2014年9月24日にリリースするミニアルバム「RingaRinga」をリリースするSAWA。シンガーソングライターとして楽曲制作やアイドルへの楽曲提供を行う一方でライブイベント「サワソニ」も主催するSAWAに「サワソニ」を通じて見たアイドルシーンについて、そして「サワソニ」からのフィードバックが大きく影響したという「RingaRinga」の制作について話を聞いた。さらにSAWAが楽曲提供したEspeciaの代表曲「ミッドナイトConfusion」の制作過程をSAWAそしてEspeciaのサウンドプロデューサーSchtein&Longerが制作したデモ音源とともに紹介する特別企画を実施。全音楽ファン必見の大特集です!(photo by 山田秀樹)
「サワソニ」から見えたアイドルシーンとこれからの「サワソニ」が作る音楽シーン
SAWAさん主催のイベント「サワソニ」ですが、スタートしたのは2013年11月に「アイドルサワーソニック」からですよね。
SAWAちょうど11月6日で私と代官山LOOPの誕生日が一緒って言うことでこれはめでたいってアニバーサリーをやろうって言うことで始まったんです。
これまで6回ありましたが最初から定期的にやって行く予定でした?
SAWA自分で組んで継続していこうと思ってましたね。
共演者さんはどうやって呼んでるんですか?
SAWA最初は思い当たるアーティストさんが少なかったんですけど、やっていくにつれて私も”サワソニ目線”でアーティストを見るようになったと言うか。サワソニ以前は他のアーティストさんを見てるようで見てなかったんですね。でも、そう言う目線で見るようになってからはアンテナを張ってtwitterとかでみんなの動きとかもちゃんと見るようになったし、この辺界隈が熱いのかな?とか、SAWAと馴染むのかな?とか。そういうことを考えながらブッキングするようになりました。
サワソニをやってきて分かったことや気づいたことってありますか?
SAWAサワソニで…って言うことではないんですが、私がアイドルイベントに出ることもでてきて。アイドルでも馴染むもの馴染まないものがあるんだな、って言うことに気付きましたね。
SAWAさん自身と馴染むか?ということですか?
SAWAはい。ただ、私が馴染まないアイドル…例えばちょっと地下っぽい場所でも出るからには全員持ち帰れるようなぐらいのパフォーマンスをしたいと思ったんですよ。狭めるのは簡単で「こう言うイベントに出ません。アーティストなんでここはやりません。」ってやってたらどんどん狭くなる一方で。昔はそう言う考え方でも良かったのかもしれないけど、今はもうみんな色んなことを解禁している時代だし、そんなことやってるのって古いって気付いて。どんな地下アイドルイベントに出たってすごいって思われたいし、結果を残すためにどうしたらいいか?を考えるようになって、それが楽曲制作にもつながっていったと思います。今回のアルバムにも響いてるんじゃないかな?と。
なるほど。その楽曲制作に響いたところについては後ほど改めて聞かせてください。
SAWAはい。
ライブのやり方も昔とは変わってバンドでやるようにもなりましたよね。サワソニでびっくりしたんですが、自分でCDJでミックスしながら歌ったりするじゃないですか。アレはどういうきっかけで始めたんですか?
SAWADJのお仕事をいただく機会があって。(註:SAWAはDJ WASAとしてDJイベントにも出演する)J-WAVEとか宇多丸さんの「ウィークエンド・シャッフル」(TBSラジオ)とか。その時に「DJって?」って考え始めて、別々になってるのが勿体ないから上手く融合させられないかなと思って。SAWAでやっちゃえばいいやってことでやりだしました。
一緒にやるのって単純に大変ですよね。
SAWA超大変です。ちゃんと音源を下処理した上でやるんですけど確認してる暇がないんですよ。テンポがあってるか?とか。だからぶっつけで外音に合わせるみたいな感じになっていて、絶対に失敗ができないプレイです。万が一、失敗したらごまかすしかない(笑)
あれは色んな人が一度は見た方がいいプレイだと思います。
SAWAすっごい忙しいですよね。
見た目の大変さもそうだし、それでちゃんと歌も歌ってるのがすごいです。
SAWA(笑)
SAWAさんはアイドルをどういう風に捉えていますか?
