=LOVE最終選考〜SOMOSOMOに至るまで -トマラナイ チヒロのアイドルヒストリー-
ーーではここからはSOMOSOMOに至るまでの振り返りをしたいんですが、チヒロさんはアイドルとしてのキャリアはSOMOSOMOの中でも長い方なのかなって思うんですがどうやってSOMOSOMOに辿り着いたんですか?
チヒロ一番最初からでいいですか?
ーーはい。
チヒロまず、私自分のこと◯スだと思ってなかったんですよ。めっちゃ小さかったしサイズ感でかわいいって言ってもらえることが多くて。自分の顔がブ◯だって一回も思ったことなかったんですけど、ある時学校でミュージックビデオを撮ることがあって。
ーークラスの中で?
チヒロ学校全体のPR的な感じで。オリジナル曲も作って。
ーー変な学校(笑)
チヒロ本当に変なんですよ!で、歌が上手い子で録音もして、ちょっと有名なミュージックビデオの監督が下見に来たりして。で、顔がかわいい子に丸をつけてたりするのがチラっと見えて。私もその前ぐらいからかわいくなりたい欲がちょっとずつ芽生えてた時機だったので…。
ーー自意識みたいのが。
チヒロそうです。で、ミュージックビデオの撮影で前に並んでる子からかわいい順になってて。それって結構グロいじゃないですか。しかも学校がそれをやるっていうのが。
ーーはい。
チヒロで、後ろの列に行った時に気づいたんですよ。”私って◯スなんだ”って。そこから承認欲求がなんか貪欲になって。授業中ずっと小顔マッサージみたいな(笑)
ーーそれも問題児な行動ですよね(笑)
チヒロえ?問題児ですか?
ーー授業中にずっと顔に小顔ローラーとか当ててるんですよね?
チヒロまあ確かに(笑)そういうのをきっかけに自分とかわいい女の子を見比べてたり、かわいい子に注目するようになったんですよ。その時が=LOVEさんがデビューしたての頃で、「齊藤なぎささんがかわいいなー」って思ってたらイコラブさんのオーディションが始まったんです。
ーーはい。
チヒロ小さい頃から有名人になりたい芸能界入りたいって夢は持ってたんですけど、深夜のテンションで「受けちゃおう!」ってなったら最終審査までいけて。
ーーほう。
チヒロそこまで行ったら受かりたいじゃないですか。
ーーそこまで行けるとも思ってなかった訳ですからね。
チヒロはい。一緒に受けてたかわいい子が「この子、めっちゃかわいいんだけど!?」って言ってくれて仲良くなったんですよ。でも、その仲良くなった子が受かって私は落ちるみたいな。
ーーなるほど。
チヒロ「私もキラキラアイドルになれる予定だったのに!」って思ってそこから必死にネットでオーディションを見まくってたら竹下通りでスカウトされて入った。
ーーそれが一番最初。
チヒロそうです。
ーーそこから紆余曲折を経てSOMOSOMOになるわけですが最初にSOMOSOMOを知ったきっかけは?
チヒロ事務所に入ってアイドル始めたての頃にようやく地下アイドルの存在を知り始めたんですよ。
ーーそれままでは大きなところばかりを見てたから。
チヒロはい。で、友達と遊んでた帰り道に渋谷に行ったらビラ配りしてるSOMOSOMOがいて。私もアイドルを始めることになるからから勉強のつもりで受け取った、というのがきっかけでSOMOSOMOのYouTubeを見まくって。「アイドルにこんなジャンルあるんだ。新鮮なコンセプトだな。かっこいい!」って思って影ながら応援してたみたいな。
ーーその時にチヒロさんがやってたのは全く違う感じのアイドルだった?
チヒロ自分たちやってたのはドンキの制服でカバー曲ばっかりみたいな。
ーーそういう中でSOMOSOMOのことも気にしていた。
チヒロそうです。で、その事務所で”研究生”って言われてたドンキの制服でライブしてたのとは別に”デビュー組”っていうちゃんと衣装もオリジナル曲ももらえるグループで清純系をやってたんですけど、色々あって活動休止という名の解散みたいな形になって。
ーーはい。
チヒロその頃に私はZOCにハマり出したんです。こういうかっこいい大人なアイドルいいなって思うようになって。その事務所では私が長くいる方だったから私主導でグループ作ろうってことになって、ダークなイメージの三人グループだったんですけど一人が辞めることになって、その後も二人でやり続けてたんですけど色んなアイドル見ていくうちにWACKにたどり着きました。
ーーはい。
チヒロこんなにがむしゃらに頑張れる場所があるっていいなと思って。その時は頑張る気力があっても頑張るのが難しい環境だったので、当時いたもう一人のメンバーと意見が一致して事務所を退所してWACKオーディションを受けることになりました。
ーーそれで今WACKにいないということは落ちてフリーになったってことじゃないですか。それでSOMOSOMOに?
チヒロはい。ちょうどそのタイミングでSOMOSOMOが三年ぶりにメンバー募集!っていうのを見て「あ!運命だ!」って思って受けました。
ーー先ほどは影ながら応援してたと話してましたがSOMOSOMOのことはどんな風に思ってましたか。
チヒロ入る前は謎の人たちだったかも…。どんなライブするかは分かっててもどんな人たちかは分かってなかった。でも、オーディションの時に前世のtwitterを見られてたらしくて。メンヘラじゃないけど病みがちで心配って思われてたっぽくて。だからこそ強い感じで話されてました。
ーー強い感じというと圧迫面接みたいなこと?
チヒロ確実に自分のこと興味ないなみたいな。サカイさんも全然関係ない子に興味持ってましたね。
ーーでも入れたじゃないですか。それは何でだと思ってますか?
チヒロオーディションの何次審査かは忘れましたけど、”ここから盛り返さないと受からないな”って思たのでtwitterで「TAnGlers」のミュージックビデオを再現するとか、「ミーチューグッモー!」を歌ってオリジナルミュージックビデオ撮るとか、とにかく目に付くことや周りがやってないことやって。これで受かんなかったら見る目ないなって思って(笑)
ーー自己評価が高い(笑)
チヒロだってこんなにやってた人いなかったもん。
ーーそれぐらいSOMOSOMOに入りたい気持ちが高まってたってことですかね。
チヒロそうですね。
ーーそこまでSOMOSOMOに惹きつけられてた理由ってどこにあったんでしょう。
チヒロこれだけ入りたいって思える理由があるグループは他になかった。
ーーだとしたら入れた時は嬉しかったですか?
チヒロはい。嬉しかった。
ーーやってやるぞ、みたいな?
チヒロその時は思いましたね。