WHY@DOLL 過去最高のワンマン。新宿BLAZEでのライブ秘話
そんな2015年の集大成的な新宿BLAZEでのワンマンライブの感想を聞かせて欲しいんですが。(WHY@DOLL 「次はソールドアウトを!」ツアーファイナルのワンマンで更なるステップアップを約束)
青木新宿BLAZEは羽を飛ばしたり、サブステージを作ってお客さんの近くで踊って一緒にパフォーマンスしたり、気持ちがお客さんと一つになれたので大きい会場なのにみなさんと近くにいるような感じがしたとっても暖かいライブになったんですよ。みんなの笑顔がすごく見えて。ライブをやってるとたまに「見てるのかな?楽しんでくれてるのかな?」って思う時もあるんですけど、今回のワンマンライブはみんなが笑顔で「楽しかったよ」って言ってくれたので、一言で言うと今までのワンマンライブで一番成功した最高のライブだったなって思いました。
はーちゃんは?
浦谷前回のRUIDO K4でワンマンをやった時は昼夜2回まわしで演出を変えたり、それも自分たちで意見を出し合ったり、スタッフさんとミーティングしながら「ああ言うことやろう、こう言うことやろう」って、会場にあったその時できる精一杯の演出を考えたんですけど、今回はBLAZEってことで演出も悩んだんですよね。新宿BLAZEだからできること、新宿BLAZEでもまだできないこともあって。それでも今できる最大限の演出だったり、それに合わせた最高のパフォーマンスもできたなって思うし、何よりもファンの方が「今までのWHY@DOLLで一番感動した」って言ってくださったワンマンになったのがすごい嬉しくて。最後のハイタッチ会で見た中に、実はあんまり知らない方も結構いたんですね。それはいい事と悪い事のどっちなのかな?って考えたんですけど、いい事なのかな?ってはるなは思って。WHY@DOLLを知ってはいたけど、なかなか会場に遊びに来なかった人が「BLAZEだったら行ってみるか」って来てくれた人が多いと思うんですね。あとは友達に誘われて来てくださった方もすごい多かったし。ただ、それでもやっぱり知ってる顔の方が多かったんですよ。それはそれで嬉しかったですね。今までにこれだけの人に出会ってきたんだな、って言うのを実感したワンマンでもあったので。
なるほど。
浦谷ステージから見た時に知ってる顔がいっぱいいるって言うのは嬉しいことなんですね。だからどんなに大きな会場になっても知ってる顔がいっぱいで溢れてたらいいなって夢があります。そう言う風に暖かい輪が広がっていくWHY@DOLLになっていきたいなって。
演出やパフォーマンスで印象に残ってることはありますか?
浦谷羽?(笑)
青木羽とアメ。
浦谷扇風機で羽を飛ばしたんですよ。リハではちょっとだけ飛ばしたんですけど、本番は思いのほか飛ばした量が多くて自分たちの方に戻ってきちゃったんですよ。で、ステージが羽まみれみたいな(笑)曲調も冬っぽい曲だったので羽が雪みたいですごくキレイだなって思ったんですけど、その後のライブがとにかく大変で。
青木いかに滑らないようにって気をつけて。
浦谷夢の世界の裏には結構苦労もあるみたいな(笑)
青木あと、はーちゃんの方の羽は上までキレイに飛んだんですけど、私の方の羽が扇風機に絡まっちゃって、羽が飛ばないでどんどん吸い込まれて行くんですよ。途中から「あれ?羽ない?」みたいな(笑)
浦谷あれは計算外でしたね。
青木画像を見たんですけど、はーちゃんの羽は上の方なのに、ちはるんのは腰のあたりで回ってるみたいな。
浦谷次の日にワンマンの後夜祭でみんなで映像を見た時にも、ちはるんの方だけ私の半分ぐらいの高さでしか舞ってなくて。曲が終わった後もMCとかやりながらチラッと扇風機を見たら羽が詰まってて。
青木そっち気になっちゃったもんね。
浦谷掃除大変そうだなって(笑)
でも、そういうことを考える余裕はあったんですね。
浦谷そうです。去年のリキッドは一杯々々でMCで何を喋ったかも覚えてないんですけど、今年も最初の15分ぐらいはすごい緊張してたんですけど、それからは「自分のワンマンなんだから自分らしくいこう」って思って緊張もほぐれて、MCでとかも普段通り自由な感じで喋れて楽しかったし、お客さんも笑ってたし、色んなこと見る余裕もあったかなって。
あとちはるんが言ったアメって?
