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「キラキラ☆キラ☆ギュウ農フェス」開催目前!ギュウゾウとカノウリョウが語る”炎上”の裏側と本音

ギュウ農フェス主宰ギュウゾウ&天晴れ!原宿運営カノウリョウによる対談。”荒れるイベント”と”荒れる運営”の代名詞とも言うべき2組が2018年8月24日(金)に渋谷WWW Xで開催される「キラキラ☆キラ☆ギュウ農フェス」で初めて顔を揃える。
「ジャンプ禁止、モッシュ禁止、ダイブ禁止、サーフ禁止。今回だけは絶対に絶対にダメだから!!」と息を巻くギュウゾウは、かつてないほどに規制のハードルを上げたギュウ農フェスになぜ天晴れ!原宿を呼んだのか?
一方、厳しいレギュレーションを承諾したカノウリョウはどんな想いで天晴れ!原宿をスタートさせ、自ら運営するグループを取り巻く現状をどう見ているのか。
“悪名は無名に勝る”を身を削りながら体現する2人が本音で現在のアイドルを語るレア対談です。

有名進学校から日大芸術学部へのドロップアウト? -“荒れる運営”カノウリョウの背景とアイドル運営を始めるまで-

ギュウゾウ今回なんでカノウさんと対談をやりたかったかっていうと、ギュウ農フェスもそうなんだけど天晴れ!原宿さんもものすごく騒動が多いなって…

カノウリョウ(以下、カノウ)多いですね。

ギュウゾウただ、誤解も多いと思うし、僕的に今の天晴れ!さんの状況がすごく可哀想だな報われなさすぎるなっていうのがあって。カノウさんもそうだしメンバーさんも…

カノウはい。

ギュウゾウ僕たちのイベントも”荒れる”って言われがちなんだけど「キラキラ☆キラ☆ギュウ農フェス」ではサーフやリフトやモッシュがなくても楽しめることを示したくて。そういうところでも天晴れ!さんが面白いことができることを示してもらいたいし、もしカノウさんや天晴れ!原宿さんに対する誤解があるならそれも解いておきたいと思ってお声がけしたのが始まりです。

カノウありがとうございます。

ギュウゾウで、まずはカノウさんのバックボーンから聞きたいんだけど、どういう感じでエンターテイメントに携わることになったのか。あと、カノウさんがどういう人なのかをまず聞きたいなと。

カノウそもそも僕がアイドルを始めたのは5年前で、天晴れ!原宿とは違うグループのプロデュースをしてたんです。その時僕は大学2年生だったんですけど…

ギュウゾウカノウさんいくつなの?

カノウ25です。

ギュウゾウえ!そんな若いんだ!?

カノウでも、歳は取ったんですよ。僕19からやってるんで。当時僕は日大の芸術学部にいて、その前は中高一貫の男子校出身で暁星高校に通ってて。

ギュウゾウ暁星なんだ!

カノウサッカー部入っててずっとサッカーしかしてなかったんですけど、暁星のヤツって基本的に医学部か東大か早稲田か慶応しか行かなないんです。でも、僕は本当に勉強したくなかったからAO入試で日芸に入って、でも周りはみんな早慶っていうのでそこにいろんな感情を抱えてて。

落ちこぼれみたいに思われてた?

カノウそうなんです。学校自体でも日芸に輩出するって何年かに一回のことなんで。で、周りは商社とか銀行とか一流企業と言われるところに就職するんですけど、僕は日芸に入ったからには自分の力で何かやらなきゃなって思ってまず目指したのが映画監督でした。日芸って映画監督になりたい人がたくさんいるんで、卒業生の先輩で映画監督になった人をたまたま紹介していただいて働くことになったんですけど、監督を目指した理由が”かっこいいから”ってそれぐらいで、特に映画が好きでもなければ、カメラも別にいじったこともないし、パソコンで編集もやったことなくて…最初はその映画監督の下でADみたいな。ロケハンしてこいとか…

助監督ってことですかね?

カノウそうですね。あとインディーズの映画監督なんで予算もないから学生を使いたいって。で、僕もタダ働きをしながら編集のやり方とかを教えてもらってたんですけど、それを半年ぐらい続けた時に気付いたのが、その先輩は自分よりも映画が好きだし、監督もできるし、カメラマンもできるのに売れてなかったから、”この人が売れないなら俺は絶対に売れないじゃん”って思って。しかもその時はお金ももらってなかったからこの業界は無理かな?って思ってて。その時にたまたま知り合った芸能事務所の人から「バイトやってないの?」って言われて紹介してもらったのがバーテンダーだったんです。バーテンダーなら昼は学校に行って、夜バーテンやれるしいいかなって、当日行ってみたら「やっぱりスカウトのバイトやれよ」って。内容は芸能のスカウトで”今一番欲しいのはアイドル”って言われて…

ギュウゾウそれで芸能に?

カノウはい。バーテンダーの仕事だと思って行ってみたらスカウトの仕事やりなよって言われたのが芸能の入り口でした。で、僕結構スカウトができて。電話番号一人ゲットするとお金がもらえたのでめちゃめちゃ声かけて、人に対する物怖じみたいなのもそこでなくなりました。それからある程度やってるうちに、これ一人だと結構キツいことに気付いて友達をスカウトに誘うようになるんです。喋り相手になってもらえばいいかな?って思ったんですけど、やっぱりキツいから全員連絡取れなくなっちゃって。その中で唯一ずっと来続けてたヤツがいて、そいつと後にアイドルグループを運営することになるんです。

ギュウゾウへぇー。

カノウ僕もそいつも横浜出身で同じ暁星で毎日一緒にいて。その時から”将来何か一緒にやりたいね”ってずっと話をしてて。そいつから「受験終わったから何か一緒にやろうよ」って言われたから「スカウトで申し訳ないんだけど一緒にやらない?」って言ったら「全然やるわ」って。でもそいつはスカウトをやらずに毎日ずっと僕の話し相手をしてたんですけど、ある時その事務所から「この日はチェキ撮る人が足らないから現場来いよ」って言われて。「現場はRuido K2」って言われるんですけど「どこやねん?」って思って。

(笑)

カノウで、行ってみたら会場に20人ぐらいしかいなくて。「チェキ撮って」って言われるんですけど”並び”もないんですよ。「撮りたいです」って人が来たら「じゃ撮りますね」っていう現場を見てて。あと、それとは別なんですけど知り合いの紹介で、ももクロさんのライブを見に行くことがあったんです。国立競技場とか西武ドームとかに。で、”やっぱりももクロはすげぇな”って思ったんですけど、僕の日々の暮らしはチェキ撮ったりスカウトしたりで、”なんでこんなに差があるんだろう?”って思いながらRuido K2でチェキ撮りながら一つ思ったのが「今やってることって絶対自分でもできるな」って。ライブやってチェキ撮って…その当時のアイドルの衣装なんて今じゃあり得ないですけどただのTシャツとか…。これ本当にアイドルか?って感じでステージに出てて、それをファンが応援する。しかも今みたいにピンチケって言われる人はほとんどいなくて仕事帰りのおじさんが酒を片手にライブを見る、みたいな現場だったんですよ。そういうのを見ててさっき話した友達と「これ、俺らがやってもできんじゃねえかな?」って話をしてて。

俺らだったらもっと違うことができるんじゃないか?って。

カノウそう。もっとこうした方がいいんじゃないか?ってのを考え始めて。じゃあ俺らでスカウトをしてただ電話番号を売るんじゃなくて、いい子がいたら一旦こっちでストックしようよって話をして…。

ギュウゾウ(笑)いや、正しいよ。正しいと思う。

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