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NUANCE 1stアルバム「NUSEUM」インタビュー

2022年7月13日に1stアルバム「NUEUM」をリリースしたNUANCE(ヌュアンス)へのインタビュー。新メンバーの蓮水恭美、汐崎初音、稀咲妃菜が加入した新体制でリリースされた今作はNUANCEの現時点の姿を映し出した"あらためまして、はじめまして”なアルバムとなった。

5月5日のフルバンドワンマンで新体制の本格稼働からハイペースでの活動を続け、6月に予定していたフルバンドワンマンの再演が延期となるアクシデントに見舞われながらもこの夏は本アルバムのリリース、夏フェスへの出演、そして延期となったフルバンドワンマンの再演につながるツアーも開催。インタビュー実施後には秋にさらに2枚のアルバムリリースすることも発表された。

明らかに"どうかしている夏"を過ごそうとしているNUANCEの5人に、新体制での活動のこれまでとアルバム「NUSEUM」について、そしてこの夏から秋へと向かっていく心持ちを聞いてきた。

新体制での3ヶ月。NUANCEの5人はどう過ごしてきたのか?

――NUANCEが今の体制になって3か月ぐらい経ちましたが、まず新メンバーの3人がNUANCEに入ったきっかけを改めて教えてもらえますか。

蓮水恭美

蓮水恭美(以下、恭美)私は前のグループの解散ライブが終わった後、前の事務所の社長さんにミュージカルに出たいって話をしてたら舞台のワークショップとかに参加させてもらったりしてて。その流れでフジサキさん(NUANCEプロデューサー)が劇団鹿殺しさんと関わりがあるのを知って"話を聞いてみたら?”って言われて、その時はアイドルをもう一度やるつもりはなかったんですけど、フジサキさんと前の社長さんと私の3人でNUANCEの話を聞きました。NUANCEのことは「雨粒」が特に印象に残ってて、すごくいいグループだなと思ってたんですけど、フジサキさんの考え方とかを聞いたりNUANCEのこともも好きだったので”これはチャンスかもしれない”と思って「入りたいです!」って言いました。

――NUANCEの曲を1人で歌ってたそうですが。

恭美「雨粒」だけなんですけど前のグループでやってた最後のツイキャスの時に「『雨粒』が聴きたい」って言われてやったんですよ。その時はNUANCEに入るっていう話は全然なかったんですけど、そしたら入ることになっちゃって運命を感じてます。

――そのことはわかさんと珠理さんは知ってたんですか?

川井わか(以下、わか)いや、全く知らなかったです。

恭美配信でしかやったことないんですよ。でも意外とみんなに知られてて、恭美とNUANCEの相性がいいのかな?って思ってたりしてました。

――ファンの人が”NUANCEは合うんじゃないか?”みたいなツイートをしてるのを見たような気がするんですが。

恭美”誰とは言わないけどオーディションを受けて欲しいな”みたいなのは見てたんですけど、それが恭美のことだったかは分からないです。

――一度はアイドルを辞めようと思ってたけどご縁があって…みたいな感じですかね?

恭美そうですね。アイドルを辞めることは前の解散の時にも言ってたし生半可な気持ちで入るのは違うなってだったんですけど、弾き語りをやってこととかも考えてみるとここで逃したらダメなんじゃないか?ってすごく大きかったので覚悟を決めました。

――初音さんは?

汐崎初音

汐崎初音(以下、初音)元々学生の頃にアイドルをやったことがあって。その時は学校の卒業と就職のタイミングもあったので、アイドルは卒業して社会人として一から始めようって思ってました。でも、やっぱりアイドルが好きでもう一回やりたくて働きながらオーディションは受けてたんですけど、オーディションを受けてても仕事の方にスイッチが入っちゃう感じがあったので、それならいっそのこと仕事を辞めて絶対にアイドルになるんだ!っていう気持ちでオーディションを受けてました。そしたらNUANCEと仲がいい事務所さんのプロデューサーさんから「NUANCEっていうグループがあるんだけどどう?」っていう話をいただいて。で、YouTubeとかtwitterとかも見たんですけど、やっぱり生のライブを見なきゃその本質が分からないと思ったのでライブを見に行って、そこで「こんなライブをしちゃう人がいるんだ!?」って思って、そのライブを見て入ろうって決めました。

――前のアイドルの時はNUANCEとの共演はなかったんですか?

初音全然楽曲も違うし、ジャンルも違ったので、全く被らなかったしNUANCEも知らなかったんですけど楽曲派?みたいなグループも好きになりかけてた時にNUANCEを知ったのでいいタイミングだと思いました。

――別のオーディションを受けて「NUANCEいいんじゃないですか?」みたいなことを言われたんですよね?それも結構珍しいというか、その運営さんも心が広いですね。

初音そうなんです。私のアイドルになりたいという熱意が伝わったのかな?って思ってます。

――では、妃菜さんは?