青木「CANDY LOVE」って曲でアメをお客さんに投げたんですけど、アメがめっちゃ多くて色んなところに投げてたんですよ。そしたら強く投げ過ぎちゃってお客さんの頭にコンコンコーンって。
浦谷リハの時に「当たったら危ないから下から投げるんだよ」って言われて下から投げてる感じでやってたのに、本番になったらちはるんが豆まきみたいに上からガンガン投げてて。
青木最初は下からやってたんですけど届かなくて。後ろの人も頑張って欲しいって言ってるから「じゃあ行くよぉ〜!」って投げたら頭にポポポポーンって跳ね返って(笑)
浦谷あと一番今回良かったのは舞台に照明が置けたことですね。あれカッコ良かったですよね?
素晴らしかったです!感動しました。
浦谷前面と一番後ろに置いて真ん中にWHY@DOLLがいたんですけど光のシャワー?で、スモークが雲っぽくなって幻想的な感じに。
青木あれはすごかったね。
光の幕が左右に開いた後ろに2人が立ってる、って姿がめちゃめちゃカッコ良かったんですよ。
浦谷ホントは白い幕を使って振り落としをしたかったんですよ。後ろから照明を当ててシルエットが浮かぶやつをやりたかったんですけど、それが難しいのが分かって。そしたらあの照明が幕の代わりになったじゃないですか。こっちの方がかっこいいなぁ!って思って。
あの照明のおかげでライブの印象が2段階ぐらい上がった感じがしました。
浦谷照明の演出って大事なんだなってすごい思って。今回照明さんのセンスがとにかくよかったので、私たちのパフォーマンスも…
青木さらに輝きを。
浦谷そう。だから今度やるときは「照明が良かったよね」って言うよりもパフォーマンスもそれに負けないように頑張っていきたいなって思いました。
あと「セツナSHOOTING STAR」でやった…
青木あ、レーザー!
アレはどうだったんですか?
浦谷大変だったんですよー!あれボタンが2個ついてるんですね。上のボタンを押すと緑のレーザーが出るんですよ。で、手のひらにもライトがついてて。1回目と2回目を押すと普通のライト、3回目だけ点滅するんですよ。レーザーの方は点けるタイミングだけ頑張ればよかったんですけど、手のひらの方がライト→ライト→点滅になってて全部点滅で使いたかったんですね。だから点滅にするには2回押しておかないといけないんですよ。だから曲中に「1、2、3…」ってやって、パッて出した時にピカピカって光るようにしたりとか。あと元々レーザーはツアー初日の札幌から使う予定だったんですけど不具合があって…
青木電池の充電器がなかった。
浦谷最初は電池の充電切れだと思って、充電しておこうってなったんですけど、ちはるんから「点かないんだけど?」みたいな。
青木一日早く実家に帰ってきて練習しようと思って充電したんですけど全然点かなくて。次の日はーちゃんの充電器でやってみたんですけど、全然ダメで…。
浦谷接触が悪いんじゃない?ってなったんですけど、結局充電器とかが揃ったのがBLAZEの2日ぐらい前だったので急遽練習して、当日のリハも結構ヒヤヒヤだったんですよ。
青木一回も成功しなくて。これやばいねーって。
浦谷線が切れやすくてリハ中も消えちゃったりして。スタッフさんがはんだゴテでつけてくださったり。
そんなことまで!?
浦谷で、ようやく本番でね。ぎりぎり成功。
青木切れもしないで。
浦谷はるな一回切れたんだけどすぐ点いて。だから「セツナSHOOTING STAR」だけは頭が真っ白ですね。
唯一ではないですけど一番派手に目立ったところじゃないですか。だからアレが失敗すると”やっちゃった感”が出ちゃうから。
浦谷「やっぱほわどるもここまでか」みたいな?(笑)
なのでグローブみたいなのを手にはめだした瞬間からドキドキしながら見てました。
浦谷なんとかなったねー。
青木よかった。
昔のWHY@DOLL、今のWHY@DOLL
あとセットリストをすごく練った跡が見てて分かったんですけど、最後の方に昔の曲と言うか盛り上がる曲をもってきてたじゃないですか。これまでのWHY@DOLLのライブを見てると”昔”と”今”をものすごく気にしながらやってるように見えたんですけど、BLAZEのワンマンではすごくスムーズにと言うか、”昔”と”今”と言う分け方を乗り越えられたような気がしたんですが、やってる2人としてはどうでしたか?
