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BiSH 品川ステラボールワンマンに見た可能性。”武道館の先”の未来へ第一歩を踏み出す

2016年5月4日にavex traxからメジャーデビューをするBiSHが、2度目の全国ツアーのファイナル公演「IDOL SWiNDLE TOUR FINAL」を3月27日(日)に品川ステラボールで開催。メジャーアーティスト級のド派手なステージで満員の観客を魅了した。(photo by 山田秀樹)

2016年2月20日にスタートし、全国8都市で10公演を行ったBiSHの2ndツアー「IDOL SWiNDLE TOUR」。そのファイナルにBiSHが選んだのは品川ステラボール。ワンマンとしては2015年8月にZepp Tokyoで行った「TBS」を上回るBiSHにとって最大規模の会場だ。

その中に足を踏み入れるとまず目に飛び込んでくるのは廃墟を思わせる大掛かりな上下二段のセット。そこにはBiSHのロゴをあしらったドラム缶置かれ、上の段にはなぜかミラーボールが吊るされたカオスな空間が広がっていた。

今回のワンマンに向けて一つ話題になっていたのは観客の「リフト禁止」。前説に登場したマネージャー渡辺淳之介氏が「発見次第、公演が終了になります」と念を押す。ネット上でも大きく意見が割れた「リフト禁止」だったが、その一方でツアーや今回のステラボールでも女性限定エリアを設けるなど、試行錯誤しながらより多くの人が楽しめるライブを模索しているのがBiSHだ。

渡辺氏がステージを後にしてしばらくしてステージが暗転。ライブがいよいよスタートする。上段セットの奥のスクリーンに映し出されたサイバーな映像にアイナ・ジ・エンドの名前と写真が名前が浮かび上がると客席からは大きな声が上がると、そのアイナ・ジ・エンドがセットの上段のセットの下から勢いよく飛び出してきた。どよめきにも似た大歓声に迎えられて一人ひとり登場するBiSHメンバー。これはポップアップという舞台上の演出だが、ステラボールのワンマンはその始まりからファンたちの度肝を抜いた。

ステージにアイナ・ジ・エンド、モモコグミカンパニー、ハグ・ミィ、セントチヒロ・チッチ、ハシヤスメ・アツコ、リンリン(登場順)の6人が揃い、「BiSH はじめまーす!!」のひと声から一曲目の「beautifulさ」へ。サビの”トゲトゲダンス”が強烈な一体感を醸し出すアッパーチューンでライブは出だしからヒートアップ。

この日のBiSHはステラボールの広いステージを前後左右に目一杯に動いている姿がよく目についた。M8の「カラダイデオロギー」ではリンリンが客席へダイブするなど、そのパフォーマンスはステージの外にも及んだが、その動きの大きさや力強さには前回のツアーからの明らかな成長を見ることができた。
それゆえに、現時点でBiSH唯一のバラード「is this call?」はより真に迫るものがあったし、「Primitive」のサビでフロアいっぱいのファンが一斉に両手を突き上げている様は”壮観”の一言に尽きた。

オープニングからノンストップで曲を重ね続けた中盤のM13「DA DANCE」のイントロで「ステラボールにお越しのみなさん!今日は最後まで楽しんでいきましょー!!」とハグ・ミィがようやく一声入れるが、むしろそこからライブはさらに加速&加熱。ライブで最大級の盛り上がりを見せるM15の「OTNK」では大量のスモークが焚かれる中でフロアから「イエッ!イエッ!イエッタイガー!」の大コールが上がった。

後半のM19「TOMIN SHOJO」では、ライブではお馴染みとなった2人のファンをステージに上げてのパフォーマンス。ステージ上段でファンにおぶさるモモコグミカンパニーは「MONSTERS」のMVを想起させ、下段でファンの上半身を裸にして馬乗りになり満面の笑顔を振りまくハグ・ミィはマンガ「デトロイト・メタル・シティ」の一幕を見ているようだった。それに続くM19「ぴらぴろ」ではファンをステージに残したまま”8人体制”のBiSHも披露した。

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