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倉木麻衣 日露文化交流~日本の春~10周年記念 倉木麻衣スペシャルコンサートに出演

日本文化に親しみを持つロシア人からの知名度の高さと地元オーケストラとシンフォニックライブができる歌唱力を持ち合わせた歌手ということで決定されたという倉木麻衣の出演。今年で10周年を迎えた記念すべきコンサートは、当公演初となる「マリインスキー劇場 コンサートホール」でのアニバーサリー公演となった。
ロシアが誇る「マリインスキー劇場 コンサートホール」での公演はポップス日本人歌手初の快挙であり、今公演がいかに特別な公演かが伺える。2006年11月29日にオープンしたこの新ホールは、芸術総監督であるヴァレリー・ゲルギエフ率いるマリインスキー劇場に所属している。精巧に美しく積み木を組み合わせたように作られた木製の壁は弧を描くようになだらかに傾斜しており、まるで光り輝く抽象芸術作品のようなこの壁の曲線は、音を拡散させ、現存するホールの中では最高レベルの音響効果を生み出している。倉木の公演後は当ホールでのゲルギエフ指揮によるセルゲイ・プロコフィエフ特別講演が予定されており、この日の公演が音楽最高峰のスペシャルコンサートだったことを物語っている。

またこの日は、当劇場ミュージックホール劇場付属管弦楽団「北のシンフォニエッタ」との夢の共演となった。このオーケストラは海外演奏旅行で、訪問各国で高い評価を受けており、興味深いレパートリ、才能豊かな若いソリスト達との共演、各メンバーの高い技能から、ファン数は年々増加、コンサートホールはいつも満席の大人気オーケストラに成長している。確かな演奏力と表現力を持ち合わせたこのオーケストラの演奏は華やかかつ軽やかで、倉木のポップス楽曲の魅力を最大限に引き出した。
また、サンクトペテルブルク生まれの若き天才指揮者マクシモフ・ピョートルの指揮も冴え渡っていた。変幻自在にオーケストラを操るその軽やかな指先に、観客達は魅了されていった。

このような素晴らしい環境の中、コンサートは幕を開ける。荘厳なPRELUDEが始まり倉木が登場、「プリヴェート ミニャーザブト倉木麻衣(こんにちは、倉木麻衣です)。今日はこの素晴らしいコンサートのお招きいただき光栄に思います。皆様最後までゆっくり楽しんでください」と挨拶すると会場は大きな拍手に包まれた。

1曲目から披露された倉木の代表曲「Love, Day After Tomorrow」。オーケストラの素晴らしい演奏を最大限に引き出した華やかなサビの響きが会場いっぱいに鳴り響く。その後、伸びやかなヴォーカルが冴え渡る「Reach for the sky」、「Secret of my heart」、更にカルメンを思わせるような情熱的なサウンド「Revive」と続く。そして情感たっぷりに大人の魅力を漂わせた「Cinema Music Special Medley」、美しいピアノソロが印象的なイントロで始まる「冷たい海」、そして幻想的なメロディが美しい「儚さ」、ヴァイオリンの情熱的な演奏で始まる「Time after time ~花舞う街で~」と続いていく。
一曲一曲が終わる度にわき起こる鳴り止まない拍手の中、夢のある可愛らしいサウンドが特徴の「The Sound of Music Special Medley」が会場を魅了していった。
更には、「STAND BY YOU」では支え合うことの大切さを、言葉を噛み締めるように気持ちを込めて歌い上げ、続く「Special morning day to you」では明日へ向けての希望を力強く表現していった。
その後は「Stand Up」「BE WITH Ü」で会場を一気に盛り上げ、「最後の曲になります」とのMC後披露された「Wake me up」では、会場は大きな手拍子に包まれた。

鳴り止まない歓声の中始まったアンコール曲「always」。繰り返されるサビの度に大きくなる手拍子。その終わりではスタンディングオベーションが起る。この日最大の盛り上がりを見せる中呼び込まれたゲストボーカルはアレクサンドル・ミハイロフ。数々のコンクールで入賞経験を持つサンクトペテルブルクを代表するテノール歌手とのデュエットはマイケル・ジャクソンの名曲「I just can’t stop loving you」。ダイナミックなヴォーカルの掛け合いはステージに一層の華やかさを添え、会場を埋め尽くした約1,000人による鳴り止まない大歓声の中、この日の特別公演は幕を閉じた。

この日のためだけに集められたスーパーセッションにより、倉木の新境地が開かれた夢のようなステージ。文化の街サンクトペテルブルクで披露された倉木の歌声は、日露文化交流の貴重な一ページとして刻まれた。

▼ 倉木麻衣コメント
今回は、日露友好記念コンサートの記念すべき10周年にお招きいただき、光栄に思うと同時に本当に素晴らしい経験をさせていただき心から感謝しています。
木造りの温かな会場で、柔らかな旋律に包まれながら、シンフォニックアレンジの数々の楽曲を歌わせていただきました。
また、九州での震災に向けてエールを送る気持ちで、サンクトペテルブルクから心を込めて歌わせていただきました。

▼ 指揮者:マクシモフ・ピョートル氏コメント
まずは今回の音楽の素晴らしさに感動しました。倉木さんの曲を素晴らしいアレンジに進化させた藤原いくろうさんに心から敬意を表します。また、今回の公演はオーケストラにとっても最高に楽しく、忘れられないものになりました。リハーサルから本番まで、すべての演奏者が笑顔で楽しくご一緒できたと思います。
倉木さんは本当に素敵で、彼女が舞台にいたら他に何もいらないと感じました。
彼女の歌はロシア人の心を完全に魅了していたように感じました。

▼ ゲストボーカル:アレクサンドル・ミハイロフ氏コメント
今回、この素晴らしいプロのチームで共演することができ、本当に嬉しく思っています。倉木さんはプロとして本当に素晴らしいシンガーというだけでなく、一人の女性としてもとても優しく美しく、日本人の良さがとてもよく出ていました。
私にとってだけでなく倉木さんにとっても、今日の日がいい思い出になってくれたら嬉しいです。これが最後ではなく、また共演できることを楽しみにしています。

▼ 音楽総監督:藤原いくろう氏コメント
倉木さんの勘の良さ、度胸の良さを改めて実感した公演でした。ここサンクトペテルブルクという異国の地で初めてのオーケストラとリハーサル一日のみという環境の中、この公演を引っ張っていったのは彼女自身でした。また今回は、劇場、オーケストラすべてにおいてスペシャルでした。マリインスキー劇場がコンサートホールとして最高峰ということは知っていましたが、柔らかでかつ素晴らしい響きを醸し出すこのホールは生楽器のために作られた特別な会場ということを実感しました。深く、温かみをもったこのホールは、倉木さんの声にもよくマッチしていたように思います。
私はこの日露友好コンサートに関わって4度目になりますが、今回の公演がいかに特別だったかということを今改めて感じています。ロシアの人たちにも、たとえ言葉は伝わらなくても、いい曲はいいと伝わっていることを感じました。
鳴り止まない大歓声、大きな手拍子から、お客さん満足が伝わってきました。

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