又、このファイナル公演はライブはツアーファイナルと同時に、メンバーの川島海荷にとって9nine最後の日となるワンマンライブとなった。
2016年4月6日の公演にて、9nineからの脱退を発表をした川島。その発表を受けてから、おおよそ3ヵ月半。
5人体制での9nine最後のパフォーマンスを一目見ようと、TOTAL4,400人が会場に詰め寄せた。
オープニングのSEと共に9nineがステージに登場すると、爆発的な盛上りを見せ、「SHINING☆STAR」「少女トラベラー」などの数あるヒットシングルをパフフォーマンス。
初のベスト盤「BEST9 」を受けてのツアーということで、それに相応しく初期の代表曲を続けて披露し、観客もハイテンションで応える。
5人での最後のシングルとなった「愛 愛 愛」(2016年5月3日リリース)から、各メンバーのダンスメドレーにつなぎ「Just a 恋」、ステッキを使った可愛らしいダンスによる「Love me」と、彼女たちの高いパフォーマンスに、会場は盛上がりは最高潮に。
「5人のステージ今日がはラスト、今までで一番笑顔の多いステージにしたいです!!」とメンバーの吉井。
観客の興奮を煽るかのように、「パリナイ」「Evolution No.9」「Re:9」とさらにダンスナンバーが続き、「困惑コンフューズ」では、観客とメンバーがタオルをまわし、会場が一体となる。そして、本編は「With You/With me」、「Cross Over」で締め括られた。
アンコールは最新のバラード曲でもある「あと少しだけ」から始まり、曲終りのMCでは「今日は本当にありがとうございました。ライブ中、卒業は実感しないようにしてましたが、ライブをやっているうちに、一曲一曲が最後だと思うと寂しくなってきたけど、自分で決めたこと。今までいろんな壁にぶち当たったけど、それがあってよかった。
ナインがあったから今の自分でいられたと感じています。応援してくださったみなさん、スタッフ、メンバー、家族友人、一人一人に感謝したい。
出会った人に応援してもらえるよう、これからも頑張ります。よろしくお願いします。」と今後の決意が川島から9nineとしての最後のMCとして語られた。
観客は川島海荷が今日で9nineを最後にすることの現実にに改めて直面し、涙するファンも多くいる中、同時に今後の川島、さらには4人体制になってからの9nine応援する温かい歓声で会場は温かい雰囲気に包まれた。
アンコールのラストは自己紹介ソングである「9nine o’clock」で締め括られるかと思われたが、会場から再びアンコールの声が。
笑顔で登場したメンバーはファンとともに「SHINING☆STAR」を熱唱。会場の盛上りは、今後の川島海荷と9nineへのエールのようにも感じられ、大きな期待を寄せているのが伝わる公演となった。
本公演が川島含む5人体制での9nineでの活動の最後にはあるが、同時に4人体制での9nineのスタートでもあった。メンバーの西脇からは「9月9日(ナインの日)にshibuya duo MUSIC EXCHANGE にて4人でのワンマンライブが決まりました。
嬉しい反面、不安です。でもこれまで海ちゃんがやってくれた役割に、逃げずに立ち向かっていきたいです。
とにかく楽しく、みんなが不安にならないよう、一生懸命頑張ります。みなさんぜひワンマンライブを見に来てください!」と早くも4人での初ワンマンライブも発表するなど、4人となった「新生9nine」が新たにどのようなパフォーマンスを見せてくれるのかも期待したい。