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lyrical school ライブと映像でダイバーシティに”ワンダーグラウンド”を創出

“国内某所の遊園地での出来事。閉園時間を過ぎた園内。警備員と監視カメラの目を盗んで進む6つのライトの正体は?”
5月31日の沖縄から始まりグループ初の北海道を含む7ヶ所を回ったツアーファイナルZepp Diver Cityでのワンマンはこんな映像から始まった。映っているのは「ワンダーグラウンド」のMVでも使用された某遊園地、映像のフェードアウトと入れ替わるように真っ暗なステージにライトを持って登場するlyrical school。

広い会場に加えていつもと様子が違うライブの始まりは大きな期待とほんの少しの不安を掻き立てる。会場に集ったヘッズ(lyrical schoolファンの総称)たちからもとまどいに似た雰囲気が伺えたが、「何でもありなこの世の中で アイドルがラップするからよく聴け!」(I.D.O.L.R.A.P)。minanのひと声が起爆剤となりライブはすぐにいつもの熱気を取り戻す。序盤は最新アルバム「SPOT」からの楽曲を中心にしながら「ルービックキューブ -Fragment remix」や「Maybe Love」などの過去曲も織り交ぜたセットリストを披露し、lyrical schoolのメンバーも階段でつながれた上下のステージをめいっぱい使ってのパフォーマンス。
最新シングル「ワンダーグラウンド」のカップリング「Avec Summer」ではバックDJ兼lyrical schoolマネージャーの岩渕竜也氏がトークボックスを演奏し、この曲でしか見られないレアなプレイでフロアを湧かせていた。その後は「CAR」や「P.S.」「抜け駆け」といったメロウな曲が続き「ゆめであいたいね」が終わったところでライブの前半戦は終了となり、lyrical schoolは一旦ステージを後にする。

転換中は再び映像のパートとなり、寝静まった園内を徘徊するリリスクメンバーや管理人室らしき場所でうたた寝をする警備員の姿が映し出される。そしてその静寂を打ち破るように新衣装でステージに戻ってきたlyrical schoolが「ドラムスプリーーーズ!」の煽りから「そりゃ夏だ!」「wow♪」と立て続けの夏ナンバーを繰り出すと開放的なムードが一気に膨れ上がり、終盤の「プチャヘンザ!」「photograph」「FRESH!!!」と続いたキラーチューンの畳み掛けには会場全体がうねるような盛り上がりを見せた。
そんな様子を見たayakaは「ヤバい!めっちゃたのしーーーーっ!!」と大絶叫。hinaも「リハーサルではもっと長かった気がしたのに!」と語り、そのままの勢いで本編のラストを「ワンダーグラウンド」で締めくくった。
ツアーTシャツに着替えたアンコールでは、リリスクにとってのルーツ的な楽曲「tengal6」を披露し、メンバーがサインボールをフロアに投げ込みながら歌ったこの日2度目の「ワンダーグラウンド」をもってライブは大団円となった。

終演後、熱気がおさまりきらない会場に三度流された映像では架空のラジオ番組のラジオDJが「ワンダーグラウンド」明けのコメントを残し、番組のエンディングテーマとして「わらって.net -album ver」の紹介。眠っていた警備員も目を覚ましていく、現実と日常が戻ってきたシーンが描かれていた。
“映像上の非現実”と”ステージ上の現実”、そしてライブと言う非日常が日常に置き換わっていく中で流れる「わらって.net」。ヘッズたちが手拍子をしながら映像に流れるエンドロールを見送っている様子は2時間に渡って繰り広げられた”ワンダーグラウンドな世界”の余韻を味わっているようにも見え、エンドロールの最後「the END」の文字が映されたところで「lyrical school tour 2015”date spot”」のファイナル公演は幕を閉じた。

映像とライブを巧みに交差させながらワンマンライブを見事に演出したlyrical school。ライブに大掛かりな演出を入れたのは今回が初めてだったらしいがその試みは大成功と言えるだろう。最初のMCでmeiが語った「みんなに素敵なワンダーグラウンドをプレゼントしたい」という言葉もライブが終わって初めてその意図を汲み取れたように思う。今回のワンマンに関しては、集客があと一歩だったのが唯一の心残りだったが、初めてのZepp Diver Cityをまるでホームグラウンドのように堂々と歌い踊っている6人の姿はとても印象的だった。

ライブの演出だけでなく最新アルバム「SPOT」では”lyrical schoolの一日”をアルバムのメタストーリーとして織り込むなど、lyrical schoolの楽曲・ライブ制作にかける高い意識やコンセプトワークは、作品の評価も含めてこの先より多くの注目を集めていくに違いない。さらにそれらを成立させるのに不可欠なメンバーのスキルも着実にその実力を積み上げてきている。ワンマン直前に行ったインタビューでyumiが語った「全国を回ってちょっとイケメンになったリリスクを改めて好きになってくれたら…」という言葉もその自信の表れだったのだろう。lyrical schoolが今の姿勢を崩さない限りその前途は洋々なはずだ。ライブや楽曲の評判を聞いて現場に足を向ける”ヘッズ予備軍”は今後も増えていくに違いない。

5年のキャリアを経て辿り着いたダイバーシティでのワンマンを見事に演じきったlyrical school。「彼女たちが本物になるのは、むしろこれから」そんな期待を抱かずにはいられないワンマンライブだった。

「lyrical school tour 2015″date spot”」Zepp Diver City (TOKYO)公演セットリスト
lyrical school “ワンダーグラウンド”MV(YouTube)

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