SAWAアイドルがお客さんに対してすごく寄って行ってるなって。ちょっと言葉を変えればゲスいところもあるし、それを逆手にとって面白がってたりしてて。お客さんもそれを楽しんでるみたいなところもあるから、どうやってもっとお客さんの感情を揺さぶるか?って言うところかな、と。アイドルを見てる人の気持ちってそれぞれだと思うんですけど、私は割と精神的なところ見てると言うか。その日の状態とかコンディションを見ますね。
お客さんの?
SAWAいや、アイドルの。不安定な人の方が見がいがあるし。「大丈夫かな?」みたいな。
アイドルシーン全体としてはどんなことを感じますか?
SAWA盛り上がってると思いますし、最近はもうヲタクがヲタクじゃなくなってきてるって言うか。昔ってゲームやパソコンをやる奴はヲタクで、健康な子は外で遊ぶみたいな(笑)それぐらい垣根があったものが、今はパソコンできなかったら話にならないし、アイドルヲタのイメージももっと気持ち悪いものだったのが割と普通になってきてますよね。アイドル自体もヲタの人がいるから垣根がないって感じがしますね。
先ほど少し話がありましたが、SAWAさん自身がアイドルイベントに出る時に自分の立ち位置とかを気にしたりしますか?
SAWA私の中では後藤まりこさんとか大森靖子さんがTIFに出たことに勇気づけられました。あの人たちが垣根をさらに破ってくれて、今や何がアイドルだか分かんないみたいな(笑)アーティストアーティストしてる人の方が損をするぐらいの時代になってきて、自分も変に高いところにいないで寄っていこうってしてますね。
昔、SAWAさんやSweet VacationやJaccaPoPやBREMENとかがいたあの頃って、女性のボーカルでアイドルっぽいんだけどアイドルじゃないって人たちがたくさんいたと思うんですが、その時ともまた違いますよね。
SAWAあのシーンは全体的に死滅…って言っていいのか分からないけど(笑)昔ほど盛んではなくなったと言うか。エレクトロポップの火が消えかけているので、みんな次の就職先を探すべきであって。私はそれがアイドルフィールドだった。あの頃はみんなアーティストとしてやっていく時代だったから。物販とかに出て行かないし、そもそも物販もなかったり(笑)儲けようとかCD売ろうと言うことよりも”アーティストです”って言うことの方が強くて。音はもちろんかっこいいんですけど、今はアイドルがそれぐらいの音をやってるから、それでもうちょっと愛想が良かったら「そっちの方がいいじゃん」ってなってきてるんだろうなって感じですね。
SAWAさん自身にもそう言う意識の変化はありましたか?
SAWAありますね。アイドルでも結構ゴリゴリのダンスミュージックだったりするし、音をちゃんと作ってるところもあるので、アイドルだからってナメるようなこともないし、かっこいいなって普通に思います。
アイドルと一緒にやってきてSAWAさん自身が受け取ったものや気付かされたことってありますか?
SAWA「アイドルってなんなんだろう?」って考えた時期もあって。もはやかわいいだけではないじゃないですか。ビジュアルだけで言えば、普通と言うかそんなに…って言う感じの人もいる訳で。そう言う人たちが絶大な人気を得てたりもして。じゃあ魅力ってなんだろう?って思うと人間性だったりするんですよ、最終的には。必死さとか仲の良さを売りにしてるアイドルもいても結局人の心に残るところってMCとかだったり。ライブでも結局MCしか記憶に残ってなかったりもするので人間性が大事って思いましたね。
サワソニは今後も続けていくんですよね?
SAWAはい。今後も結構なスパンで続けていこうと思っています。
こんな風にしよう、と言う考えはありますか?
