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SOMOSOMOの「現在地」-ゴゴノ コトコの場合-

SOMOSOMOの「現在地」。メンバー単独インタビューの第五弾はゴゴノ コトコ。

「実は私、SOMOSOMOの脱退を考えてたんですね。」

インタビューの半ばで不意にこぼれたその一言は、活動の転機を示すと同時に、SOMOSOMOで過ごした6年間を俯瞰するような言葉だった。
そこから始まるソロ仕事の充実、意識の変化を経て、“仮想解散”をコンセプトにした7月1日の6周年ワンマンへと向かう今の気持ちを率直に語ってくれた。

ムードメーカーとしての責任感、奇縁とも言えるサカイPとの出会い、幼少期から培われたクリエイティブな素養は、これからのSOMOSOMOにとっても欠かせないピース。

「めっちゃ見てくれてるファンもいる」と確信し、この夏、そしてZepp Shinjukuが待つ来年2月へ向かっていく彼女の一歩一歩に、ますます目が離せなくなるインタビューです。

ザワつかなかったら本当にオワコン -6周年ワンマンと”仮想解散”への思い-

ーー今回のメンバー単独インタビューは、2026年2月のZepp Shinjukuワンマンを迎えるメンバーさんの「現在地」を語ってもらうのが主旨だったんですが、その前に6周年ワンマン「If」の話から聞かせてもらえますか。

コトコはい。

ーー”仮想解散”がテーマとYouTubeで発表されてましたが、コトコさんは現時点でどんなことを思ってますか?

コトコ「仮想解散」ってワード強いんで、最初に聞いた時は解散について考えましたね。時間が経って今はライブで何を言おうかな?とか楽しみな部分の方が私は大きいですね。

ーー戸惑いとかはもうない?

コトコはい。それは全然ないです。

ーーYouTubeのコメントでは「”こうしてくれ”って言われた方がやりやすい」って話もされてましたが。

コトコ私はそうですね。関係あるか分からないんですけど、お芝居をやってたので台本があることに慣れてたんですよね。だからゼロイチよりも、イチがあるところからの方がやりやすいタイプではあるので「解散ライブを見せてください」って言われた方が…って言ってしまうと仮想解散のリアル感がなくなっちゃうかもしれないけど。

ーーもう一つ「仮想解散に入りすぎてしまうことが心配」とも言われてたと思うんですが、もう少し噛み砕くとどういうお話なんでしょうか。

コトコ”解散したくない!”とか、悲しい方に入り込んじゃうと終始泣いてしまう可能性があるっていう心配ですね。でも、その話をしてから時間が経ってるので、悲しいよりもみんなのことを楽しませる方に自分はシフトするだろうなあ、と思ったからもう心配ではないですね。

ーーなるほど。

コトコ気が変わるのが早すぎるから、インタビューごとに言ってることが違うかもなんですけど今は心配はないかも。

ーーここから先、さらにもう少し時間がありますが、その間にまた変わっていく可能性もある?

コトコはい。全然変わってると思いますよ(笑)

ーーただ、ファンの人とか見てる人たちは仮想解散という話を聞かされて、いろんな反応があったと思うんですけど、それについてはどう思ってました?

コトコラジオとかでもちょっと言っちゃったんですけど、SOMOSOMOを6年もやって、”仮想解散”ってコンセプトで周年をやりますって言ったのに、それでザワつかなかったら本当にオワコンだと思うから「あ、よかったな」って思ってます(笑)ワードが強いからファンのみんなが言ってること全部理解できるんですよ。だけどこれでザワつかれなかったらそれこそ本当に解散だから。

ーーたしかにザワつかれない方がヤバいですよね。

コトコ本当に。SOMOSOMOのことをよく知ってくれてるファンだけじゃなくて。ライトな層の人がそれについてツイートとかをしてくれるのは、それこそ本当の注目度だと思うんですよ。

ーーそうですね。

コトコだからよかった。もっと騒いでほしいなっていう。

ーー本当に解散する!?って思ってる人もたぶんいますよね。

コトコそういうことでもいいからSOMOSOMOのことをチェックしてもらえたらと思うし、その中で1人でも来てくれたら嬉しいなと思ってます。

ーーサカイさん(SOMOSOMOプロデューサー)の頭の中にも多少はそれがあったとは思ってますよね?

