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アイドル第四編集室

RAYの新衣装がとにかく尊いので全員早く見た方がいい -現体制2周年ワンマン「Perennial」コラム-

9/21(土)のRAYの現体制2周年ワンマン「Perennial」を見にVeats Shibuyaに行ってきました。

Perennial」は”多年草”という意味だとMCで実詩さんがおっしゃってましたが、今年のRAYは「vase」(花瓶)というEPを出したり、植物モードが加速しているなぁと思ったら新しいアー写でも花があしらわれていて、メンバーさんの担当花(?)ができて、12月30日のワンマンのタイトルも「全部、花 花と唄い、死ぬ」だったりと、花*花よりも花だらけ。
3年後のコーチェラ出演を目標にグローバルな展開を目論むRAY。言語に依存しないビジュアル訴求を推し進めているのだと思う。(たぶん違う)

さて、ライブの内容はというと前後半に分かれた構成になっていてアンコールはなし。あとRAYにしては珍しく撮影NG公演でした。

ライブは冒頭の一曲目から新曲「夜来香迴旋」の披露。今回のワンマンは「原点回帰」がコンセプトの一つだったすですが、新曲の「夜来香迴旋」はこれこそRAY!というのを思わせるシューゲ曲で初期からのファンの人にはたまらないのではないかと思った。自分がこの曲にタイトルをつけるなら「THE RAY」だな、と思いながら見てたけど当然違った。

それに続く前半は個人的には原点回帰というよりも2024年のここまでのRAYの活動のスイートでプライムでラグジュアリーな部分を振り返ってるような感覚でライブを見ていた。「vase」に収録された「オールニードイズラブ」「Fding Lights」「世界の終わりは君とふたりで」もやったし、今年の新曲「See Ya!」や「星座の夜空」はやはり2024年のRAYを象徴する曲だと思う。

この日、披露された新曲2曲も含めてリリースの情報がまだないということは次のアルバムの準備中???ととワクワクな詮索をしてしまう。前作「Camellia」が傑作だっただけに次のアルバムも過剰に期待を寄せています。今のアイドルシーンで「次何やってくれるんだろう?」と思いながら活動を追えるグループはそう多くないのでRAYは僕にとってとても貴重な存在です。

で、この日のワンマンで個人的に最も色めき立ったのが転換明けに登場したRAYの新衣装!

RAYの新衣装

ワンマンの前半まで着ていた白の衣装はいわゆるステージ衣装という感じだったのに対して、今回の新衣装は普段着として着れる…というのは言い過ぎかもですが、そのままの姿で街に溶け込めそう。修道女のようなセーラー服のような雰囲気がとにかくいい。

僕は時々ライブを見ている時に、映画や舞台のように別世界で起きている現実や物語を客席から鑑賞しているような感覚になることがあるのですが、RAYが見せた新衣装でのライブはまさにそれでカジュアルな佇まいで4人が歌い踊っている姿はこちら側(客席)とは隔絶した向こう側の世界(ステージ上)で起きるあれこれを覗き見ているようでした。

なのでRAYステージ上で倒れた姿を見れば「助けにいかないと!」って気持ちになったし(←上の席で見ていたのでバッタリ倒れた様子がよく見えた)、「火曜日の雨」の最後に客席に背を向けてガクッと膝を落とした姿は、逆光に浮かぶシルエットも相まって4人の墓標が並んでいるようでした。思わず「あ、RAY死んじゃった。」と思ったんですが、次の「Bloom」で全員スッと立ち上がったのでとても安心しました。

あと、今回のワンピース(※)の衣装ならではのターンした時にスカートが開き、ターンし終わった後にスカートが遅れて巻き付いてくる僕が大々々好きな通称”フレアエモーション”はドロシーリトルハッピーに始まり、アイドルネッサンス、NUANCE、SW!CHなどでも見られる王道ムーブ。そして王道アイドルであることを譲らないRAYがそれを取り入れるのは当然の流れであり、個人的には「ついにきたか!」と心の拳を強く握った次第です。

(※)どうやら紬 実詩さんと愛海さんはセパレートっぽいですね。

そんな新衣装に見惚れてる間にライブはクライマックスを迎えてしまい、この日2曲目の新曲「おとぎ」を披露しておしまい。冒頭にも書きましたがアンコールなしで演目を終えたらスパっと終わるタイプのワンマン、僕は好きです。

ということで現体制3年目を迎えたRAY。僕が「アイドル第四会議室」でも時々提唱している「アイドル3年目ブレイク説」にも当てはまる年となりますのでRAYは今こそ注目しないといけないアイドルだと思っています。

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