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「今この瞬間大爆発する」-アルティメット ミキが理想とするアイドル像-

ーーSOMOSOMOの話とは少しずれるかもしれないんですが、少し前ににっぽんワチャチャの武道館ワンマンがあったじゃないですか。SOMOSOMOもみんなで見に行かれてたと思うんですがあのワンマンを見て何か思ったことがありますか。一番近くにいるかもしれないアイドルグループの武道館ワンマンだったと思うんですが。

ミキまず、最初の感想は嬉しい。武道館でやることが発表されたライブも行ってたし、そのさらに前の「武道館が取れなかったよ〜」っていうライブも私は行ってたんですよ。だから段階を踏んで武道館に近づいていったんですけど、正直武道館の2〜3日前まではワチャチャが武道館に立つ実感があまりなくて。だけど、いざ武道館に行ってライブを見たら、いつもは小さなライブハウスで聴いてた曲とかがあんなに広いところで、しかもお客さんもたくさん入ってる状況で見れたのがすごく嬉しかったですね。他のアーティストのライブを見に行った時に「私もここでやりたい!」とか感情も生まれたりするじゃないですか。でも、武道館って規模の意味でもそうだし、神聖な場所でもあるから、そういう意味でハードルが高すぎてその時は「私もこのステージに立ちたい」とはならなかったですね。ワチャチャがすごくすごく頑張ってきたのを知ってるから、たぶん今の自分のやってることはワチャチャの努力の数には圧倒的に敵わないから。正直自分もワチャチャに続こうとかは…なれなかったですね。今の自分じゃ立てない悔しさっていうよりもワチャチャが頑張って立てた場所だ、って一歩離れた感じで思っちゃってる自分もダサいなって今思いました。

ーーでは、これで最後のくだりになるんですが、ミキさんってどういう人なのか?という話を聞かせて欲しいんですが。

ミキはい。

ーー今回のインタビューで学生時代のことも話していただけたんですが、ミキさん自身は自分の性格について分析したことあったりします?

ミキあんまりないです…けど、自分が今パッと出てくるのはオンオフが激しいし、やりたいってことと興味がそんなに湧かないことが大きいのかなってとこです。

ーー周りの人から「ミキってこういう人だよね」みたいなことって言われたこともあると思うんですが、その中で一番多かったことはどういうのものがありますか?

ミキえー。なんだろう。

ーーお客さんの評価でもいいですよ。

ミキでも表向きというか切り取られる部分は変な感じのところが多いから、意外とちゃんとしてるんじゃんとか言われたりはありますね。

ーー僕もどっちかっていうとそのイメージでした。カラオケの時のイメージだし、松坂桃李さんの書き割りとデートしてるイメージだし、変なことをやるのが根っからの人なのかなって思ったんですけど、この半年ぐらい見させていただいて実は違うのかな?と思い始めてました。

ミキそうなんですよ。さっき言ったようにわざわざ考えて変なことするのもあるし、素の部分で変人な自分もたぶんいるんですよ。だけど真面目系なしっかり者の自分もいてどれが本当の自分なんだろう?っていうのは思います。

ーー今やっている「ワンダフルツアー」の初日に何かの曲終わりにメンバー全員に突然「ワン!」って言おうみたいなことをさせてたと思うんですが、僕にとってのミキさんのイメージはあれがすごく近いんですよ。そういう何をしでかすか分からないところはライブの時には時々見るけれども、YouTubeで裏側を見てたりすると違うタイプの人なのかなぁみたいな。

ミキホントそうなんですよ。だからマジでなんていうんですか…

ーー二重人格?

ミキそう。そこまでじゃないと思うんですけど、本当にキャラが変わっちゃうんですよ。だから本当の自分ってどれなんですか?

ーー知らないですよ(笑)でもアイドルも僕はアーティストの中の一ジャンルだと思っているんです。自分自身を表現することで周りからの評価を得る仕事だと思うので、であれば全部の自分を評価してもらえていないというのはアーティストとしては損をしている部分はある気がします。

ミキ今、YouTubeとかで裏側をしゃべらせてもらえてるし、他の変な面も見えてると思うからいいんですけど、これは前からずっと思っているのがあって、自分の二重人格的というかキャラが変わっちゃうところとかオンオフが激しいところとか…他のメンバーは裏と表でもそういうのがない人、キャラが近い人が多いと思ってるんですよ。

ーーマイさん(シャンシャンマイ)とかは特になさそうですよね。

ミキそうそう。もしかしたら自分がオンオフ激しめな人に囲まれてたら「本当の自分って…」とかは思わないのかもしれないですけど、SOMOSOMOは割とありのままの姿でステージに上がっている子が多いと思うから余計にそう思うのかもしれないです。

ーーその二重人格的な部分も含めてステージ上での表現の中に入ってる人の方がアーティストとしては健全だなって思ったりしますけどね。

ミキみんなに「私はどっちなんだよ?」って聞いたら「両方好きだよ」って言ってくれると思うんですけど、それは自分がずっと悩んでるというか思ってることなんで…両方ともうまく固定していただきたいです。

ーー(笑)じゃあこれ最後になるんですが、「アルティメット ミキという人はどういうアイドルでいたいか」。それに対して「実際はアイドル人生を歩んできたか」について話してもらえますか。

ミキ「どういうアイドルでいたいか」っていうのは、ライブでも裏側でも常に感情を抑えないでいたいなって思います。自分はあんまり優しくできるタイプじゃないと思うから、今この瞬間大爆発するみたいなアイドルでいたいなって思ってます。

ーーその理想に対してミキさんはそれに近いアイドル人生を歩んでこれてきたのか、それともまだちょっとうまくいってないのか。

ミキみんなで大爆発みたいなのができたらいいなって。例えばそれはさっき言ったみたいな自分の正義をちゃんとぶつけ合いたいってこともそうだし、他人が絡んでなくても自分はもっとやってもいいのかな?って思う部分もすごくあります。

ーーそのギャップをまだ大きく感じているのか、近づいていってるのかみたいなところはどうでしょう。

ミキできていない部分と抑えてる部分もあると思う。その両方。できていないっていうのは技術面だったりとかフットワークの軽さだったりとか、いろんな面でレベルを上げていかないと爆発させたい時に爆発できないじゃないし、思慮を巡らせておかないと話し合いで言いたいこともうまく言えなかったりするじゃないですか。だから爆発させていくための鍛錬が必要ですね(笑)

ーーそれは来年のZepp Shinjukuのワンマンまでにはできることなんでしょうか?

ミキはい。したいです。

ーーZepp Shinjukuで間に合うと思いますか?

ミキ間に合わせます!

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