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レポート

ギュウ農フェス 秋のSP2020で5周年イヤーを14組のアイドルと打ち上げ。そしていち早く2021年の春のSP開催を発表

電撃ネットワークのギュウゾウが主宰を務めるアイドルイベント「ギュウ農フェス」が、「ギュウ農フェス5th anniversary 秋のSP2020」を新木場スタジオーコーストで2020年10月18日に開催。2部制で行われたイベントに総勢14組のアイドルがギュウ農フェスの5周年を祝うライブパフォーマンスを行った。(photo by モリカワタイヘイ)

本来であれば5周年を盛大に祝うはずだった2020年。新型コロナウイルスの感染拡大は他のアイドルイベントと同様にギュウ農フェスにも多大な影響を与えることとなった。
初の2日間開催を予定していた春のSP2020は、急遽メインステージのみを利用した1日だけの無観客配信での開催となり、8月に開催された夏のSPも集客を最小限に抑えた形での開催を余儀なくされた。

それでも「アイドルシーンの灯を消さない」ことを旗頭に掲げるギュウ農フェスは、施設設備の消毒、楽屋の利用時間の制限、換気タイムの実施やソーシャルディスタンスの確保etc…と感染防止に万全の対策を打ちながらイベントの継続に積極的に取り組んできた。

 

そんなギュウ農フェスの2020年を総括する形で開催された秋のSPには14組のアイドルが集結。夏のSPの時よりも若干集客を増やし、1部と2部それぞれに集客をキャパの⅙にして開催にいたった(どちらもSOLD OUT)。

1部に出演した10組は、tipToe.、NILKLY、クロスノエシス、Devil ANTHEM.、ゑんら、めろん畑a go go、ZOMBIE POWDER、DESURABBITS、B.O.L.T、クマリデパート(※出演順)。

トップを飾ったのは、昨年の秋のSPでメインステージでのトリを飾ったtipToe.。今回は新メンバーを迎えた新体制でのステージとなった。現メンバーでは初となる新木場スタジオコーストのステージに若干の緊張感も漂わせながらフレッシュなライブを披露した。それに続くNILKLYは、この時点で活動休止が発表されており、出演の発表も開催直線となったが、残された僅かなライブの機会に気迫の込もったパフォーマンスを見せていた。

ギュウ農フェスではこれまでもアイドルたちのこれまで功績へのリスペクトや今後への期待を込めたラインナップやセットリストが組まれることがあるが、秋のSPもまさにそれを感じさせる始まりとなった。

 

その後も独特の世界観でギュウ農フェスに新風を起こし始めつつあるクロスノエシスや、早めの出番に「なんで??」というコメントがニコ生で上がるほどに存在感のあるパフォーマンスを見せたDevil ANTHEM.がイベントの序盤を盛り上げた。

中盤以降は、ゑんら、めろん畑a go go、ZOMBIE POWDER、DESURABBITSといったギュウ農フェスの”顔役”なアイドルたちの共演が続き、最後は栃木県出身メンバーが所属するB.O.L.Tとクマリデパートが1部を締めくくった。

アイドルたちへの対するリスペクト、そして「栃木県応援イベント」であることを掲げてきたギュウ農フェスは、”ギュウ農でしか見れない光景”を数多く作ってきた。5年の月日に及ぶそれらの積み重ねが、他のアイドルイベントにはない魅力としてアイドルファンたちに少しずつ浸透してきているように思えるが、1部に出演したアイドルたちの共演はそれらを凝縮したステージの様に見えた。

 

そして、インターバルを置いてスタートした第2部ではヤなことそっとミュート、PIGGS、MIGMA SHELTER、ukkaが共演。また、この2部では新たな試みとして、注意喚起アシスタントとして1部から出演していた泉茉里がライブ出演前のアイドルたちにインタビューを実施(←ニコ生のみでの配信)。ライブ直前の生の声が配信閲覧者に届けた。

