SOMOSOMOの「現在地」。本企画の最後を飾るメンバーはツクヨミ ケイコ。
オリジナルメンバーでもある彼女はSOMOSOMOでの6年間の活動を振り返り「一番燃えているのは今」と語る。また、最近は音楽コラムの連載もスタートするなどSOMOSOMOと外部とをつなぐ役割も担い始めている。
「仮想解散」という挑戦的なコンセプトを掲げた7月1日の六周年ワンマンについては、「来なかった人を後悔させてやる」「いつでも会えるって思われてるのがすごく悔しい」というストレートな言葉で現状と向き合いながら”今までとは違った覚悟”を見せる場所として、その意気込みを新たにした。
また、学生時代のいじめの経験の果てに知ったでんぱ組.incが当時の彼女にとって心の支えであり、現在は誰かにとっての心の支えがSOMOSOMOになることを願っている。
そんなツクヨミ ケイコにとっての目下の課題はSNS。自分とSOMOSOMOの存在をもっと多くの人に届ける手段として、SNSの活性化を約束した彼女はこの夏をどう乗り越えるのか。そして、来年2月のZepp Shinjukuワンマンをどんな状態で迎えようとしているのか。
ツクヨミ ケイコの赤裸々な現在地が語られたインタビューです。
「このままズルズルいっちゃう…」-危機感の中で生まれた”仮想解散”-
――このインタビューはZepp Shinjukuワンマンに向けたものなんですが、その前に7月1日の六周年のワンマンがありますのでまずその話を聞かせてください。一番最初にコンセプトの仮想解散というのを聞いたときに、ケイコさんはどんなことを思いました?
ケイコそんなに重く捉えてないです。「ああ、なるほど。いいコンセプトだな」ぐらいですね(笑)だから公開してからみんながざわついてるのを見て、”そんな反応をする人も確かにいるか”みたいな。だから別に疑問に思わなかったし、限界というか覚悟を見せるのにはいいコンセプトだなっていう風に思いました。
――”ああ、なるほど”ぐらいで受け止められたのは、やっぱりこれまでの活動が影響してるんでしょうか。
ケイコどうなんだろう。たぶんファンの方より私たちの方が解散というものを身近に感じてたりリアルに分かる、というか可能性としては常にあると思ってるから、そういうコンセプト言われても別に「えっ?」とはならないのかなとは思いますね。
――実際そんなことを考えたこともあったんですか?
ケイコありますね。活休の時が一番だったかな。このまま終わらせないぞという気持ちがありつつも、もしかしたらこのまま終わっちゃうかもみたいな気持ちは、あの時が一番感じたかもしれないですね。
――では、そのファンの方たちのざわつきみたいなところっていうのはどう感じてたんでしょうか。コトコさんは、「あれで音沙汰もなくスルッと行ってしまった方がヤバい」って言ってました。
ケイコたしかに。でも「そういう人もいるんだ。なるほど」って別の考え方を知れたなあみたいな。そういう考えの人も生まれてくるよな、ってみんなの反応を見て知りました。
――そこはちょっと意外だったんですかね?
ケイコうーん。賛否両論あるだろうなとは思いつつも、そんなに?みたいな感じだったかも。でも、「もっと優しく言ってよ」「そんな言い方しなくてもいいじゃん!」みたいなことは思いました(笑)
――発表があってから時間も経っていて、しかも今はワンマン直前っていうことで、ケイコさんの考えが変化していった部分や解像度が上がってる部分はあったりします?
ケイコ一番最初に”仮想解散”というコンセプトを先に伝えていて、そこからYouTubeで動画が上がったりしながら「こういう考えで仮想解散っていうコンセプトになりました」という話を出していったり、色々なコンテンツが上がっていくにつれて、みんなが「なるほど。じゃあ楽しみかもしれない」みたいな風に言ってくれる人が増えてきてるのは特典会とかでも感じますね。SNSとかでもそうだけど。
――ケイコさん自身はそこの部分はどうなんでしょう。
ケイコ「解散」っていう大きなワード?言ってしまえばアイドルの中で一番衝撃的というか一番でかい言葉を使ってしまったからには、ちゃんとやらないと、そのコンセプトにした責任を取らないと、っていう気持ちはファンの方たちの反応を見て、話したりして強くなってる感じはしますね。
――なんでサカイさん(SOMOSOMOプロデューサー)はそんなこと言い出したんだろ?みたいなこと考えたりしました?
ケイコ2月のリキッドだったり去年の5周年ワンマンとかは、ハッピー、楽しい、お客さんもいっぱい来てくれて嬉しい!みたいなイメージが強くて。それを続けても良かったけど、どこかで覚悟を見せないといけない、バチッと切り替えないとこのままズルズルいっちゃう感じはあったんじゃないかなと思います。実際私もあったし。サカイさんと喋ってる中でも感じましたね。
――これはマイさんと同じ話をした時に出た言葉なんですが”これまでのSOMOSOMOとのさよなら”みたいなことを言われていて。それは分かりやすいと思ったんですが。
ケイコまさしくそうだと思います。ここまでは準備段階みたいな感じだったのかなって。一旦ここで切り替えようというか。今までは事務所もできたばかりだったし、体制を整えて、新メンが入って…みたいなところから、そろそろSOMOSOMOというものを確立させて、今までとは違った覚悟でやれるように7月1日にもう一回スタートみたいな感じはあるかなと思いますね。
――体制を整えるのに6年はちょっとかかりましたね(笑)
ケイコ(笑)体制が安定しなさすぎて6年かかりましたね。