浦谷そうですね。今まではあえて分けてた部分が強かった…ライブでも最新曲を大事にして、アッパー系の楽曲に頼らないでもライブが盛り上がるようにしたいなって言うのはずっとあったんですけど、でもあのワンマンの日は後半にアッパーな曲がガンッ!って来て会場もヒートアップして最後にいい締めに…
青木一体感あったよね。昔の曲が好きな人が今もいるんですけど、最近来るようになった人は昔の曲を知らない人も多いので見てる人と盛り上がる人が分かれちゃうことがあったんですよ。千春はみんなが一緒になればいいなって思ってたんですけど、BLAZEでは普段大人しく見てる人も「オーイ!」ってやってくれたし、ライブが良かったのが伝わったからみんなも一緒にやろうって気持ちになってくれたのかな?って。
浦谷あと「トラベリンバンド」でステージから降りたりしたんですけど、魅せる楽曲が多い中でああ言う曲があるとお客さんの近くにいきやすいので大事にしていきたいなって思うし、「ジェットコースター」とかも今ではタオルを回せる唯一の曲になってるので一体感を作ると言う意味でも大事だなって思います。
アンコールで「サンライズ!~君がくれた希望~」が始まった瞬間のフロアがボンッって跳ねる感じとかを見て、すごくいいなぁって思いましたね。
浦谷上京前にインディーズで最後に出したシングルで、その当時にファンになってくれた人もいっぱいいるし「ほわどるを応援しなきゃ。押し出さなきゃ」みたいに熱い想いを持ってる方が多かったんですよ。だからこそ今まで成長してきたWHY@DOLLを見せた上で、上京してきた時の気持ちを忘れない意味でアンコールに「サンライズ」があったのは良かったなって思いますね。
青木「サンライズ」は自分たちが上京するって決めた時に作ってもらった曲なので想い入れもあるし、サビで”ほわどるポーズ”(親指・人差し指・小指を立ててWを作るポーズ)をやるんですよ。そこで一体感も出るすごく好きな歌だし、あの曲って自然とみんなが一つになれる、そんなメッセージが詰まった曲だからあそこで「サンライズ」をやれて良かったな〜って思います。
新宿BLAZEのワンマンはWHY@DOLLのワンマンを見てきた中で最高のライブだったと思うんですが、それでもソールドアウトにはなってないじゃないですか。
浦谷そうですね。厳しかったです、なかなか。
そう考えた時に今のWHY@DOLLに足りなかったものや反省点はありますか?
浦谷まず今のWHY@DOLLの良さをまだたくさんの人に知ってもらえてないって言うのが一番大きいかなって思いました。アッパーな曲が好きな人にはなかなか受け入れてもらえにくかったんですよ。いわゆる「オイ!オイ!」って言う曲が多いアイドルさんとの対バンライブに出てもWHY@DOLLは「トイレ休憩」とか言われることが多かったんですけど、この一年でWHY@DOLLはホントに変わったと思うし、「こういうライブもあるんだ」って思わせたいなって思ってて。声を出さなくても、見てるだけでも楽しいライブを届けていきたいって思いでやってきて。実際今は手拍子もしないで見るだけでいいって人も増えてきてるし、そう言う今のWHY@DOLLのライブの良さとかをもっともっとたくさんの人に知ってもらう必要があるんじゃないかな?とは思いますね。あとは、アイドルが好きな人だけじゃなくて、私たちの曲ってちょっと懐かしい部分があると思うんですよ。だから元々そういう世代の楽曲を聴いてた方ならとても親しみを持ってもらいやすいと思うし、逆に若い世代の方にも聴いてもらいたいニュージャンルになっていけたらいいなって思ってるので…とにかくまずは知ってもらわないとね。
青木知名度をもっと広げて。
浦谷そう。だからアイドルって枠に留まらずちょっとずつ突出していけたらいいんじゃないかな?って願望はあるんですけど…
まぁ。一番難しいところかもしれないですね。
青木やっぱり埋められなかったのは正直悔しい部分もあったんですけど、「見てみるかぁ」みたいな気持ちで来た人も絶対いると思うんですよ。友達に誘われたからとか女性無料だからとか(新宿BLAZEのワンマンは女性の入場が無料だった)。でも、そう言う中でいいものを見せて「次も行こう」って思わせるライブを見せられたらいいなって思ったので、人が集まらなかったのはまだ自分たちの名前が知られてないこととかも多いし、まだそこまで自分たちの良さが届いてないってところもあったんですけど、でも自分たちは絶対できるって自信があるから次にワンマンやる時は今回以上の人が集まるように2016年も頑張っていきたいと思います。