稀咲妃菜

稀咲妃菜(以下、妃菜)私は関西出身で元々違う事務所に入っていたんですけど大学で上京のタイミングで辞めることになって、東京に出て新しい事務所も探すのも大変だったのでどうしようかな?って迷ってる時にたまたまお話をいただいて、フジサキさんと会ってNUANCEのことを知って初めてアイドルのライブを見に行ったんですよ。でも、それまでアイドルの想像が自分の中ではあまりいい印象じゃなくて…

――どういう印象でした?

妃菜キャピキャピしてたり本当は歌ってないんじゃないか?みたいな印象で全然知らなかったんですけど、実際に見るとたくさんのファンの方がいて自分で歌ってるし踊ってるし、何よりその30分間ぐらいの中であの空間を作って歌い続けるっていうのがすごいな思って。それを自分がやるのはちょっと不安だったんですけど色んなお話を聞いて、知らない世界をもっと知りたい、自分が持ってないものがたぶんこの中にはあると思ったので受けました。

――関西にいた時は表に出るような仕事はしてたんですか?

妃菜ファッションショーとか舞台に出てました。

――それが実際アイドルとして自分が歌ったり踊ったりということに関しては不安はなかったですか?

妃菜小さい頃からミュージカルや舞台の関係のことが好きだったので、踊ったり歌ったりすることに関してはすごく好きでした。NUANCEのDVDを見たんですけど演劇の要素もあるっていう話を聞いてそれもちょっと面白そうだなって思いました。

――そこから3ヶ月ぐらいが経ってさすがに慣れてきた部分もあるのかな?と思うんですがこの3ヶ月間どうでしたか?NUANCEはライブもたくさんやるグループなので、かなり大変だったんじゃないかと思うんですが。

恭美私は忙しく動きたかったので嬉しい感じがあったんですけど、同じアイドルをやってたとはいえお客さんの空気感とか曲が全然違うので最初はどうしよう?って思ったんですよ。こういう風にすればお客さんが喜んでくれるみたいなことは知ったつもりでいたんですけど、例えば推しジャンとかあるじゃないですか。それが少ないというか落ち着いて聞いてくれる人がNUANCEは多くて。落ち着いてる人たちの前でそんなにライブしたことがなかったんですよ(笑)

――分かりますよ(笑)

恭美それで落ち込んじゃうことがあって。”そんな楽しくなかったのかな?”みたいな感じがあったんですけど、大阪遠征のライブの後にそれで落ち込んでたらマネージャーさんが”みんな良すぎて固まってたよ”みたいなことを言われて。ちゃんと聴いてくれてるから動いてないんだってことに気付いて、そこからは楽しくやろうって気持ちが大きくなりました。

――それ以降はあまり気にならなくなった?

恭美そうですね。自分のやるべきことの方向が変わった感じです。

――初音さんはどうでしたか?

初音最初の一か月は20曲ぐらいを一からやらなきゃいけなくて忙しかったんですけど、アイドルになって曲を練習するっていうことが夢だったっていうか。普通に仕事をしてたらみんなで練習するっていうことも絶対ないことなので忙しいけどすごく楽しかったです。ライブもたくさんの方が見に来てくださったりとか、私は元々アイドルが好きなので好きなアイドルさんのライブが見れたりとかっていうのも嬉しかったし、この3ヶ月で2回も沖縄行ったんですよ。そういう遠征とかも普通に仕事してたらないことなので地方に行ける楽しみもあるし、地方にいるファンの方にもはじめましてができたので人生の中で一番濃い3ヶ月だったんじゃないか?ってくらいの毎日を過ごしてます。

――妃菜さんは?

妃菜私は4月に上京してきて色々と分からないことだらけだったので、最初の一ヶ月は本当に頭が回ってなかったんですけど、その中でもワンマンに向けて20曲やるのがすごく不安でした。最終的にはやり切ってそこでちょっと自信がついたんですけど、本格始動になってからの毎日練習とライブっていうのは結構しんどいことやってるなって思ったし、やっぱり2人(わか、珠理)はすごいなーって思ったんですけど、自分も追い付きたいと思って毎回のライブの時もどうやったらお客さんがこっちを見てくれるか?とか、違うアイドルさんのファンの皆さんもいる中でどれだけ盛り上げられるか?っていうのが自分の中で課題だなって思ってます。今までやってきたことと全然違うのでどうやっていけばいいのかも分からないのでもっと知っていかなきゃと思ってます。

――妃菜さんにとってはアイドル自体も初めてじゃないですか。お客さんの前に出ていって歌ったり踊ったりするのはどういう感覚でしたか?

妃菜お客さんの距離がすごく近いので舞台に立ってる感じがしないんですよ。全員が一緒に一緒にいる感じがするので、最初はものすごく緊張してたんですけど、一緒になって盛り上がって踊るのは心地が良いですね。今の自分にとって本当に楽しい場所です。

――では、わかさん、珠理さんにお話を聞きます。この半年というか2022年の上半期というか、目まぐるしく色んなことがあったと思うんですが……とりあえず今どうですか?

一同(笑)

――いい感じですか?

環珠理(以下、珠理)なんか普通。

――あまり変わらない?

