IDOL CROSSING

アイドルの「売れる」は、もうちょっと解像度を上げて考えた方がいいと思う

今から半年ぐらい前にアイドルの「売れる」についてこんなポッドキャストを上げていました。

ちょうど「Maison de Queen」のメジャーデビューが発表され、メンバーのぁぃぁぃさんが「売れる」についてXで言及したことが話題になっていた頃だと思います。

そして、また最近この話題を目にするようになったので、この時に話したことを振り返りながら、改めてアイドルの「売れる」とはどういうことなのか?と書いてみたいと思います。

「売れる = 大衆化」なんだと思う

「売れる(売れない)」という話がなぜ度々SNS上で話題になるのかというと、その定義をきちんとしていないからだと思っています。

なので、冒頭のポッドキャストの中でひでっきーは「売れる」は「大衆化」であると定義しました。

「大衆化」という言葉の解像度をさらに上げると「「お茶の間」に浸透する」と言えると思います。

ただ、この「お茶の間」自体がやや死語になりつつあるので、もう少し分かりやすく説明すると、夕食を食べながら一家団らんしている(=お茶の間)時に点いているテレビ、そこから流れてくる番組やニュースや音楽を家族で楽しんでいる状態。それがお茶の間に浸透しているということです。

大衆化するアイドル、しないアイドル

アイドルの売れる/売れないを「大衆化」という観点で話すともう少し分かることが増えてきます。いわゆる「地上」と「地下」という分け方です。

モーニング娘。やAKB48の絶頂期のころは、地上波のテレビでも音楽番組が数多く放送され、まさしくアイドルは「大衆化」に成功していました。

それらの「地上」のグループは、最初から活動の目的が「大衆化」に置かれており、マスメディアとの距離が近く、関係性も長きに渡って構築されています。

一方、2010年代初頭から数が増えだした地下アイドルは、ライブや特典会を主戦場としており、その中で切磋琢磨と成長を重ねてきましたが、「大衆化」とは遠い場所で活動をしていました。

何を言いたいかというと、地下アイドルは「大衆化を目的とした活動になっていない(ことが多い)」ということです。

これはどちらが上で、どちらが下か、という話というよりは、そもそも成り立ちが違うという風に理解した方が腹落ちしやすいと思います。

メジャーデビューは「ゴール」ではなく「大衆化の入口」

そんな地下アイドルの中でも、これまで数々のアイドルグループがメジャーデビューをしてきました。ポッドキャストで話題にした「Maison de Queen」もそんなグループの一つです。

もちろんメジャー発表の瞬間には拍手が起き、「おめでとう」が飛び交う。そのこと自体はひでっきーもとっても嬉しい。

ただ、メジャーデビューはその後に何をもたらすのか。ここも解像度を上げる必要があるところだと思っています。

「メジャーデビュー = 売れた」と言えた頃というのは、おそらく30年以上前の音楽業界バブルの時代の話で、今のメジャーデビューにそんな輝かしい未来は保証されていません。

どちらかというと現代のメジャーデビューは「大衆化というミッションを果たすためのスタートラインに立った」というニュアンスの方が近いかもしれません。

レコード会社には、原盤制作という音源を作るスタッフとは別に、テレビ、ラジオ、雑誌、ネットなどへのプロモーションを担当するスタッフがいます。

それらのスタッフが様々なメディアへの売り込みをした結果、テレビやラジオで曲が流れるようになり、CDが売れる(今は配信も)というビジネスをしています。

その売り込みをする先に誰がいるかと言えば、それは「大衆」です。レコード会社のプロモーターは、リリースされる楽曲やアイドルのことを知らない「大衆」に情報を届けることを仕事にしています。

大衆化の準備、できていますか?

「昔は良かったけど、売れたらつまらなくなった」という話がよくありますが、ここにもまさに大衆化が大きく関わってきます。

尖った個性や新奇性が高い表現は、それを好む人には高く評価される一方で、それ以外の人たちには「わかりにくい」「興味がない」と受け止められることもあるはずです。

より多くの大衆に情報を届け、関心を引くためには、ハードルを下げるための「工夫」が求められることもあるわけで、それをやりすぎたり、失敗した結果が「昔は良かった」になっているんだと思います。

メジャーデビュー、それ自体は大変めでたい。

ただ、メジャーデビューを間近に控えたアイドル、そして日々「売れたい」と言っているグループは「大衆化の準備」ができていますか? あなたのことに全く興味がない人たちにどうやって受け入れてもらえるかを日々考えていますか?

というのが、「売れる」を解像度高く考えることだとひでっきーは思っています。

地下アイドルが「売れる」ためには別の道がある

そもそも大衆化を第一の目標にしてこなかった地下アイドルに、いきなりテレビ出演や一般認知を要求するのは結構な無理がある、とひでっきーも思っています。

地下アイドルには、地下アイドルなりの売れ方、地下アイドルに合った売れ方があると思っていて、ポッドキャストではそこまで語っているのですが、今回の本題ではないので興味がある人はポッドキャストの方を聞いてみてください。

ヒントは「大衆からリスペクトされる存在になる」です。

Maison de Queenってこんなグループ「ナンダッテ」

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