「仮想解散」って何?
”全身全霊ではしゃぎ倒す”の名の下、2019年から各地で熱量の高いライブを繰り広げてきた7人組アイドルグループSOMOSOMO。事務所からの独立〜活動休止期間を経て、今年の2月には恵比寿リキッドルームでのワンマンを大成功。翌年2月のZepp Shinjukuワンマンライブ開催も発表し、多くの注目を集めるSOMOSOMOが6周年ワンマンライブのコンセプトとして掲げたのは「仮想解散」。
その一息では飲み込みづらいワードは少なからずファンやSNSをざわつかせ、以降YouTubeやインタビューで「仮想解散」への思いをそれぞれに語ったが、それでも100%の納得や理解で当日を迎えられた人は多くなかっただろう。
そんな状況でワンマン当日を迎えることになったが、開演を待つSHIBUYA WWW Xはほぼ満員。拭いきれなかった”?”の答えを求めて多くの観客が詰めかけていた。
ステージ前に降ろされたスクリーンに6年間の活動の軌跡と今回のワンマンのプロモーション映像が流される中、スクリーンの裏にメンバーが登場すると、そのままの状態でM1の「ネバーランド」からライブがスタート。VJが映るスクリーン越しに歌い踊るSOMOSOMOの姿はドラマチックでもあり、どこか儚さも感じさせる幕開けとなった。
曲中にツクヨミ ケイコが「デビュー日当日という特別な日にあなたたちがここを選んでくれたことを絶対絶対後悔させない日にします。私たちなりの解散を受け取ってください」とメッセージを送る。
そして2曲目の「You are RIDER」の始まりと同時にステージとフロアを隔てていたスクリーンが落ち、SOMOSOMOの7人が全身を見せると今度はコモレビ ヒヨリが「私たち、今日でみんな離れ離れになっちゃうけど!それぞれの場所で全員が輝いて生きていけますように!」とシャウト。
その後もグループの終焉を想起させる言葉がステージ上から次々に投げかけられ、誰もが”仮想”と思っていた”解散”の二文字が徐々にリアリティを帯びていく展開となった。
M8の「ステラ」ではイントロ部分を拡大し、7人によるダンスセッションを披露。SOMOSOMOの持ち味でもあるファンとの熱量の交換でライブを盛り上げていくスタイルとは一転、調和の取れたダンスパフォーマンスでファンを魅了するライブも繰り広げた。
中盤に差し掛かり「群青のパレード」「無色透明」「七変花」の3曲が畳み掛けられる頃になると解散ムードはいよいよ濃くなり、「タマシイリリシズム」では6年間の思いが爆発。
これまでも繰り返し思いの丈をぶつけてきたコモレビ ヒヨリが「6年間この場所でタマシイを燃やすことができて本当に幸せでした。みなさん本当に今までありがとうございました!」と迫真のメッセージ。最後は全員がステージ最前列に並び、これまでの活動の全てを歌に込めてファンに届けた。
オープニングからノンストップで14曲を歌い終え、ようやく最初のMCを迎えたところでメンバーがそれぞれ来場した観客へ感謝の言葉を語る。その内容は、”仮想解散”ライブへの思い、これまでの活動、そして7年目のSOMOSOMOへの抱負と様々だったが、最後に挨拶をしたアルティメット ミキが、
「私たちSOMOSOMOは、横浜アリーナを目指します!」
と宣言。
これまでのグループとしての明確な目標を掲げてこなかったSOMOSOMOからの突然の”横アリ宣言”にフロアからは驚きの声とそれ以上の大きな拍手が上がる。さらに、
「私たちは、夢を夢で終わらせたくありません。そして!ただの地下アイドルでは終わりたくありません!」
という決意とともにライブを再開。後半のオープニングナンバー「never-ever」の中で歌った
「ここまで来た僕たちならやれる気がするんだよ もうやるしかないだろう」
は、まさしく横浜アリーナに向けた歌詞であり、その後に披露された「QUEST」「アドベンチャー!」「コンパス」も、この先に繰り広げられるSOMOSOMOの物語を予見しているようでもあった。
そして最後のブロックでは、活動初期から使い続けたオープニングSE「SOMO START」で原点回帰。あからさまな本音をさらけ出す「売れたいマジで!」、「6周年!6周年!」と全員でコールして祝福した「Go my人生!」、ラストはSOMOSOMOと6年間ともに歩んできた「ミーチューグッモー!」を紙吹雪が舞う中で披露。SOMOSOMOらしくステージとフロアを全身全霊ではしゃぎ倒して6周年ワンマンを終わらせた。
6年間の活動に”仮想解散”という形で区切りをつけ、7年目を横浜アリーナへの大航海とともに船出したSOMOSOMO。8月にはニューアルバム「Colorful」のリリースも控えるSOMOSOMOの夏はこれからが本番!その動向からますます目が離せなくなくなることは間違いないだろう。
フォトギャラリー
2025/7/1(火)SOMOSOMO 6th ANNIVERSARY ONE MAN LIVE「If」セットリスト@SHIBUYA WWW X
1.ネバーランド
2.You are RIDER
3.TAnGlers
4.TEPPEN☆
5.bullet through!!!!!!