SAWAサワソニも盛り上げていきたいけど、SAWA自身もスケールアップしたいと思っているので、やり方とかお客さんの感じをよく見て”ここだ!”って言うツボを刺激していきたいと思ってます。最初はアイドルイベントだったけど、最近はそうじゃない人も出てもらっているので、アイドルもアーティストも出やすくて面白いイベントになりたいなと思います。最近は「サワソニに出たい」って言ってくれる人とかも増えてきたので。
サワソニvol.6に出たCharisma.com(カリスマドットコム)とかblue marbleとかが入ってくるのが新しい流れですよね。
SAWACharisma.comはちょっと飛び抜けてますけど、blue marbleとかはすごくいいんだけど収まる場所、シーンがもっとあったらいいだろうなって。人気もあって支持もされてるんですけど…っていうところがあるので、そう言うアーティストさんにスポットを当てると言ったらおこがましいんですけどSAWAも一体どこが本拠地なんだろう?的なところがあるので、そう言う人達が…
…集まる場所?売り文句としてはあまり適当じゃないですが(笑)
SAWA(笑)そう言う意味では”新しいジャンル”というか。あまりコテコテにアイドルやアーティストしてないイベントなんだけど絶対いいアーティストが見られるってところまでブランディングできたら、とは思ってます。
そんなサワソニですが10月19日(日)に「サワソニ vol.7 生誕&リリパ」(昼/夜公演)が控えてますが、どんなことをやろうと思ってるか話せる範囲で聞かせてもらえますか。
SAWAつばさflyさんはこれまでに出ててもおかしくない人たちだと思うんですけど、サワソニとしてバランスを取ってくれそうなのがNEKOPUNCHだったり。ああいうアーティストなのか何なのか分からない人とかがいる中に安定のゆっふぃーがいて…って言う面白いラインナップです。
hy4_4yhさんとアイドルネッサンスも出ますね。
SAWA正統派アイドルのアイドルネッサンスもいて、ハイパヨちゃんみたいな激しいのがいて…って、うまくどこにも寄ってない感じを作り出せたんじゃないかと思ってます。そう言う環境だとどこにも自分を寄せなくていいじゃないですか。誰にも気を使わなくてもいいから何をやってもいい訳で。バンドサウンドで攻めてもいいだろうし、DJでやってもいいだろうし、ピンでやってもいいだろうし、ひたすらビーチバレーしてもいいんだろうし(笑)まぁ、”ホーム”なのでそれなりのことはやろうと思ってます。
答えはBPM160!? -ミニアルバム「RingaRinga」制作秘話-
アルバム「RingaRinga」は前回の「ソプラノレイン」から1年9ヶ月ぶりですよね?
SAWAそうですね。
今回の「RingaRinga」を聴かせてもらって、「ソプラノレイン」に比べてすごく多彩になったな、バラエティーが豊かになったな、と言う印象があったんですが。
SAWAアーティストにとって一番いいアルバムってファースト・アルバムだと思うんです。まだジャンルが定まらないぐらいの人たちが色々な作家さんからデモを集めて、タイトルチューンになりそうなものを入れてるからファースト・アルバムは新鮮でみずみずしいんですけど。それを”このジャンルで掘り下げちゃおう!”みたいな感じでどんどんコアなアルバムになって最終的に面白くない、みたいなことがよくあると思っていて。そう言うことだけはしたくないと思ったので色々詰めたいと思ったし、アルバムとしてのコンセプトも突き詰めすぎない方がいいな、と。普通にいい曲をパッパッパッと入れて「はい、できました」ぐらいの感じの方が聴いてる人には面白いんじゃないかな?って。あと、アイドルイベントを出て思ったのが、BPM130くらいのSAWAの曲だと普段BPM160でノリノリイケイケで盛り上がっているアイドルヲタさん達がうまくのれずに”持て余す”っていう現象があって。私の曲ってBPM130ぐらいのが多いんですけど、今のアイドルの曲は160ぐらいが多いので、そう言うイベント出るとノリたいのかもしれないけど…
ついてこれない?
SAWAそうそう(笑)ついてこれてないのがかわいそうで。
すごいリサーチですね。
SAWAハウスビートと言うかBPM130の時代や四つ打ちのすっきりしたダンスミュージックの時代も廃れてる気がしてて…。EspeciaさんやNegiccoさんもちょっとズバ抜けてるからまた違うんですけど、私の本来のサウンド的にはEspeciaさんとかNegiccoさん辺りと馴染むぐらいのテンポ感なんですよ。でも、その方たちとばかりご一緒できる訳ではないので、もっと色んな人がいるところに出た時に、せっかく出るんだったら全員に”いい”って思ってもらいたい。すっごい地下アイドル推しのヲタさんでも”SAWAさすがだわ”ってちゃんと心を掴んで帰りたいんですよ。それは私がアイドル化することでもなく、寄っていくことでもなくて、ただ自分がすごく浮いたイベントを研究して出た結果が”BPMだな!”って思ったんですよ。
それが160ぐらい?
