2023年1月5日と6日。今年のアイドル現場初めをどこにしようかと思っていたらTSUTAYA O-Crestで前売り1,000円というウソみたいな値段のイベント「ShinShun PoPPiT 2023」を見つけたので、そこから2023年を始めることにしました(しかもラインナップも素晴らしくて二重の驚き)。
今年は200現場に近づけることを目標に頑張りたいと思ってます。
毎年の初めは”今年はどんな感じになるかなー?”とアイドルシーンに思いを馳せたらするのですが、ここで僕なりの予想と展望を書いてみることにしました。
2023年はコロナ禍を生き抜いたアイドルたちによる激戦列島
コロナ禍も4年目を迎え、2022年も秋以降はコロナの流行に左右されないイベント開催が増えてきました。おそらく今年もそれが普通になるでしょうし、声出し現場もさらに増えてくるでしょう。
実に4年ぶりの平常運転なアイドル現場が帰ってくることになると思うのですが、ライブというイベントにとって逆境だらけだったコロナ禍は時間の経過とともに別の産物をもたらしたように見えました。
声出しを禁じられた現場、密集の中でこそ生まれる熱気、ライブに不可欠な要素を完全に封じられたコロナ禍初期のアイドル現場は(正直に言って)しらけムードが漂っていました。
配信という画期的な手法も生まれはしましたが、圧倒的に手応えのない中でのライブはどれだけアイドルとお客さんのモチベを下げ心を折ってきたでしょう。
ただ、その中でもどうやってお客さんに満足してもらえるか?好きになってもらえるライブができるか?というアイドルさんたち(運営さんを含めた)試行錯誤は、楽曲、歌唱、ステージ上での立ち居振る舞い…一言でいうとアイドルのライブパフォーマンスのレベルを叩き上げることになりました。特に振り付けに関してはこの数年で格段に進化した印象があります。
より純粋なライブスキルが必要になった期間、より高いステージパフォーマンスを求められた期間。それが僕にとってのコロナ前と後でした。
そんな過酷な環境を生き抜き、確かな実力を身につけたアイドルたちは2022年ごろから頭角を見せ始め、規制や制約をものともしないパフォーマンスで多くのファンを集めています。
進撃の巨人でいうところの… な”面構えが違うアイドル”が僕が見ている範囲でも20〜30組はいる気がします。しかもこれまで東京一強の勢力図から北海道のタイトル未定、静岡のfishbowl、京都のきのホ。と地方を拠点にしながら全国区でイベントのヘッドライナーを務めるグループも増えてきました。そんなアイドルたちが自らの実力にさらに磨きをかけ、高みを目指し、激戦を繰り広げる。2024年はそんな年になるんじゃないかと思います。
これからデビューするアイドルには厳しい年かも?
そんなコロナ禍を生き抜いたアイドルたちの群雄割拠や百花繚乱は今年がピークを迎える気がしています。なのでこれからデビューするアイドル、ゼロからスタートさせるアイドルというのは厳しい年になるのかも?と思いました。
実際、昨年デビューしたアイドルの中で早々に注目を集めているグループは、既に人気実力を持ったグループの妹分であったり、過去にアイドルシーンでの実績や経験を重ねたスタッフが陣容を固めるなど、色々な意味で“ゲタを履いた状態”でスタートしているグループが目立ちます。
2010年代初めの色んなジャンルの人材がアイドルシーンに参入してきたアイドル戦国時代の初期ならともかく、運営ノウハウや様々なプロモーション手法が蓄積した2020年代のアイドルシーンで何も武器を持たずDIY精神だけで立ち向かっていくのは結構大変なチャレンジになりそうな気がしました。
とはいえ、そうした中で現れる超新星や流れを変える新たな才能というのを常に探しながら日々の取材に奔走する身なので今年もできる限り現場に足を運んで2023年のアイドルシーンを追いかけていきたいと思っています。
…と、本文は以上になりますがこの先に僕の本音をちょこっとだけ続けてますので、この記事が参考になった方はご支援とともに続きをお読みください。