この楽曲は好きな男性の為に、夜は毎日家にいて、健康を気遣った野菜中心の料理を作ったり、週末のデートの予定を考えたりするような、いわゆる「ありきたり」な女性に変わろうと葛藤する女性の姿を歌った楽曲で、今回のMUSIC VIDEOでは女性の一途な思いを表現する為の演出として、バンドメンバーも一切出演せずに、主役の男性だけで描く試みを行った。監督は岡田文章が務めている。
MUSIC VIDEOの内容は歌詞の世界観を受け、3年位付き合っているカップルで、度重なる彼女の朝帰りに彼氏が腹を立てているという設定に。
映像はカップルが喧嘩して彼女が出て行くシーンからスタート。彼女が去った後に残された男性が部屋の中に見慣れないノートを発見する。
それは男性のために彼女によって綴られた料理のレシピ本で、彼はふと思い立って、それを見ながら料理を実際に作っていく。
そして出来上がった料理を食べながら、いよいよ、彼女の思いが伝わってきて、自身のこれまでの振る舞いを反省し、涙を流す。
大枠としてこのMUSIC VIDEOは男性が料理をつくるシーン、食べるシーンが軸となっている。
そして今回、この主人公の男性を、制作サイドのオファーに応える形で、舞台・ドラマ・映画と幅広く活躍している実力派俳優:中村倫也が演じた。
作品の重要な部分を占める料理作りのシーンでは、普段頻繁には料理をしないといつつ、不器用な男性の姿を演じる為に、あえてぎこちない手つきで料理をするなど、その確かな演技力に撮影後制作陣から思わず感嘆の声があがった。
当日は早朝から夕方まで埼玉県にあるハウススタジオで撮影が行われ、撮影中には楽曲の作詞と歌唱を担当したアカシックのvo:理姫(リヒ)が当日のイベントの合間を縫ってスタジオ表敬訪問を行い、差し入れに理姫の地元である横浜の銘菓: 馬車道馬蹄パイをプレゼントするなど終始和やかなムードの中挨拶を終えると、その後は中村倫也の演技風景を間近で見て迫真の演技に思わず感動しきりの様子だった。
なお、アカシックはこの楽曲が収録された1stフルアルバム「凛々フルーツ」を引っ提げて、Vo:理姫の地元でもある横浜公演(5月6日@横浜club Lizard)を皮切りに、名古屋・大阪・福岡・東京と、全国5ヶ所を巡る全国ツアー「日本凛々ツアー」(ニッポン・リンリンツアー)を開催。ツアーファイナルには、6月25日(土)東京キネマ倶楽部でのワンマンライブが決定しているのでそちらもお見逃しなく。
▼ 中村倫也 コメント
今回の撮影は一人での出演ということでナチュラルにふるまう事が出来たと思います。
料理のシーンでは不器用っぽく、綺麗になりすぎないように、男の料理みたいなところを意識して演技しました。
MUSIC VIDEOについては、歌詞の主観が女性なのに、映像は男性が主観というのが面白いと思って、それが映像を見てくれる人にどう伝わるかが楽しみです!
今回はアカシックのMUSIC VIDEOなので、アカシックの楽曲が「良い曲だな」って思ってもらえるようになったらいいなと思います。
▼ 理姫 コメント
この楽曲には当初映像の具体的なイメージがなかったのですが、こんな素晴らしい方に出演していただけるということで、
良い作品に決まってるし、実際に仕上がったのを見て素晴らしい作品となったと思います!
楽曲については、女の子は好きな人のために、いつまでも外をほっつき歩いていないで
「早くお家に帰って、夕方にはご飯を作り始めて、夜は家にちゃんといるよ」っていう、女の子なりの不器用なプロポーズと思って歌詞を書きました!
▼ 岡田文章監督 コメント
「今日から夜は家にいるよ」という思いを、抱く女性側ではなく、受け止める男性側で描いてみました。
レシピがまだ3品しか書かれていなかったり、歯ブラシのブラシ側をコップにさしてしまったり。
「CMとか」見たり「野菜中心のなにか」を作る日々を夢見るという、楽曲に描かれている主人公を、自分なりに膨らましてみました。