SAWAはい。それを経て作ったのが「RingaRinga」です。
なるほどー!研究の成果ですね。
SAWAこれでどうだ!?みたいな(笑)
結果どうでしたか?
SAWAまだ結果が分かるようなアイドルイベントに出てないので、実験しきれてないんですけどSAWAのことを分かってなくても、これぐらいであれば持て余すことはないでしょ?って言うところはありますね。
「RingaRinga」と「ららららいっ!」はけれん味がたっぷりと言うか、アガってしまわざるを得ないと言う印象でした。
SAWAそうですね。前回のミニアルバムに収録した「Good day Sunshine」はそこまでの露出はなかったはずなのに、ライブで盛り上がることに気付いたので、”あの感じをもう一度”と思って「ららららいっ!」を作ってたりとか。ただ160、160とは言っても、引き続き130ぐらいのものもやってはいて、バランスを取るようにしました。
「StarlightPavilion」はそれで言うとBPM160側の曲ではないですよね?
SAWAそうですね。「前のSAWAが好きだったのに!」という人のために”大丈夫だよ”って。
半沢さん時代のSAWAさんってこんな感じだよな、と思って聴いてました。(註:半沢さん…半沢武志 ex. FREETEMPO。SAWAのインディーズデビューミニアルバム「COLORS」をプロデュースした)
SAWAそうですね。だから過去から未来への架け橋みたいになってる訳ですよ。
前作の「ソプラノレイン」は”SAWAが作りました!”というオリジナリティをすごく感じたんですが、今回はさっきも言ったバラエティーの豊かさも感じたんですが、それは編曲に中塚武さん(「君とバーテンダー」の作編曲)やHaiokaさん(現KAH。ex. BREMEN。「RingaRinga」の編曲)みたいに色々な方を迎えた結果なのかな?と。
SAWAそうですね。偏らせないために色んな方に手を加えていただいたりしつつ、自分でもできる限りはやっていこう、みたいなところですね。
あとインタールードでEspeciaやDJ TAROさんが出てきたりしますが、意図としては”お楽しみ”と言う感じなんでしょうか?
SAWA私が昔からインタールード好きだったので。ああいう導入みたいのは遊びゴコロとして入れたいなと思っていて。私が結構”曲見知り”が激しいので、新曲ってあまり好きじゃないんですよ。
そうなんですか?
SAWAだから新曲を聴いてもらう前に聴きやすいもので導入してだましだまし聴かせて、予習をさせてから本編へ…みたいな感じのものです。
それでインタールードに次の曲のトラックが使われてるんですか。
SAWAはい。今回のインタールードみたいにEspeciaが喋ってたり、面白い要素が入ってたりすると「へぇー」って思ってそのまま曲を聴けるので。そう言う意味で入れた感じですね。
で、その収録曲の中にEspeciaに提供した「ミッドナイトConfusion」のカバーが入ってますが、これは最初から入れようと思ってたんですか?
SAWAはい。やっぱりお世話になった曲なので。私が作った曲なんですけどEspeciaさんのおかげでって知ってもらったところもすごくあるし、私にとっても価値のある曲なのでカバーしたいなと思いました。
今回の特集では”Especiaの「ミッドナイトConfusion」ができるまで”というページもあるんですが、「RingaRinga」に収録されている「ミッドナイトConfusion」はSAWAさんが作ったデモ音源の発展していくとこうなります、って感じですよね?
SAWAそうですね。
とは言え、その頃から1年半以上経ってる訳ですが、その中で練り直されたり変わった部分はあるんでしょうか?
SAWA基本的には最初に作った時のイメージで全体を作るのであんまり変わってないかもしれないです。
その時のイメージを教えてもらえますか。
SAWA“SAWA色で行こう”って感じですかね。Especiaさんがあれだけアーバンな色をつけていたので、SAWAはSAWAで思いっ切り逆方向にハンドルを切っていこうと。
「ミッドナイトConfusion」はSAWAさんのストックにあった曲なんですか?