コトコそれはそうですよね。でも、最初はさすがにびっくりしましたよ。

ーー仮想とはいえども?

コトコ”サカイさん、仕掛けてきたな”って思いました。

ーー僕も事前に”次の周年はこれでやろうと思ってます”って話は聞いたんですよ。

コトコそうなんですね。

ーーその時は僕もよく分からない部分もあったんですけど、アイドルが逆境だったりトラブルを乗り越えてさらに強くなっていくストーリーはあるじゃないですか。ただ、そういうことが今のSOMOSOMOには起こりそうには思えなくて。

コトコ独立とか本来なくていいことも経験しちゃってますもんね。

ーーだとすると仮想解散のような無理にでも大きな状況を作らないと、次に上がっていくステップが作りづらいんじゃないかなとも思いました。

コトコ私たちもそうだし、熱心についてきてくれるファンの人も安心したら終わっちゃいますから。たぶんSOMOSOMOの今が一番絶妙なラインにいると思うんで。

ーーここより上に行けるかどうか?

コトコそうですね。前より動員が増えたのは喜べることだけど、いつまでも活休前の本当にゼロに近い時と比べてばかりもいられないですからね。この先が難しいと思うからこういうコンセプトを課せられたのも理解できる。

ーーなるほど。では基本的にはポジティブに受け止めてるんですかね。

コトコ基本そうです。ネガティブな時はあんまりないです。

ーーそうやってコトコさん自身は前向きにやっていくとして、自分以外のメンバーの雰囲気を感じたりしますか?

コトコどうなんだろう?YouTubeで上がってるあのコンセプトの説明の時の感じなんじゃないですかね。各々が考えてきて仮想だけど解散するよっていう気持ちでやりますっていう。他のメンバーのことは分からないって言うのは変ですけど、普段から一つのことに対してめっちゃ話すこととかはないので…。

ーー目に見えて動揺してる感じではないってことですかね。

コトコそうですね。みんな各々で絶対噛み砕いてるんで「サカイさん、急にそんなこと言ってきた!?えーん(泣)」みたいな子はさすがにいないです(笑)

ーーでは、逆にファンの中ですごく心配してる人やドキドキしてる人たちに対して、今あえて言うことはありますか?

コトコこれもツイートしちゃったんですけど、「理解できなくていいよ」って言いたいな。人の感覚はそれぞれだし、こういう仕事やってる人って特殊?じゃないですか。それこそSOMOSOMOはみんなメンタルが強い…って訳じゃないかもしれないけど、やっぱり芸能をやりたくて選んでる人ってちょっと”バカな人”じゃないですか。

ーー(笑)

コトコだから、受け取り方が違ったり気持ちに差があるのは仕方ないし、だからって私たちがファンの気持ちを雑に扱ってるということでもなくて、理解はできなくても大丈夫って思ってます。だから”なんで仮想解散ライブをするんだろう?”ってネガティブには思ってる人もいて、そういう人たちの中でもライブに来てくれる人はいると思うんですよ。

ーーはい。

コトコ応援してるからこそ、そういう気持ちになってて複雑な気持ちのまま7月1日のライブに来る人もいると思うんですけど。でもライブに来たらそんなの秒で忘れさせるし、みんなのことも置いていかないので、ライブが始まるまでしんどいかもしれないんですけど、無理についてこようとしなくて大丈夫だよって思います。だから、今話してるインタビューとか、YouTubeとかツイートとか配信とかのSOMOSOMOから発信するものされるものをゆっくり噛み砕いてくださいって思ってます。

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