“いい音”とは?-現場のPAに尋ねるライブの”いい音”問題-
あと、これは僕がPAさんと話をする機会があったらどうしても聞こうと思ってたことなんですが、”いい音”ってあるじゃないですか。ライブを見に来た人たちが”今日の音良かったね”とか言ったりする。その”いい音”の定義ってなんなんでしょうか。”あの箱は音がいいよね”って言ったりもするじゃないですか。PAさんの立場からするとどういう音が”いい音”なのかを聞かせていただきたいんですが。
高橋”いい音”というのは、PA技術者のレベルに依存する場合もありますし、箱にも依存します。ただ、”いい音の定義”は個々人の心の中のものなので、電気的に説明することは可能なんですけど基本的には好みの問題だと思いますね。
高橋さんの中での理想はあったりするんでしょうか?
高橋はい。一応それに基づいてやってはいます。一番最初にスピーカーのチューニングって作業があるんですけど、それは毎回どんな場所であっても極力自分の理想の音に近づけてからバンドさんだったりアイドルさんを迎え入れるようにしています。それが具体的に何なのか…というのはちょっと説明しきれないですね。あとさっきの箱の話でいうと、エンジニアによって音が良くなったり悪くなったりはすることはあっても、僕がPAをやる場合は技術者としてのレベルは同じじゃないですか。そうなると音の良し悪しは会場のスピーカーのスペックの違いになると思うので、基本的にはスピーカーとか機材のスペックの高いところだったり、上手くマッチングしてるといい音が出ますね。…それがどこなのか?を言うと角が立つので(笑)
一同(笑)
ギュウゾウちなみにオフレコで言うと…?
高橋音がいい箱ですか?スタジオコーストと◯◯◯◯◯◯◯と△△△△。この3つは日本で一番音がいいと思いますね。