6.Life
7.ステラ(Long intro ver.)
8.i-dentity
9.どろまみれセンセーション
10.DANCING DANCING!(Long intro ver.)
11.群青のパレード
12.無色透明
13.七変花
14.タマシイリリシズム
15.never-ever
16.QUEST
17.アドベンチャー!
18.もっと
19.コンパス
20.SOMO START
21.売れたいマジで!
22.Go my 人生!
23.ミーチューグッモー!
メンバーメッセージ
アオイ アオネ
今回、仮想解散をテーマに掲げたうえでライブの気持ちを作ったりとか準備していったり、みんなからの反応をもらう中で、やっぱりいくら仮想とはいえどアイドルっていつ終わるか分からないし、みんながいつそももんじゃなくなっちゃうかも分からないし、人間いつ死ぬか分からないから、もっともっと一日一日を、一ライブを大事にしなきゃなっていうのを今回のライブを通して改めて実感しました。そして、やっぱりみんなの存在は本当に私たちにとって大切なのでこれからもこの感謝の気持ちを忘れずに7年目も頑張っていこうと思います。改めてアオイ アオネとSOMOSOMOよろしくお願いします。
シャンシャン マイ
改めて今日は来てくれて本当にありがとうございます。
今回は仮想解散というのがコンセプトだったので、みんないろんな気持ちでここに来てくれたと思います。その中で私は今日、過去の栄光にすがる自分と決別するって決めて今このステージに立っていました。今まで一番悔いのないステージにできました!でも、SOMOSOMOはまだまだここからです。これからはここにいるみんなと、SOMOSOMOとまた新たな物語を一緒に作っていきたいと思ってます。強いみんなと私たちだったら、絶対にどこまでも行けると思ってます。これからもついてきてください。7年目もよろしくお願いします!
コモレビ ヒヨリ
今日は来てくださり本当にありがとうございます。
仮想解散っていう今までにないコンセプトを聞いて日々どうみんなに表現したらみんなが納得するライブになるんだろうとか、色々考えてるうちに仮想解散っていうテーマが決まったときから自分の中で全てがぐちゃぐちゃになっていて。だけど解散するんだって本当になったときに自分はSOMOSOMOっていう今の居場所、私たちが残した音楽とか言葉とかってみんなが記憶の中で覚えていてくれたらなくならないんじゃないかなと思って。だから、自分たちもSOMOSOMOをふと思い出した時に、良い記憶だったなって思い出して、その記憶でみんなとつながっていけるような、生きていこうって頑張る気力になるような、そんな風に思ってもらえるライブがしたいなってすごく思いました。仮想解散といえどいつ何が起こるか分からないものなので、今回みんなに届けたいと思った気持ちをこれからも掲げながらライブしていこうと思うので、これからのSOMOSOMOもよろしくお願いします。
トマラナイ チヒロ
今日は来てくださってありがとうございます。
仮想解散する時に私、どんな気持ちになるんだろうと思って。基本むしゃくしゃした気持ちで色々考えてたんですけど、段々近づくにつれやっぱりみんなを笑顔にしたいっていうマイナスじゃなくて、とにかく楽しませたいっていう気持ちが生まれたからやっぱりそこに行き着くんだなって思いました。ライブは。私はSOMOを3年目なんですけどアイドル自体は6年やってて。その中で2回活動休止という名の解散みたいなことも経験してきたんですけど、その時はあまり何も考えずに終わっていってしまって。今日はライブをしている時に終わらないで欲しいなとか、まだここにいたいなって。なんとか続けられないかっていう選択肢が頭の中に浮かんできて。SOMOSOMOってみんなが続けたいっていう気持ちがあれば続いていって欲しいものだと思っているので、それはみんなたちだけじゃなくて私たちに懸ってることだから、これから7年目また新しく切り替えて、ここから続けさせるにはどうしたらいいか頑張りたいと思います。だからみんなも7年目もついてきてください。
ツクヨミ ケイコ
今日でSOMOSOMOと一緒に私も6周年を迎えました。
