地下アイドルから地上まで。楽曲派アイドル情報サイト

レポート

クマリデパート 3rdワンマンは千客万来!のソールドアウト。初のフルアルバムリリースも発表

アイドルユニット・クマリデパートが東名阪ツアー「千客万来!おいでよ!こころのデパート」のファイナル公演を2019年2月3日(日)渋谷VISIONで開催。ソールドアウト公演となったワンマンライブで2019年春のアルバムリリースを発表した。(photo by Daisuke Yamagishi)

クマリデパートは早桜ニコ、優雨ナコ、小田アヤネ、楓フウカの4人グループ。現行体制になってからの渋谷WWWでの2ndワンマン(2018年8月)、シングル「あれ?ロマンチック」(2018年9月)と着実に実績を積み上げてきた2018年。とりわけシングル「あれ?ロマンチック」のリリース以降は、そのライブパフォーマンスと楽曲の話題が広まりSNS上でも頻繁に”クマリデパート”の名前を見かけるようになった。

2019年に入っても1月22日にリリースされたシングル「シャダーイクン」の発表以降、その勢いをさらに加速させて、初の東名阪ツアー「千客万来!おいでよ!こころのデパート」に突入。この日のツアーファイナルもチケットは早々にソールドアウトし、会場の渋谷VISIONはライブ観覧スペースから人が溢れるほどの盛況ぶり。クマリデパートの人気とワンマンへの期待の高まりを表す形となった。

ライブの開始前から熱気が溢れた会場におなじみのオープニングSE「おいでよクマリデパート」に迎えられて登場したクマリデパートは、「シャダーイクン」でライブをスタート。最新シングルからの幕開けという大胆なセトリもファンは即座に反応し、ライブはオープニングから出だしから大盛り上がりの幕開けとなった。

そこから「二十四時間四六時中」「ピアノ」と人気曲を畳み掛けた後は、メンバー4人がそれぞれの衣装に着替えてソロ曲を披露。
天使の衣装に身を包んだ楓フウカが歌ったのは地元・栃木への愛が詰まった「時々ドキッと☆栃木」。続く小田アヤネの「オーダーメイド」では普段のイメージからは想像できない激しいヘッドバンキングも飛び出した。そして、ひときわ大人っぽいドレス姿で登場した優雨ナコは、ポエトリーリーディングを混じえた「Who are YUU」を歌い上げ、早桜ニコは”てゃんでい!てゃんでい!”のフレーズが耳に残る「てやんでい☆てゃんDays」でソロコーナーの最後を飾った。

そして、そのままの衣装でキュートなポップチューン「めびうす」を披露すると、MCでは、楓フウカが自らの衣装について前日の”匂わせツイート”の真相(?)について話したり、優雨ナコは緊張のあまり”(客席の)上を見ちゃった”と語り、それぞれのソロアクトを振り返っていた。

再びの衣装チェンジを終えて戻ってきたクマリデパートは、ここで最新シングルのc/w曲「セカイケイ」を披露。モニターにはこの瞬間がお披露目となった「セカイケイ」のMVも映し出され、そこから「あれ?ロマンチック」「あいろにー!」とアッパーなチューンで固めると、その直後には「アンサー!!」でそれまでの雰囲気を一変。王道アイドル曲で会場をキラキラした空気に塗り替え、落ちサビを4人が生声で歌うワンマンならではの演出には客席からは大歓声が上がった。

楽曲のジャンルやコンセプトに偏るグループが多い昨今のアイドルシーンにおいて、クマリデパートのように多彩なジャンルの楽曲を擁したグループは今や珍しい部類に入るかもしれない。

しかし、その振り幅の大きさを物ともせずにメリハリの効いたパフォーマンスと複雑なフォーメーションダンスを見せるのが今のクマリデパートの最大の魅力といえるだろう。そこにたどり着くまでには相当な努力があったことは疑う余地もないが、昨年秋以降のクマリデパートの快進撃が4人のパフォーマンスによって支えられていることは、この日のライブでも証明されていたように思う。

そして、ここまでを一気に駆け抜けたクマリデパートは、MCで今日のワンマンとこの日までのことを振り返る。

現体制になってからクマリデパートのメンバーに加わった楓フウカと小田アヤネは、自分たちの加入がクマリデパートの足を引っ張ることになってはいないか?とこれまでの苦悩と葛藤を語り、オリジナルメンバーの優雨ナコと早桜ニコは、「”クマリデパートのチケット譲ってください”なんて今まで見たことなかった!」と自分たちを取り巻く環境の変化に素直な驚きを隠さなかった。

4人が歩んできた過去はそれぞれだが、胸に秘めた思いを自分の言葉で語っていく様子はとても印象的だった。そしてMCの終わりには、今春に初のフルアルバム「ココデパ!」をリリースすることを発表、アルバムには現メンバーによる再録曲も含まれることも明らかにされた。

そんな嬉しいニュースもあったライブもいよいよクライマックスを迎え、早桜ニコが「みなさんここはどこですか!?」の曲振りからクマリデパートの代表曲「愛Phone渋谷」を披露し、ライブ本編のラストはファンからの人気も高い「いくじなし」で締めくくった。

アンコールでは「おいでよクマリデパート」のフルバージョンを披露。あまりライブで歌われることがないレア曲にファンは再びの大盛り上がり。続けてオープニングナンバーの「シャダーイクン」の再演でアンコールを終えたが、まだ聴き足りないファンのリクエストに応えたクマリデパートはWアンコールに姿を見せ、ラストは「愛Phone渋谷」で3rdワンマンライブと東名阪ツアーファイナルを盛大に打ち上げた。

このライブを経て、自らのステージを一段上に引き上げてみせたクマリデパート。2019年の台風の目となる4人のパフォーマンスを見逃して語れるアイドルシーンはないだろう。


「千客万来!おいでよ!こころのデパート」セットリスト
2019年2月3日(日)@SOUND MUSEUM VISION
1.SE
2.シャダーイクン
3.二十四時間四六時中
4.ピアノ
5.時々ドキッと☆栃木(楓フウカソロ)
6.オーダーメイド(小田アヤネソロ)
7.Who are YUU(優雨ナコソロ)
8.てやんでい☆てゃんDays(早桜ニコソロ)
9.めびうす
10.セカイケイ
11.あれ?ロマンティック
12.あいろにー!
13.アンサー!!
14.愛Phone渋谷
15.いくじなし
en1.おいでよクマリデパート(フルバージョン)
en2.シャダーイクン
wen1.愛Phone渋谷

リンク
クマリデパート オフィシャルサイト https://www.qumalidepart.com/
クマリデパート twitter https://twitter.com/qumalidepart
早桜ニコ twitter https://twitter.com/qumali_sao
優雨ナコ twitter https://twitter.com/qumali_yuu
小田アヤネ twitter https://twitter.com/qumali_ayane
楓フウカ twitter https://twitter.com/qumali_fuka

おすすめ

RANKING

DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
PAGE TOP