「ずっと不安定だった」-SOMOSOMO脱退を決めていた過去-
ーーでは、仮想解散というテーマも絡めて、コトコさんにとってのSOMOSOMOの6年間を振り返ってもらいたいんですが、これまで色々なことがあったと思いますが、山あり谷ありでいうとどちらが多かったですか?
コトコえええ?どっちも一緒ぐらいかな。人生良いことも悪いことも同じくらい起きるし、そういうのは交互にくるものだと思ってるから同じくらいだと思います。やっぱりグループにインパクトがあるのってメンバーの脱退と加入だと思うんですよ。それで言ったら今は山ですよ。もっと細かいこともあると思うけど、自分的にインパクトがあるのはそれだと思います。
ーー一番精神をすり減らすというか、いろんなこと考えなきゃいけない時期ですもんね。
コトコそうですね。
ーー新メンバーが入ってきた時の話を今までインタビューで話を聞いたりやYouTubeでも見たんですが、迎える側は「結構キツく当たってしまったかも」とか「一線を引いてた」と話していたし、新メンバーも「あの時はしんどかった」という話を聞いてきたんですが、コトコさん自身はどう思ってました?
コトコ私は嬉しかったですよ。仲間が増えるって嬉しいじゃないですか。私、人を疑うとかあんまりないんで(笑)だから早く輪に入れてあげよう!って思ってた。でもね、私は後から加入した経験がないから立場的に全部は理解できないけど、後から入ってくるのって大変じゃないですか。
ーーはい。
コトコしかも歴史があるものに入るっていうのは、ファンからの見られ方もあるじゃないですか。そういうことを気にしてくれてるのは分かってたから、もっと近い距離になりたいって思ってました。
ーーそれでも時間はかかったんですかね?
コトコかかったと思いますよ。こっちが心を開いてても向こうは緊張するから。同じような立場で仲がいいアイドルの子とそういう話をしたら”元々いる方もめっちゃ気使ったよ”って言ってて。私は気を使ってるつもりじゃなかったけどそれも気遣いな訳じゃないですか。
ーーそう思うこと自体が。
コトコそう。だから互いにめっちゃ気を使ってたと思います。
ーーそれは徐々に距離を縮めた感じなんでしょうか。
コトコ徐々にだと思います。…でも、一緒にいる時間を増やそうって思ったりとか、一緒にご飯行ったりしてました。
ーーコトコさん自身は、SOMOSOMOの中での自分の役割やポジションをどう認識されてました?
コトコまとめるところはまとめなきゃいけない立場だし。あと、輪に入れてあげるとか?ムードメーカーになってる自覚もあるので。それはサカイさんとかにもYouTubeで言われたんですけど。
ーーでも、その時はめちゃめちゃ引いてたじゃないですか。
コトコ改めて言われたら荷が重くないですか?それまでも自然とやってたし、あえてやってる訳でもないけど「もっと神経使ってやらなきゃいけないのか!?」っていう顔。
ーーそういう顔だったんですね。
コトコ自分がやらなきゃいけないことは分かってるけど組織の中で任命されるとちょっと違ってきません?
ーー分かる気がします。
コトコだけど、すごく気を使ってやっていることはない(笑)ちょっと意識するくらいかな?っていう。
ーーでは、そうやって6年間色々ことを経験してきた中で、コトコさん自身がすごく燃えてた時期とか、これをやってる自分が好きだと思えた時期ってあったんでしょうか。
コトコこれは最近あって。去年の夏頃から個人でやる仕事が多かったんですよ。
ーーラジオもそうですか?
コトコラジオが始まったのは11月なんですけど、お話が来たのは夏ぐらいだったんでそうですね。あと外部のYouTubeの企画に呼んでいただくとか、@JAM EXPOのイベントでTシャツのデザインするとか、最近は衣装のデザインもしたし、そういう個人の動きは熱いです。あと、NAKAYOSHI FES.とか、私から「これ、出れないですかね?」って言ったイベントに出られたり、ステージ争奪戦でも1位になれたり、そういう個人の活動を通した結果で熱いことがあった。
ーーなるほど。
コトコ…実は私、SOMOSOMOの脱退を考えてたんですね。
ーーえ?その頃に、ってことですか?
コトコいや、考えてたのはもうだいぶ長いんですけど。
ーードキュメンタリー映像で話してた、独立前に辞めることを考えてた時よりも後ってことですか?
コトコ後です。全然それ以降の話。
ーーということは復活したあと?
コトコそうですね。5、6年アイドルをやってると自分たちのアイドルの世界での立場とかがなんとなく想像できちゃって。てっぺんを自分で決めちゃうというか、”これぐらいなのかな?”って考えたりずっと不安定だったんですよ。で、まあまあな覚悟で決めてサカイさんに言ったんですよ。それが去年の夏ぐらいで。
ーー結構、最近じゃないですか!?
コトコマジでそう。それを言ったんですけどそんなにすぐに決められる話じゃないし、私もSOMOSOMOのことが嫌とかしんどくて辞めたい訳じゃないから…、リキッドが終わってから?とか、それこそ今年の周年終わって落ち着いたら…みたいなことは言ってたんです。
ーー辞めるならそれぐらいのタイミング?みたいな。
コトコそう。決まっちゃってるものは責任持ってやりたいってお話をしたんですけど、そこで結論が出るような話でもなく「また話そう」みたいになっていたら夏以降に個人の仕事のお話がめっちゃ来たんですよ。タイミングがよくも悪くも。それで気持ちが切り替わって?じゃないけど今に繋がってるから全部を通して熱かった時期ですね。
ーーそうやってソロのお仕事とかをやり始めることによって、自分の意識が変わっていったり、辞めようって思った気持ちも変わっていった?
コトコなんだろうな。辞めるっていう選択肢は普通にお仕事してる人でも選択肢の一つであるじゃないですか。退職的な。
ーーはい。
コトコだから絶対になくなることではないですけど、アイドルは今しかやれないことだし、時代的にももうちょっと好きなこと同時並行で楽しんでいいんだなって思うようになったのはあります。
ーーでは今は辞めるモード?ではなくなったんでしょうか。
コトコそうですね。今はSOMOSOMOにいるうちに…じゃないですけど、自分ができることでとにかくやれることやって、自分の知名度もそうだし、SOMOSOMOの知名度も同時に広げていきたいって思ってます。私、本当に学がないんで(笑)これ以上大人になったら社会に出られないんで…っていう考え。
ーー実際に個人でやってるお仕事がSOMOSOMOにもフィードバックされてる感覚はありますか?
コトコはい。私が個人で仕事っていうのが、ラジオとかトークイベントで喋る仕事とか、グラビアとか、ファッション関係のこととか…それこそ去年のくさのねフェスに出てた時にビラ配りしてたら「グラビアやってる子だ!」って言われたり。
ーーへえ。
コトコ自分がやってることは意味があるんだって思える瞬間があるので。トークでゲストのファンの方に見てもらえたり、グラビアは大きい撮影会しか出てないんですけど、別のイベントに出た時に「あ、グラビアの子いる」っていうので見てくれる可能性があったりして。あとファッション関係についても今私アパレルの店頭スタッフもやってて。
ーーそれどこかで聞いたことがあります。
コトコはい。店頭に立ってるのでそのブランドのファンの方も知ってくださってたりとか。あとは衣装のデザインしたことも意外と色々な方が知ってくれてるから、それぞれのところでちょっとずつSOMOSOMOのことを広げられてるかな?って。それがライブへの実動員になってるかは分からないですけど、それを目標にこの一年を動きたいなって思ってます。