻くワンマンは宇宙規模の一大スペクタクル!!

最新アルバム「セカデパ!」の衣装でステージに現れたクマリデパートは、おなじみの「おいでよ!クマリデパート」でライブをスタート。そこから「SUN百6じゅ~GO!日ッチ☆」、「サクラになっちゃうよ!」「ピアノ」までを一気に畳みかけた。

ステージの6人もオープニングからフルスロットルなパフォーマンスだったが、それを見守るフロアのファンも負けじとクラップや振りコピで応戦。「サクラになっちゃうよ!」では、落ちサビを歌う楓フウカに向けて一斉に白いキンブレが振られ、ステージとの息もピッタリ。声が出せない環境でありながらも、会場のO-EASTは序盤からワンマンライブならではの一体感と興奮に包まれていた。

短いMCを挟んだ2パート目は、「YESモチFEVER」や「ネコちゃんになっちゃうよ〜 」といった”飛び道具系”なパーティーチューンを披露。4つ打ちのビートと切なメロディが融合した「bitter or sweet」やミラーボールを使ったド派手な照明でフロアをディスコスペースに一変させた「極LOVE浄土」と、アルバム収録曲の中でもひときわ個性豊かな楽曲を次々に繰り出し、ライブはさらに多幸感と高揚感を増していく。

途中、二度の転換の際に流されたインタビュー映像では、6人がそれぞれに新メンバーの加入やコロナ禍など、様々な出来事があったこの1年を振り返る。
その中で優雨ナコと楓フウカが、自らの存在意義について葛藤していた過去を告白するシーンもあったが、それを乗り越えた2人が語る言葉からはワンマンに対する強い意気込みと決意が感じられた。

 

ライブ中盤には、”新たな飛び道具系”を予感させる「恋のハッピーチョモランマ」を披露され、曲中に乱入してきた謎の宇宙人を七瀬マナが昇龍拳で追い払うと、続く「ちきゅらぶレイディオ」ではなんと、編曲を担当したダンス☆マンが宇宙をバックにした映像でライブに参戦!「今回のワンマンは世界旅行」と小田アヤネはMCで話していたが、クマリデパートとダンス☆マンの共演を果たした「ちきゅらぶレイディオ」は、もはや地球を飛び越えた宇宙規模の一大スペクタクルを描き出していた。

 

1年前のお披露目を再現。「おいでよ!クマリデパート(世界ver)」は新メンバーの成長の証

5thワンマンライブの様子(山乃メイ/七瀬マナ)

その後、ライブはあっという間に終盤を迎え、「サクラになっちゃうよ」の衣装に着替えたクマリデパートは、「おいでよ!クマリデパート(世界ver)」を披露する。奇しくもこの衣装と曲は、1年前の5thワンマンでの七瀬マナ、山乃メイのお披露目と重なっており、曲の最後に2人が中央に立つところまで再現。1年前とは見違えるほどの笑顔で中央に立つ2人に、この1年間の成長を感じたファンも多かったのではないだろうか。

それに続くMCでは、メンバー一人ひとりがファンへのメッセージ。ワンマンライブができたこと、集まってくれたファンや関係者への感謝をそれぞれの言葉で語る中、山乃メイが感極まって声を詰まらせる場面もあったが、それは新メンバーとして6人体制での初のワンマンを迎える緊張やプレッシャーはを考えれば、それは至極当たり前な感情の発露だったかもしれない。山乃メイが必死に言葉を紡ぐ間、ファンとメンバーたちが彼女を暖かく見守る光景がとても印象的だった。

そんな心温まるMCの後に披露されたのは「せかいのおわりの物語」。アルバム「セカデパ!」でも最後に収録された一曲を、楓フウカが「今日が終わっても明日からもまた毎日楽しく過ごせるように」と紹介。クマリデパートの6人がその曲を噛み締めるように歌い上げると、6thワンマンの旅は終着点へと向かっていった。

そして、本編のラストを締めくくったのはクマリデパートの王道キラーチューンの「アンサー!!」。

「出逢いってきっと奇跡だ 偶然じゃなくて必然だ」と歌詞に込められたメッセージを精一杯の歌とダンスと音楽で届けようとするクマリデパートは、”理想のライブアイドル像”を最もリアルに体現しているアイドルグループだと言えるだろう。

「アイドルって何?」「アイドルを応援する理由や意味って何?」その”アンサー”を知りたければ、クマリデパートのライブを見に行くしかない。この日のクマリデパートはそれを確かに証明する最高で最幸なパフォーマンスを見せてくれていた。

 

7thワンマンは4ヶ月後!会場は”音楽の聖地”LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)!!

本編の終了後、アンコールに応えて再度登場したクマリデパートは、リーダーの早桜ニコが代表して来場者へコメント。「これからもこの6人で楽しいことをいっぱいして、みんなの笑顔で世界を幸せにしていきたい」と声を震わせながら、決意のメッセージを送る。

そして、この日のワンマンの最後の曲に選ばれたのは6人体制での初披露となった「いくじなし」。クマリデパートの1stシングルに収録されているこの曲は、1stワンマンのアンコールでも披露されたクマリデパートの原点とも言える一曲だ。

「この曲が似合うグループになれるように成長するまでやらないって決めていた」(クマリデパートのtwitterより)という運営スタッフの想い(願い?)は、メンバーたちの努力の結果、1年で見事に結実。大きく成長した6人の姿をたくさんのファンに見届けられたのを最後にクマリデパートの6thワンマンライブはフィナーレとなった。

全ての演目を終え、「ありがとうございました!」と最後の言葉を残してメンバーがステージを去っていった後、ワンマンの余韻が残る場内のモニターに突如、7thワンマンライブ「あのクマとあの場所で」の開催を告げる映像が映し出された。

日程は2021年6月12日、会場はLINE CUBE SHIBUYA。
それを見たファンからは大きな拍手が湧き上がったが、LINE CUBE SHIBUYAといえば、昭和の時代から数々のコンサートやライブ、テレビ番組の収録が行われてきた”音楽の聖地”、渋谷公会堂の現在の名称だ。

そのワンマンがクマリデパートにとって最大のチャレンジとなるのは間違いないが、この日のワンマンを目の当たりにしたのファンにとっては、サプライズよりも期待の方が上回ったのではないだろうか。

4ヶ月後の6月12日、果たしてクマリデパートはLINE CUBE SHIBUYAでどんなライブを見せてくれるのか?そして、この先どこまで羽ばたいていくのか?

6thワンマンの大舞台を乗り越え、さらなる目標に向かっていく2021年が、クマリデパートにとって大きな飛躍の年になるのは間違いなさそうだ。


クマリデパート 6thワンマンライブおいでよ!こころのデパート「宇宙規模のアイを叫ぶ!-終わらない餅つき大会の後に-」セットリスト
2021年2月17日(日)@TSUTAYA O-EAST(東京・渋谷)

1.おいでよ!クマリデパート
2.SUN百6じゅ~GO!日ッチ☆
3.サクラになっちゃうよ!
4.ピアノ
5.YESモチFEVER
6.ネコちゃんになっちゃうよ〜
7.bitterorsweet
8.極LOVE浄土
9.ゴイリョクタラズ
10.セカイケイ
11.恋のハッピーチョモランマ
12.愛Phone渋谷
13.ちきゅらぶレイディオ
14.シャダーイクン
15.おいでよ!クマリデパート(世界ver)
16.せかいのおわりの物語
17.アンサー!!
en1.いくじなし

リンク
クマリデパート オフィシャルサイト https://www.qumalidepart.com/
クマリデパート twitter https://twitter.com/qumalidepart

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