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レポート

”クマリデパートの全て”を詰め込んだ7thワンマン。今年の夏は限界無限大のクマリが全国ツアーで日本中を駆け巡る!

2021年6月12日(土)クマリデパートがLINE CUBE SHIBUYAで「クマリデパート 7thワンマンライブ in LINE CUBE SHIBUYA『あのクマとあの場所で』」を開催。初のホールでのワンマン、そして過去最大規模のステージで見せたパフォーマンスとは。(photo by Jumpei Yamada

前回のTSUTAYA O-EASTでのワンマンライブから4ヶ月。グループにとって2021年最大の挑戦となるに違いないLINE CUBE SHIBUYAでのワンマンライブを迎えたクマリデパート 。

ここにいたるまでも精力的に活動を重ね、7月6日にはニューシングル「限界無限大ケン%/Furniture Girl」のリリースを控え、さらにメンバーの楓フウカが@JAM EXPOの期間限定ユニット"FMF(エフエムエフ)"に選出されるなど、クマリデパートはいまやアイドルシーンの中核を担う存在となりつつあるが、過去最大規模かつ初のホール会場での公演だったにも関わらずソールドアウトでの開催を迎えられたのはクマリデパートの勢いと期待の表れと言えるだろう。

開演前、ステージに幕が下ろされたLINE CUBE SHIBUYAには多くのファンが集まり、ライブの開始を今や遅しと待ち構えていた。やがてフロアの暗転とともに流れてきたのはリズミカルなクラップとマリンバの音。紛れもなくそれはニューシングル「限界無限大ケン%」のイントロなのだが、これまでのクマリデパートのライブでワンマンはもちろん普段のイベントにおいても「おいでよ!クマリデパート!」以外の曲で始まるのを見たことがない。

いきなりのサプライズに衝撃を受ける中、幕が上がっていくのとともに姿を見せたクマリデパートの6人。そしてステージの全景が明らかになるとともに見えた景色は…

”セットがある?!?!”

3rdワンマン以降を見届けてきたクマリデパートのワンマンライブでステージセットが組まれているのを見たのは今回が初。

階段の上にしつらえられたサブステージとその左右に並べられたオブジェ。その奥にはクマを模したというトラス(骨組み)が置かれ、ステージの背景となるバックドロップは照明をきらびやかに反射させるすだれが巨大なカーテンの様に垂れ下がり、さらにステージ上方にぽっかりと浮かんだ円形トラスの中に描かれた「ク」の文字…。

「これはLINE CUBE SHIBUYAでのワンマンでじゃなく”クマリデパートのワンマン”だ…」

事前に全く予想していなかったその光景は、”ライブ”というよりは”コンサート”と呼びたくなるほどのスケールで、まずはその景色に圧倒され尽くした幕開けとなった。

さらに序盤の「ウダガワ・ヨッキュー」では小田アヤネがサブステージへと駆け上がり「渋谷いこー!!!」とシャウト。その後も上下のステージを使い分けたフォーメーションや、中盤に披露された「セカイケイ」での落ちサビで全員がステージを一歩ずつ降りるパフォーマンスなど、用意されたセットを存分に使った演出が全編を通じて施されていた。しかもメンバーたちの堂々たる立ち居振る舞いに…

”初めてなのになんでこんなにセットを使いこなせてるの!?どんだけ練習してるとここまでできるの!?”

と驚きの連続だった。

冒頭の5曲を一気に駆け抜けた後、メンバーは一旦ステージを中座。転換映像の中で7月6日リリースとなる両A面のもう一つの新曲「Furniture Girl」を曲振りし、ジャケット衣装で登場したクマリデパートは「Furniture Girl」を初披露した。

☆Taku Takahashi色に染め上げられたサウンド、そして今までのイメージを一新する白と黒の衣装で披露された「Furniture Girl」はクマリデパートの新機軸の到来を予感させたが、その直後に続いたメドレーでは「あれ?ロマンチック」「ピアノ」といった初期曲も披露され、新旧のクマリデパートを融合させていく様子もうかがえた。

2度目の転換では、この日最も微妙な空気が漂った映像「あのクマの日常」の鑑賞タイム。6人のメンバーが繰り広げるあまりにシュールなシーンの連続に客席のファンも動揺やざわつきが抑えられない様子。

映像のラストは、悪の支配者(?)の宇宙人に日傘を奪われてしまう悲劇(?)で幕を閉じたが、その伏線(?)はライブ再開後の「恋のハッピーチョモランマ」で七瀬マナが宇宙人から日傘を奪い返すことで見事に(?)回収していた(?)。

ただ、そんな奇天烈な振る舞いも実はクマリデパートにとって欠かすことができない世界観の一つ。それらを惜しみなく出し切ったこの日は”クマリデパートの全て”をステージ上に詰め込んだワンマン”だったのではないだろうか。

やがてライブも終盤を迎えたところでクマリデパートの6人から集まったファンへのメッセージを送る。メンバー全員が笑顔でこの日の感謝とこれからのクマリデパートへの想いを語り終えたその後は「せかいのおわりの物語」「眠れない夜は。」を披露する。

「眠れない夜は。」では夜空をバックにした星屑のステージで6人がしっとり歌い上げ、その最後を流れ星が締めくくるロマンチックな演出に感情を昂ぶらせたファンも多かったはずだが、その余韻を打ち破るように鳴り響いたのが「シャダーイクン」のイントロ。ライブはまるでジェットコースターのように乱高下していくが、楽曲の振り幅の大きさこそクマリデパートの真骨頂。イントロが流れ出した瞬間から即座に反応していくファンとクマリデパートによる最幸な一体感を見届ける形でライブ本編は終了した。

アンコールを待つ間に流されたこれまでのワンマンを振り返る映像が終わると、「おいでよ!クマリデパート!」のイントロとともにクマリデパートが再登場。
ライブ開始から約1時間半が経過してようやくの「おいでよ!クマリデパート!」もかなりレアなセットリストだったが、登場してきたクマリデパートはなんと全員お揃いの「ココデパ!」衣装!!!