長尺(40分)のライブでそれぞれのグループの個性がぶつけ合った2部の対バンスタイルは、コロナ禍の2020年においてはもはや懐かしさすら感じさせるが、ギュウゾウはそれを「特別な4マン」(ギュウゾウ)と題して4組をのパフォーマンスを見守った。

 

最初に登場したのはヤなことそっとミュート。これまでギュウ農フェスの中心的な存在としてイベントを盛り上げ続けてきたヤナミューは、最初期曲の「カナデルハ」からメジャー1stシングル「Afterglow」までの名曲の数々を繰り広げる。メジャーデビューを経て、グループの世界観でもある儚げな佇まいとそれをかき消すような爆音サウンドは今まで以上に洗練された様子で圧倒的な存在感を見せつけた。

それに続くPIGGSは前回の夏のSPではシークレットでの出演だったが、今回は2部に堂々ラインナップ。初期BiSがきっかけで”アイドル狂人生”が始まったギュウゾウにとって、そのリーダーであるプー・ルイが新たに作ったグループに特別な想い入れがあるのは想像に難くないが、PIGGSはそんなプレッシャーを跳ねのけるように40分間にメンバーの全員が持てる力の全てを注ぎ込むパフォーマンスを見せた。

3組目のMIGMA SHELTERは、ギュウゾウから「オクタゴンの申し子」と称されるギュウ農フェスのSP公演を象徴するグループの一つ。ミミミユの”40分踊り続ける”の宣言から始まったステージは、途中運営側の作為(?)とも思われる無音状態もメンバーのアドリブと観客の手拍子で切り抜け、ドープなサウンドとレーザーが行き交うステージを踊り尽くした。

 

そして、2020年のギュウ農フェス5周年シリーズを締めくくるべく登場したのはukka。ギュウ農フェスというと、”型破りなイベント”という印象を持たれがちだが、近年は全方位に視野を広げ、ジャンルを問わず最高のステージを作り上げるアイドルをフィーチャーしていく傾向が伺える。そしてukkaは、その”王道アイドル部門”の最右翼グループと言って差し支えないだろう。

「リンドバーグ」からライブを始めたukkaの6人は、冒頭からキラキラと光り輝く時間を演出し、場内を照らすライトやレーザーすら霞んで見えるほどの存在感を放っていた。その後に続くキラーチューンの畳み掛けはベストアルバムを聴いているようでもあり、ギュウ農フェスの5周年を祝福するのにふさわしいステージとなった。
生配信をしていたニコ生のコメントも曲が始まるごとに「ウノ-ウノ」「おねがいよ」「最後は恋いち」とタイトルを煽るコメントが次々に流され、この日一番の盛り上がりを見せていた。

 

かくして全ての演者のパフォーマンスが終わりエンディングに再度ステージに姿を表したギュウゾウはイベントへの感謝の言葉とともに20201年4月3日に「ギュウ農フェス春のSP2021」を開催することを発表。さらに「ギュウ農フェスキッチンカー」のお披露目も行った。このキッチンカー、今回は出演者のアイドルへの食事提供のために稼働していたが、今後は全国各地での出店を予定しているらしい。

 

コロナ禍の影響でアイドルフェスの2トップであるTOKYO IDOL FESTIVALと@JAM EXPOが無観客開催へと舵を切り、アイドルシーンの行く末も不透明な中で、今後の展望をいち早く発表してくれるのはアイドルファンにとってもグッドニュース。
6年目を迎えるギュウ農フェスの2021年の動向が今まで以上に見逃せなくなりそうだ。


ギュウ農フェス春のSP2021
新木場STUDIO COAST
2021年4月3日(土)
詳細後日発表

リンク
ギュウ農フェス オフィシャルサイト http://gyunoufes.com/
ギュウ農フェス twitter https://twitter.com/gyuno_fes
ギュウ農フェス will be BACK twitter https://twitter.com/gyunoufes_SP

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