SAWAそうですね。
自分でも歌おうと思っていた?
SAWAそれも思っていましたが、ちょっとまた違うテイストだなとも思っていて。でもEspeciaさんが歌ってくれたことで全然違う聴こえ方をして新しい曲の魅力に気付いたので、それでまた自分で歌いたいなって気持ちが生まれました。
SAWAさんは他の方に楽曲提供する曲と自分で歌う曲で作り方が違ったりするんですか?
SAWA私は他のアーティスト優先で書いてますね。自分のは”余りを使う”って言ったらアレですけど、外の人のために書いて、もしダメだったら自分用に改良していくみたいな感じですかね。
今後のSAWAさんがミュージシャンとして、プロデューサーとして、この先やっていきたいことについて教えてください。
SAWAもっと広く楽曲を提供するって言う意識で作家として頑張りたいし、SAWAとしてももっと色んな人に見てもらいたい。サワソニももっと大きくしていきたいし、今やってることを継続して大きくしていきたいなと思ってます。
Especia「ミッドナイトConfusion」の音源ができるまで
SAWAが作詞作曲を手がけ、EspeciaのサウンドプロデューサーSchtein&Longer氏と共同プロデュースした「ミッドナイトConfusion」ができるまでの制作工程が明らかに!普段、決して聴くことができない制作中のデモ音源と共に紹介します。
メイキング・オブ・ミッドナイトConfusion(SAWA編)
ステップ1:リズム&ベース作り
from SAWA
DJトラックをサンプリングするところから始めました。
メロディはすでに頭の中にぼんやりと。
でもまだ吐き出さない、吐き出さない。
雰囲気作りでじっとりと粘る。
SAWAさん曰く「初めはすごいダンスチューンを作ろうと思っていた」というミッドナイトConfusion。「DOPEなものを作ろうとしていた」とも話していました。
音源のタイトルが「ETE」となっていますが最初は「eyes to eyes」という仮タイトルがつけられていたようです。
さて、これがやがて「ミッドナイトConfusion」になっていく訳ですが、この段階でそれっぽく聴こえるのはサビの終わりのフレーズぐらいです。この先どう発展していくのでしょうか?
ステップ2:音色の追加
from SAWA
BメロにEDMっぽい装飾してみる。
サビにカウンターメロディやコード感を少しずつ足して色をつけます。
前のトラックでは平板なリズムとベースが続いていたトラックが、Bメロに追加されたフレーズによって全体に大きな展開と山場が作られました。
「EDMっぽい装飾」と言うバキバキしたサウンドでグッとアドレナリンが溢れてくるのを感じますが、そのまま行かずにサビ前で一度ブレイクさせるあたりがSAWAさんとってもクール。
またサビ前のキラキラっとした音は完成後も残ったフレーズですし、サビにも音色が加えられて「ミッドナイトConfusion」のイメージが少しずつ形になっていっているのが分かります。
ステップ3:歌入れ
from SAWA
ボーカル入れてみるとやっとどんな曲か作曲者本人もわかってくる。
それぞれの楽器の意図を汲み取りながらのボーカル入れ。
コーラスワークスでぐっと派手に。
いよいよ歌が入りました。
こうなるともう誰が聴いても「ミッドナイトConfusion」ですが、「ボーカル入れてみるとやっとどんな曲か作曲者本人もわかってくる。」という言い方は絶対音感を持っているSAWAさんならではの表現のような気がします。音や声を五感と切り離した要素として曲を構成できる感覚と言うのでしょうか。
ここでSAWAさんのデモ音源制作は完了。この先はEspeciaのサウンドプロデューサーSchtein&Longerさんに作業が引き継がれます。
この段階の音源を聴いてもEspeciaの「ミッドナイトConfusion」とはまだだいぶ違いますね。
今回、SAWAさんがリリースした「RingaRinga」に収録されている「ミッドナイトConfusion」は、このバージョンの発展形とのこと。最終的にどんな曲に仕上がっているかはアルバムでお聴きください。
さて、ここからSchtein&LongerさんによってどのようにしてEspeciaの「ミッドナイトConfusion」が作られていくのでしょうか。
メイキング・オブ・ミッドナイトConfusion(Schtein&Longer編)
ステップ1:リズム&ベース作り
from Schtein&Longer(以下、S&L)