この日を遡る約1ヶ月半前。クマリデパートと「ココデパ!」の聖地の八木橋百貨店(埼玉県熊谷市)でイベントを行った際、まだデパート衣装がなかった山乃メイと七瀬マナは別の衣装でライブに参戦。そんな姿を見たファンが思い描いたに違いない「2人にもデパート衣装を!」の願いもこの日ついに成就。MCで無邪気に喜ぶ2人の姿にほっこりしつつ少しだけ胸を熱くなった。

そしてアンコールの最後に披露された「アンサー!!」では、ステージの上からワンマンを見守ってきた「ク」のトラスの両サイドに並んだ2つのミラーボールが一際輝き出し、この日一番のキラキラした空間が描き出された。しかもこの「ク」と2つのミラーボールがクマの顔と耳を表現していたとのこと。前述のステージ上にトラスで形作られたクマと合わせて、この日は2匹のクマがライブを”後推し”していたというわけだ。

そんな隅から隅までクマリデパート一色に染まったワンマンだったが、それでもまだ満足しきれないファンの拍手に後押しされたクマリデパートの6人はWアンコールに再々登場。

その場のMCで8月から始まる全国ツアー「クマリデパート 限界無限大ツアー 20201」の実施とツアーのファイナル公演を11月5日にZepp DiverCity(TOKYO)で開催することが告げられ、さらには「限界無限大ケン%」がテレビ番組「オードリーさん、ぜひ会ってほしい人がいるんです。(オドぜひ)」の7月エンディングテーマになることも発表された。

ビッグニュース3連発を祝福する拍手が湧き起こる一方でクマリデパートの7thワンマンもいよいよフィナーレへと向かう。
メンバーがそれぞれに名残惜しさを漂わせる中でリーダーの早桜ニコが「みんなと立てて嬉しいなってライブ中に思いました…」と禁じ手?のエモワードをぶっこむと「リハでそんなこと言ってなかったじゃん!!」、「しんみりさせちゃダメって言われて来てるんだよ」と総ツッコミを受ける一幕も見られたが、最後はクマリデパートらしく明るくハッピーに「限界無限大ケン%」を披露してワンマンを盛大に打ち上げた。

そしてその勢いのまま、おまけ?の最終曲「サマーニッポン夏サマー(エンドレスver.)」へとなだれ込んだが最後の光景はワンマンのフィナーレというよりも、クマリデパートが日本全国を駆け巡っていく2021年の夏の始まりを告げているようでもあった。

 


クマリデパート 7thワンマンライブ in LINE CUBE SHIBUYA『あのクマとあの場所で』セットリスト
2021年6月12日(土)@LINE CUBE SHIBUYA
1.限界無限大ケン%
2.二十四時間四六時中
3.ウダガワ・ヨッキュー
4.YESモチフィーバー
5.SUN百6じゅ〜GO!日ッチ☆
6.Funiture Girl
7.あれ?ロマンチック※
8.ピアノ※
9.ネコちゃんになっちゃうよ〜※
10.セカイケイ※
11.サクラになっちゃうよ!※
12.ちきゅらぶレイディオ
13.恋のハッピーチョモランマ
14.愛Phone渋谷
15.せかいのおわりの物語
16.眠れない夜は。
17.シャダーイクン
en1.おいでよ!クマリデパート
en2.ゴイリョクタラズ
en3.アンサー!!
wen1.限界無限大ケン%
wen2.サマーニッポン夏サマー
※はメドレー

クマリデパート 限界無限大ツアー 2021
2021年8月8日(日)大阪府 umeda TRAD
2021年8月9日(月・休)愛知県 ElectricLadyLand
2021年9月5日(日)宮城県 仙台MACANA
2021年9月12日(日)福岡県 DRUM Be-1
2021年9月20日(月・祝)北海道 cube garden
2021年9月25日(土)栃木県 HEAVEN’S ROCK Utsunomiya VJ-2
2021年9月26日(日)新潟県 NIIGATA LOTS
2021年11月5日(金)東京都 Zepp DiverCity(TOKYO)

7th シングル「限界無限大ケン%/Furniture Girl」
2021年7月6日(火)リリース&配信開始
CDシングル/MUTE-0045/1,000円(+税)
▼ 収録曲
1.限界無限大ケン%(作詞/作曲/編曲:サクライケンタ、玉屋 2060%(Wienners))
2.Furniture Girl(作詞:サクライケンタ/作曲:サクライケンタ、☆Taku Takahashi/編曲:Mitsunori Ikeda(Tachytelic Inc.)、☆Taku Takahashi)
3.限界無限大ケン%(inst)
4.Furniture Girl(inst)

リンク
クマリデパート オフィシャルサイト https://www.qumalidepart.com/
クマリデパート オフィシャル twitter https://twitter.com/qumalidepart

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