環珠理

珠理私は私だから。周りはあまり気にしてなかったから。みおが辞めた時にもうそういうことを気にするのはやめようと思って。新しい子が入ってくるのも分かってたからそのことでどうなるだろう?って心を乱すのはやめようって心に決めてオーディション期間を過ごしてました。misakiさんが辞めた時も”そういうこともあるだろうな”って。3人がメンバーに入っても”そういうときもある”って。でも、楽しいって言えば楽しい。お客さんもすごく褒めてくれるから楽しくやってます。だから本当に何もない。”無”かもしれない。

――その気持ちを今もずっと続けられてる?

珠理そうですね。気にしてたら疲れちゃうじゃないですか。”私がNUANCEにいる”、そのことだけでいいと思って。私がNUANCEにいることは5年間ずっと変わらない事実だから, もうそのことだけを考えようと思って。4人も楽しかったし、3人も楽しかったし、2人も楽しかったし、5人も楽しい。大丈夫(笑)

――わかさんはどうでしたか?新しく入ってきた3人だけじゃなく2人にとっても大変な時期だったと思うんですが。

わかこれまでもすごく忙しい活動をさせてもらってたけど、年末から今年にかけては特に忙しい日々でやっと最近安定した気持ちになれたかな?って思ってて。毎回体制が変わるごとに褒めてくれる方がいるので、変わらず応援してくれるみなさんのために頑張ろうってモチベーションになってます。

――わかさんは以前とグループの中での立ち位置も変わったり、やる事も増えたと思うんですが、メンタルコントロール的なことは大丈夫だったんですか?

川井わか

わかたしかに前は茶々入れ係みたいな感じでボケーッとしてたんですけど、最近はリーダーになったり、フォーメーションを考えたりとかもしてるんですけど、自分の芯みたいなものがあって、それが変わらないからメンタルはそんなに左右されないと思います。でも本当に忙しすぎて。学校もあったしフォーメーションも考えなきゃいけないし、練習も2人のライブも3人のライブもあったし、5人のライブもあったし、体力的にヤバすぎて人生で初めて金縛りになりました(笑)精神っていうよりも身体が悲鳴を上げてました。

――そんな2人のことは新しく入った3人から見るとどういう存在なんでしょうか?

恭美初めて会うのに一番近い存在にならなきゃいけなくて、しかも5年間やってきたのに急に新しく入ってこられても土足で入られた気分というか、絶対嫌だと思うんですよ。でも、そういうのは見せずに”いらっしゃい”みたいな感じで。”こっちも自由にやるから自由にやっていいよ”みたいな環境を作ってくれてて…もちろん気をめちゃくちゃ使ってもらってるとは思うんですけど、あくまで自然にいていいよって受け入れられ方が感動…。こういう人間になりたいって思います(笑)

――それはわかさんに対してですか?

恭美いや、2人とも。珠理ちゃんはさっき”私は私だから”って言ってたんですけど、なんかそれが好き(笑)

一同(笑)

恭美土足で走り回ってもいいよみたいな感じなのがすごく心が落ち着くというか。いいなあこの人たちって思います。

――初音さんは?

初音わかちゃんは接着剤的な存在だなって思って。やっぱり初期メンバー2人と新メンバーっていう風に別れがちというか、最初って中々ガツガツいけたりしないのでそういう時は特に新メンバーと2人の距離感をくっつけてくれる接着剤でした。

――わかさんはそういうのが元々得意な人だったりするんですか?

わかいや…接着剤にはなったことないです(笑)

一同(笑)

初音地元のいい先輩って感じがします。でも、珠理ちゃんは全然最初目を合わせてくれなかったんですよ(笑)

――珠理さんにその自覚はありますか?

珠理なんか無理なんですよね。慣れるまで。なんでだろう?一定期間過ごさないと越えられない壁が。

初音でも、その壁が徐々に薄くなってる感じがして嬉しいです。もっと壊していきたい(笑)

――妃菜さんはどうですか?

妃菜私は加入する話があった時からのNUANCEしか知らないんですけど、本当に2人はいいお姉ちゃんみたいな感じです。でも自分が一番年下なのでまだ壁はあります。

一同(笑)

わかあったんだ(笑)

妃菜自分から話すのがすごく難しい感じですね。話していいのかな?みたいな。私は高校3年間が同じクラスで、ずっと同じ人で”ウェーイ”って言える関係の人としかいなくて、年上の人と話す機会が中々なかったのでどう接していいか分かってないですね。でも練習の時とか一緒にいる時は話してくれたり教えてくれたりしてくれるので、やっぱりすごくいい人だなって思います。

――妃菜さんに気を使われてるのを2人は感じたことはありますか?

わかそんなに使われてるとは思ってなかったけど…

妃菜自分の中で壁を作っちゃってる感じですね。もっと自分的には仲良くなりたいんですけどなんか引かれそうで…

一同(笑)

妃菜やり過ぎると何か言われそうだなって感じもあるので…

――ということはまだ妃菜さんの本性を出せていないということなんですかね?

妃菜そうですね。…いつかは暴れたいです(笑)

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