デビューした時に私はアイドルはSOMOSOMO以外ではやらないぞと最初から決めていて、みんなに言ったりもしてるんですが、だから私はSOMOSOMOを辞めてくない、アイドルを辞めたくないからここまで意地で続けてきました、と色んなところで言ってきたんですが、この仮想解散をやると決まってから、意地で続けてきた部分もあるけどそれと同時にこの7人でいることがとてもとても好きなので。自分がこうありたいとか、そういう難しいことよりももっと単純なただこの人たちが好きだから一緒にステージに立って一緒に音楽をやりたいという単純な気持ちで続けてこれたんだな、ということに気づきました。6年間やってると周りのグループはどんどん解散していってしまって、解散という言葉は非現実的ではないというか、いつ自分にくるか分からないなということを身を以て実感するこの6年間。時間が経てば経つほど現実味が増していくというか。自分にもいつくるか分からないと思ってきたんですが、分かっているつもりでも仮想だって分かっててもやっぱり終わりの日なんてきて欲しくないなってライブをしながら思いました。でも、終わりの日をこさせないためにはこのままでは上には行けないし、もっともっと上に行かないといつか終わってしまう日が来るかもしれないから、これからも上を目指し続けようと思うし、そこにみなさんがいてくれたら嬉しいなって思います。7年目のSOMOSOMOとツクヨミ ケイコもよろしくお願いします。
ゴゴノ コトコ
私も今日、SOMOSOMOと一緒に6周年迎えました。ありがとうございます!
アイドル6年やってたら大きい目標とか簡単に口に出せなくなったりとかして、終わりを考えることもメンバーもどこかしらであったと思うし、それをより具体的に考えて形にしたのが今日だと思うんだけど、自分がそれを考えた時にメンバーと一緒にいるのもみんなと一緒にいるのもすごい奇跡だと思うから。当たり前になりそうな日常を改めてもっともっと大事にしたいなと思いました。アオネが言ったみたいに私も明日死ぬかもしれんし、みんなも何があるか分からんやん。アイドルのファンをいつまで続けるとかそんなん分からへんやんか。一緒にいられる時間を改めて大切にしたいし、ハッピーに私はしたいなって思いました。みんなが楽しいとかハッピーとか幸せって思う源に私たちがちょっとでもなってたらめっちゃ嬉しいなって思います。6年間ありがとうございます。7年目もよろしくお願いします。
アルティメット ミキ
アルティメット ミキでーす!ヴワォッ!!今日は本当にありがとうございます。正直言ってめちゃくちゃ楽しくて。そんな風になるとは思ってませんでした。もっと苦しくて辛い日なのかなって思ってたんですけど、やっぱり何が一番楽しいか嬉しいかって、みんなの笑顔ですね。全力でぶつかるぞってみんなの心、そして私たちの心が一つになった瞬間とんでもないものが生まれたなってマジで思いました。だからいつか終わりが来るかもしれないけど、そんな時もこうやって笑顔で終われる日がきたらいいなって思うし、でもまだまだ見たい景色が私たちにはあるなって思いました。本当に6年間ありがとうございます!
そしてここでSOMOSOMOからみなさんに一つ伝えたいことがあります。6年前の今日、SOMOSOMOはデビューしました。そこから色んなことがあって色んな山を乗り越えてきました。でも、続けるだけじゃダメだし、目の前のことだけを頑張るだけじゃ前に進めないこともたくさんあります。そこで私たちは決めました。
私たちSOMOSOMOは、横浜アリーナを目指します!!
今までSOMOSOMOは目標を決めるとかせずに今できる全てを捧げて活動を続けてきました。だけど、それだけじゃ掴めないものは山ほどあります。私たちは夢を夢で終わらせたくありません。そして!ただの地下アイドルでは終わりたくありません!そのために横浜アリーナに立つという目標を掲げ、これから7年目8年目活動していきます。そして横浜アリーナにもし立てたらその先にもさらに行きたいです。この挑戦、この夢みなさんはついてきてくれますか!
たくさんの味方がいて幸せです。私たちSOMOSOMOはこれからも頑張ります。よろしくお願いします!!!








































