追いかけて15年――アイドルの面白さに出会うメディア

「SOMOSOMOがいるから大丈夫」って思って欲しい -かつての”自分”にかけられる言葉-

――ここからはケイコさん個人のことについてお聞きしたいんですが、今のtwitterで固定されているnoteも読ませていただきました。

ケイコありがとうございます。

――あれを読んで結構ないじめを受けていたという事実を知り…。

ケイコあれ、いじめに入るんですかね?(笑)

――やられてることの内容を何か?と言われたら、それは”いじめ”なんじゃないかと思ったんですが。

ケイコたしかに。そうか。

――あれはいつ頃の出来事なんでしたっけ?

ケイコでもずっとなんですよ(笑)小学生の時とかも。

――そうだったんですね?

ケイコnoteに書いたのは中学生ぐらいの話なんですけど。小学生ぐらいの頃から女子のいざこざというか、クラスの中で順番に一人ずつハブられていくみたいなのってよくある話…。

――そんなことあるんですか??

ケイコあるんですよ(笑)それのターゲットにされるじゃないけど、ちょっと気に食わないから喋らないようにしようとか。私以外の女の子たちだけで遊んでたりとかは小学校三、四年生ぐらいからあって。中学が一番しんどくてやってることはたしかにいじめに近いというか。でも、それが普通だと思ってたからいじめられてましたとも言ってなくて。そういうものだと思って生きてきたみたいな。

――だとすると、それほどダメージは…いや、なかったとは思えないんですが。

ケイコダメージはありました。あったけど言えなかった。プライドが高くて(笑)親にも言えないし、友達にも言えないけど、学校はその影響でずっと好きじゃなくて。同級生より後輩とか先生とかと仲良くなってた。学校がずっと嫌いだったのはそのせいかなと思うんですけど。中〜高校生ぐらいからも諦めに入って。一人で行動するのが怖くなくなっちゃって。ダメージを受けてたのがめっちゃ昔の話っていうのもあって、最近全然話してなかったんですけど、当時はめっちゃしんどかったと思います。でも学校に行かないという勇気がなかった。

――なるほど。

ケイコセカオワのFukaseさんが不登校だったりしたから、ラジオで「学校に行かない手段を取るのも勇気だ」っていう話をしてたんですけど、私はその勇気がなかったんですよ。学校に行かなかったら情けないというか、負けた気持ちになるというか、行かない勇気がなかった。だから無理しては行ってたなとは思いますね。

――ただ、行っても状況は変わらないじゃないですか。

ケイコそうです。しかも私、携帯持ってなかったから私のいないグループLINEでなんか言われてるみたいな、こともありましたね。

―― その当時の経験や出来事っていうのは、やっぱりケイコさんを作る一つになってたりするんですかね?

ケイコなってると思います。だからなんか一人でミスiDのスタッフ応募してみたり、コンカフェで働いてみたり、一人で行動したり、一人でいることは怖くない。

――最初に言ってた意地でここまで続けられた、というのも関係あると思いますか?

ケイコ根本がプライドが高いんだと思います。一回決めたしな、みたいな。

―― 見返してやるみたいな気持ちも?

ケイコあると思います。うん。

――そんな中で、でんぱ組inc.と出会いについても書かれてましたが、その頃の話を改めて聞かせてもらえますか。

ケイコアイドルのライブに女の子が行く発想がなくて。女の子のアイドルのライブに女の子が行くっていう。今はもうみんな行けるようになったと思うんですけど、その時はCDを買ってビレバンのでんぱのグッズコーナーに行って、買って、みたいな。ただそれだけ。本当に在宅オタクって感じでしたね。

――そうなんですね。

ケイコYouTubeで動画見漁ってみたいな。うん、感じでしたね。

――「WWD」のことも書いてましたよね。

ケイコ書きましたね。

――僕も当時は既にアイドルを追いかける仕事はしてたんですけど。あの曲が出てきた時のインパクトは強烈でした。

ケイコオタクというか陰キャっていう子たちがアイドルになる先駆けがでんぱだと思ってるので、私も友達と一緒にいるのがあまり得意じゃなかったし、家でずっとパソコンと向き合ってるような子だったから…。

――ケイコさん自身が完全にあの曲の中の人ですね。

ケイコそう(笑)みたいな感じだったからすごく支えられてましたね。

――でも、ケイコさんを見ていてもそんな感じはしないんですよね。

ケイコそうなんですね。

――でんぱ組.incの影響をめちゃめちゃ受けた人って、メンヘラ感があったり、いわゆる”オタク”っぽい感じの人のイメージがあるんですけど、今のケイコさんにはそれをあまり感じなくて。

