オルタナティブなアイドルを応援する音楽サイト

特集

SOMOSOMOの「現在地」-トマラナイ チヒロの場合-

SOMOSOMOの「現在地」メンバー単独インタビュー第三弾はトマラナイ チヒロ。

自身の生誕ミーティングで起こったサカイPとの大喧嘩。その裏には、グループの中で”本当の自分”を抑え込んでいる葛藤があった。そして、その衝突から気づきを得た彼女は、”SOMOSOMOのトマラナイ チヒロ”を見出しつつある。

自分の理想像やメンバーとの関係性の中から浮き彫りにされるトマラナイ チヒロの「現在地」。「全力を出し切る」だけでは届かなかった”何か”を2026年2月のZepp Shinjukuワンマンまでに掴むことができるのか?

アイドルとしての成長と変化、そして今なお揺れる心情を赤裸々に語ってもらいました。

サカイPとの大喧嘩〜衝突がもたらしたトマラナイ チヒロの変化

ーー少し前にサカイさん(SOMOSOMOプロデューサー)と大喧嘩をしたという話を聞いたんですが、その顛末を教えてもらえますか。

チヒロ私、説明が下手なんですけど…。

ーーいつ頃の話だったんですか。

チヒロ2月頃だったと思います。元々は私の生誕の話をするために集まったミーティングで。私がざっくり決めてた生誕の話をしてたらサカイさんから「お前のキャラクターってなに?ヤバいヤバいって言ってるけど俺にはただのサブカル女に見える」みたいに言ってきて。

ーーはい。

チヒロそこからヒートアップして「私はこういう性格なんで」ってどんなに言っても「お前は結局いいやつだから」「ヤバいヤバい言ってるけどヤバくないやろ」みたいに言われたので気分が悪くなって帰った(笑)

ーー最後はどういう終わり方だったんですか?

チヒロまず私が「これだと話にならないから外の空気吸ってきます」って言ったんですけど、”これはこのまま帰るパターンだな”って思って。その後に近くの広場で…お酒飲んでたんですよ(笑)叫びながら音楽流してお酒飲んでて。”これ無理、本当に無理、帰る”ってなって「すみません、帰ります」ってLINEして帰りました。…これ言って大丈夫ですか!?怒られる!?

ーー言われてカチンときた一言があったんですか?

チヒロ最初は私も頑張ってたんですよ。でも、「ここで言い返さないってことはヤバくないって言ってるようなもんだぞ。今ちょっと悩んだりしてる感じがもうヤバいやつじゃない」みたいな。それにめっちゃ触発されて。『お前と話してても…』ってちょっと待って。口悪い。心の声です、これ。

ーー(笑)

チヒロ『今、この状態で話してもお前はヤバくないって言うだけだから。黙らせてるだけだし』って思って。ちょっとネタ気味に「今ここで何か言えばヤバくなるんですか?」みたいな感じで言ったらさらに煽ってきて「お前はヤバくない。お前はいいやつ」みたいな。私のこと分かってないのに分かった風に言うからカチンときました。

ーーサカイさんとメンバーのそういうバチバチなやり取りってあまり想像できないんですが。

チヒロ新メンとサカイさんで話した時に視点がお互い合わない時に軽く討論し合うみたいなことはありましたけど、ここまで感情的になることはなかったですね。

ーーでも帰るってすごいですよね。普段からそういう行動を取りがちなんですか?

チヒロ元々、癇癪持ちなんですよね(笑)小学生の頃から。当時は語彙力がなくてとにかく物に当たったりヒスっちゃう感じだったんですけど、SOMOSOMOになる頃は落ち着いてそういうことは減ったし、”分かってもらわなくていい”と思って言い合うのもやめてました。

ーーそれが久しぶりに爆発した。

チヒロそうですね。

ーー今、その件を振り返ってどう思ってますか?

チヒロいいきっかけだった。

ーーなるほど。

チヒロリキッドルームのワンマンに私の親も来てて、サカイさんに”あの件は本当にすいません”みたいに言ってたらしいけど謝る必要なくない?って私は思っちゃいました。別に謝るほど私が悪かったわけじゃないしどっちも悪くない。良いきっかけだなって思うから「謝る必要ないっすよね」ってサカイさんにも言いました。

ーーお互いが本音をぶつけ合えたんだからもうそこで終わりって感じですかね。

チヒロはい。

ーーその後の生誕もいい方向に転んだ気はするんですがそういう意識はありますか?

チヒロありますね。生誕のミーティングをするまでは八方美人で接してはいたんですよ。メンバーにもサカイさんにも。でも、”もういいか”って思ってからは誰に好かれようともしないで自分の意見を素直に言うことができるようになったから今は生きやすいです。

1

2 3 4 5 6
おすすめ
RANKING
DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
PAGE TOP