まず最初にドラムとベースをつくります。
SAWAさんの音源を踏まえた上でですが、S&Lさんもリズムとベースを一から作るところから作業をスタートしています。
どちらもループしたサウンドは入っていますが使っている音色やフレーズ、そしてできあがった曲のイメージがかなり変わったのが分かると思います。
ステップ2:音色をアレンジ
from S&L
SAWAさんから頂いたデモを元に音色をEspeciaっぽくしました。
(Bメロのシンセ、サビ前のベルみたいな音、サビのパッド、サビ終わりのキメなど)
よく聴き比べると分かると思いますが、音の構成要素はSAWAさんの「ステップ2:音色の追加」のトラックとほとんど変わりません。違うのは音色と音のバランス。
この段階で既にSAWA版「ミッドナイトConfusion」とEspecia版「ミッドナイトConfusion」は全くの別の曲になっている感じがしますが、アレンジが曲の雰囲気や印象づけにとってどれだけ重要かがよく表れていると思います。
ステップ3:和音の追加
from S&L
シンセとエレピの和音を足しました。
「ミッドナイトConfusion」のPVでも印象的に扱われている前奏の和音が追加されてます。
サビ終わりの間奏にも分かりやすく入っていますが、サビ自体のサウンドもリッチになってますね。
ステップ4:完成
from S&L
新たな合いの手を足しました。
(Aメロで左から鳴っているシンセ。サビ前から出てくるシンセのアルペジオやギターなど)
最後に付け加えられた「合いの手」がきっちりスパイスとして効いているのがさすがです。特にサビ前にずっと鳴っているシンセのアルペジオは一度気になると耳から離れません。
今回、お二人には工程の分かりやすいところの音源をいただいたので、きっとこの合間、そして後にも微妙な調整や多くの苦労もあったはずですが、
SAWAさんの音源作りから始まった「ミッドナイトConfusion」の音源はこのような過程を経て完成。このオケにEspeciaメンバーが歌を入れ「ミッドナイトConfusion」はリリースされました。
制作過程の音源を公開するなんて、ハウツーもの以外では絶対にありえない企画なのですが、
無茶な提案をご快諾いただいたSAWAさん、Especiaのマネージャー清水さん、Schtein&Longerさんには本当に感謝々々です。
楽曲制作の裏側を知ってもらうことが、より多くの人に、より深く音楽を楽しむきっかけになればと思います。
レア音源!SAWAが歌うEspeciaの「ミッドナイトConfusion」(仮歌)
作品としての「ミッドナイトConfusion」はCDなどで楽しむことができますが、もう一つ激レアな源を公開します。
Schtein&Longerさんが作ったオケでSAWAさんが歌う「ミッドナイトConfusion」です(しかもフル尺!)。
Especiaのレコーディング用に作られた仮歌で、歌詞も仮なのでところどころハミングになっています。
SAWA版でも、Especia版でもない幻の「ミッドナイトConfusion」です。
RingaRinga
2014年9月24日リリース
SAWA-568 ¥2,000+税
▼ 収録曲
1.StarlightPavilion
2.君とバーテンダー
3.ミッドナイトな人たち 〜Especia〜
4.ミッドナイトConfusion (Especia提供曲)
5.Mr.Brown
6.RingaInterlude 〜DJ TARO〜
7.RingaRinga
8.ららららいっ!
サワソニ vol.7 生誕&リリパ [昼の部]
2014年10月19日(日)OPEN 12:00/START 12:30
渋谷Glad
ADV ¥3,500 DOOR ¥4,000 +1Drink
▼ 出演者
寺嶋由芙
アイドルネッサンス
NEKOPUNCH
つばさFly
SAWA
サワソニ vol.7 生誕&リリパ [夜の部]
2014年10月19日(日)OPEN 17:30/START 18:00
渋谷Glad
ADV ¥3,500 DOOR ¥4,000 +1Drink
▼ 出演者
寺嶋由芙
hy4_4yh
NEKOPUNCH
つばさFly
SAWA
リンク
SAWAオフィシャルサイト http://sa-world.net/
SAWA twitter https://twitter.com/SAWA_SaWorld










