5人組ヒップホップアイドルユニットlyrical schoolが全国ツアー「lyrical school tour 2018 “WORLD’S END”」のファイナル公演を新木場スタジオコーストで2018年10月19日(金)に開催。グループ最大規模のワンマンライブは他アーティストとのコラボ楽曲やメンバーソロやグループ内ユニットのパフォーマンスなどスペシャルな内容で盛りだくさん。2018年12月と2019年1月に2ヶ月連続の両A面シングルのリリースも発表され、勢いづくリリスクの現在を再認識する場となった。(photo by Jumpei Yamada)
2018年6月にリリースされたアルバム「WORLD’S END」が各所で高い評価を受ける中でスタートした全国ツアー「lyrical school tour 2018 “WORLD’S END”」。全国13ヶ所を回ってきたリリスクがその集大成として選んだのは新木場スタジオコースト。会場には平日にもかかわらず多くのヘッズ(リリスクファンの呼称)たちが会場を埋めた。
SEの“King of Idol Rap”(ライムスター宇多丸氏命名)のパンチラインがファンのボルテージを上げる中、risanoの「lyrical school ON THE STAGE!!」一声が着火剤となってライブはスタート。リリスク自らもMVに出演する資生堂モアリップの「モアリップの校歌」がプロローグを飾ると、SUSHIBOYSとのコラボ「シャープペンシル」やYoung Hastleとのコラボ「Cookin’」といった初披露のコラボ曲も前半から惜しみなく披露し、あっという間の14曲をノンストップで一気に駆け抜ける。
ツアーの勢いをそのまま持ち込んだようなリリスクのライブは、スタジオコーストの音響とカクテルライトでさらに迫力と華やかさを増し、5人の表情からも大舞台のステージを満喫している様子が随所に伺えた。
前半パート最後の「オレンジ」ではメンバーが一人ずつステージを後にし、最後はrisano一人でアウトロを歌い切りステージが暗転。普段のライブとは違う演出に期待感が煽られるステージに現れたのはドレス風のワンピースに身をまとったminan。初のソロ曲「babyblue」を歌い上げる姿はいつものクールさに加えてメロウな大人っぽさがより際立ち、ファンの視線はminanに釘付け。後のMCではラップパートのリリックは親友の結婚を祝してリリックを書き起こされたというエピソードも明かされた。
minanのソロに続いて現れたのはhinakoとyuu。眩しいほどの白いポロシャツにミニスカートというスポーティなスタイリングで披露した「ブランニューガール」は80年代アイドル感のフラッシュバックが止まらないポップチューン。2人のコアファンが秘かに抱いていたであろう想い(妄想?)をものの見事に現出させた2人のステージはツアーファイナルだからこそのファンへのプレゼントと言ってもいいだろう。
そしてこのパートの最後に登場したのはhimeとrisano。スタジャンにオーバーサイズなシャツとボトムスそしてギラギラしたアクセサリーといかにも西海岸や南部のヒップホップを彷彿させる出で立ちで披露されたのはギャングスタな「I SHOT YA」。リリスクとギャングスタという一見異色なマッチングもLA帰りのrisanoとアイドル界随一のラップフリークhimeのコンビなら違和感なく見えたのが印象的だった。
そんなこれまでのリリスクのイメージを覆すようなスペシャルなステージでファンを楽しませた後は、5人が再びステージに揃って「消える惑星」「つれてってよ」でひと時のクールダウン。
MCタイムではツアーでのエピソードやこの日お披露目となったコラボや新衣装の話題で盛り上がった後、「リリスク、夏曲しかやってないけど冬大丈夫なん?」というファンからのツイートの話題に。それを受けたminanは「秋冬も全然大丈夫なわけよ。ウチら。なぜなら秋冬にも夏の曲をやるから」と潔い開き直りにファンは大喜び。
そして「そろそろ夏ゾーン行きましょうか!?」とrisanoの煽りから、himeの「ラップをするのは楽しいです!」で「FRESH!!!」をドロップすると、そこから怒涛のリリスク夏チューンを連発。
「High5」「CRAWL(for you!)」「夏休みのBABY」「秒で終わる夏」と、真夏のライブでもここまで固めることはないのでは?と思うほどの夏曲セットで畳み掛け、ひとしきり10月の真夏を満喫し終えると、最終曲の「WORLD’S END」ではメンバー全員がステージの縁に座り、ファンとともに「神様ごめんね」とシンガロングしながらしっとりとライブ本編を終えた。
アンコールでツアーファイナル仕様のTシャツ姿で再びステージに姿を見せたリリスクは新曲「パジャマパーティー」(2018年12月発売)を初披露。それに続く「Short-Good bye」「NOW!」ではワンマンの終演に向かうアンビバレントな気持ちを映し出す2曲を並べ、最後は「photograph」でワンマンを締めくくった。
メンバーとファンの全員が揃えて手を振る中、この日冴えに冴えまくったhimeのフリーラップパートのバースを最後にレポートを締めくくりたい。
20181019
ダンジョン抜け出した先を見すえる
そろえたNIKEのID
からTimberland履いてJump around
間違いないショーケース
見せてくこと ここに証明
So! いつだって今が最高
大丈夫 リリスクにまかせとけ!!
終演後のリリスクからは、この日披露した「パジャマパーティー」、「シャープペンシル feat. SUSHIBOYS」、「Cookin’ feat. Young Hastle」を含むシングルを2ヶ月連続でリリースすることが発表された。
全国ツアーを終えても息つく間もなくネクストステップへ突き進むlyrical schoolのこれからにますます目が離せなくなりそうだ。
「lyrical school tour 2018 “WORLD’S END”」ファイナル セットリスト
2018年10月19日(金)@新木場スタジオコースト
SE
1.モアリップ校歌
2.Girls Quest
3.(GET AROUND!)TOKYO GIRLS!!
4.プチャヘンザ!
5.CALL ME TIGHT
6.Play It Cool
7.DANCE WITH YOU
8.シャープペンシル feat.SUSHIBOYS
9.Roller Girls
10.PIZZA
11.Cookin’ feat.Young Hastle
12.常夏(ナッツ)リターン
13.オレンジ
14.baby blue(minanソロ)
15.ブランニューガール(hinako&yuu)
16.I SHOT YA(hime&risano)
17.消える惑星
18.つれてってよ
19.FRESH!!!
20.High5
21.CRAWL(For You!)
22.夏休みのBABY
23.秒で終わる夏
24.Hey!Adamski!
25.WORLD’S END
en1.パジャマパーティー
en2.Short Good-bye
en3.NOW!
en4.photograph
リンク
lyrical school オフィシャルサイト http://lyricalschool.com/
lyrical school 公式twitter https://twitter.com/lyri_sch