ケイコ根がオタクなんです。メイクとかもしたことなかったし。

――でも、それって今SOMOSOMOでやってることとは全然違ったりはするじゃないですか。

ケイコだから、”変なの”って自分で思うんですけど(笑)でんぱが好きだからでんぱみたいになりたいっていうより、私にとってでんぱって支えであったり、共感できるとか気持ちを分かってくれるみたいな感じだから。私にとってでんぱみたいな存在が、誰かにとってのSOMOSOMOだったらいいなと思ってやってたらでんぱとは全然違うアイドルになってました。

――そういう経験…いじめって言っちゃいますが、そういう経験をしてきた人が、今かつての自分のような立場にいる人にかけられる言葉はあったりしますか。

ケイコなんだろう。でも、直接的に何か言ってあげたいというよりも”SOMOSOMOがいるから大丈夫”って思って欲しい。私の連載のタイトルの「大丈夫、私には音楽がある」みたいに勝手に心の支えにして欲しいと思ってて。たしかに特典会とかに来てくれて悩みとかを話してくれる子には「頑張ってて偉いね。大丈夫だよ」「そんなに頑張ってるの?」って言ってあげられるし、本当にそう思ってるから言ってあげられるけど、直接言葉をかけてあげられる子って少ない。会いに来てくれたりとか、配信でコメントしてくれたりとか、オンラインで何かを買ってくれたりとかまでいかないと言葉をかけてあげられないから、勝手に心の支えにどこかでなってたらいいなって思います。

―― なるほど。

ケイコ私がでんぱに対してそうだったから。会ったことないし。画面越しで好きでいてくれるだけでもいいなって思う。

――SOMOSOMO自体はWACKへのリスペクトがあるっていうグループだと思うんですが、ケイコさんのnoteを読んでもしかしたらでんぱ組.inc的な要素も持ってるんじゃないかなって思ったりしました。

ケイコそうなんですかね??

――メンバーそれぞれのキャラの立ち方みたいなところも。

ケイコたしかに。

――メンバーの個性に関してはあまり交わらない部分もあったり。

ケイコそうなんですよね。SOMOSOMOのファンってでんぱとか、バンもん!さんが好きなファンもいるし、がっつりWACKしか行ったことないみたいな人もいるから、ちょうどいい塩梅というかその間にいられてるのかなっていう感じは最近するかも。

――そんなケイコさん自身はSOMOSOMOという七人の中でどういう立ち位置にいる人だと思ってますか。

ケイコいつも言ってるのは”風紀委員”なんですけど(笑)人に影響されない、安定してたい、冷静でありたいみたいな感じではありますね。SOMOSOMOみたいなグループにケイコちゃんみたいな子がいるのって変わってるよね。一人だけちょっと雰囲気違うよねみたいな。

――めちゃめちゃ思います。

ケイコ…っていうのを私は自覚ないんですけど、初めて特典会に来てくれた人とかにしょっちゅう言われることがあって。それってありがたいことだと思ってるから、SOMOSOMOのことをあまり知らない人がSOMOSOMOに抱いてるイメージに寄りすぎなくていいのかなって思ってる。変わってるというか…”SOMOSOMOのツクヨミケイコ”として確立していられたらいいなと思ってる感じですかね。”こうでありたい”というよりも”ツクヨミケイコ”というブランドを持っていたいみたいな。

――まさにそういう個性が集まっていたのがかつてのでんぱ組.incだった気もしてるので、近いところあるんじゃないかなって思いました。

ケイコ嬉しい。

――ちなみに今、風紀委員って言いましたが学級委員になりたいって思ったことはなかったですか?

ケイコなりたかったことはないんですけどなぜかなってた人(笑)

――そうなんですか。

ケイコやったことはありましたね。学級委員というか、クラス委員みたいなことを何回かやったことあるけど、昔から人前に立ちたくはなかったから別にやりたかったわけじゃないけど、”ちゃんとしてるからケイコだよね”みたいな流れでなったことはありますね。

――それはSOMOSOMOの中では?

ケイコどうなんだろう。あんまり自分の立ち位置みたいなことを考えたことがなくて。これが素なので根本的な性格が勝手にSOMOSOMOに影響してるみたいな。SOMOSOMOの中でこういう立ち位置でいなきゃみたいなのはないかな。

――学級委員とはちょっと違うかもしれないですがケイコさんは外を向いている人、外の人を取り込んでくる可能性がある人だと思うので、ケイコさんが今やってる活動がより際立ったりだ、広がっていくことはSOMOSOMOにとってプラスに働くところも大きいんじゃないかなとは思いました。

ケイコそうですね。

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