GW終わりました。
4/29〜5/7の9日間で結果11現場回ることができました。もう一声、と言いたいところですがやらなくてはいけないこともあるのでその中では頑張った方かもしれません。
最後の週末は2日間とも新宿のサーキットイベント「歌舞伎町 UP GATE↑↑」へ足を運んできました。
サーキットイベントというと渋谷の「IDORISE」の方が先行していて規模感もある印象でしたがZepp Shinjukuができたことで新宿でのサーキットイベントも勢いを増してきそうです。
地上と地下が相まみえたZepp Shinjuku(TOKYO)
上に貼ったのが2日間のタイムテーブルです。
個人的に面白いなと思ったのが両日のZepp Shinjukuの出演者(青枠)と5/6(土)の新宿Loftの夕方(赤枠)です。
まずZepp Shinjukuですが、48系、スターダスト、ハロプロといった地上のアイドルと地下のアイドルとが混在したタイムテーブルになっています。(”地上”、”地下”という分け方に異論がある方もいると思いますがここは分かりやすくそう書きました。)
こうした並びを見ることができるのは夏のTOKYO IDOL FESTIVALか@JAM EXPOぐらいしかないのですが、そこまでの規模とは言えない今回のサーキットイベントでこの並びが見られるのは結構画期的だったのではないかと思います。
勝手に大注目したtipToe.とラフ×ラフの並び
そして今回のタイムテーブルの中で個人的に一番注目だったのが初日の新宿LOFTでのtipToe.とラフ×ラフのタイムテーブルです。
ラフ×ラフと言えば今をときめくテレビプロデューサー佐久間宣行さんがプロデュースするアイドルグループ。YouTubeでグループ結成の経緯を追いかけた後に3月から活動を開始。デビュー曲「100億点」のMVは大きな話題となりました。
一方のtipToe.は地下アイドル(ライブを主戦場として活動するという意味で”ライブアイドル”という呼び方もされます)の中でも数々のイベントに出演してきた歴戦の雄です。
「みんなで青春しませんか?」をコンセプトにメンバーの活動期間を3年間に限定し、現在は2期のメンバーで活動を行っています。
かたやデビュー間もないながら大手メディアとのつながりの強い話題性十分なグループ、かたやライブアイドルシーンの中で揉まれ叩き上げられてきたグループ。変に対立構造を煽る必要はないのですが、この並びにアングルや意味を持たせたくなった人は結構多かったんじゃないかと思います。
当日は運良く双方のライブを見ることができたのですが、結果はどちらも自分の持ち味を存分に発揮したとてもよいライブでした。
tipToe.はこれ以上ないというぐらいの鉄板セトリで挑み、熱量の高いパフォーマンスとファンの声援の後押しでライブアイドルの真価をその場に集っていたラフ×ラフのファンにも存分に示したライブだったのではないかと思います。
それに続いたラフ×ラフですが、3月のお披露目が過去に名だたるアイドルがその場に立ってきた池袋のサンシャイン噴水広場、そして1stライブですぐに単独公演という流れからすると今回のような対バン形式のフェス・イベントにはそれなりのプレッシャーもあったのではないかと思います。しかもライブ会場となったのが新宿LOFTというライブアイドル御用達のライブハウスということもあり、アウェーの空気も感じていたかもしれません。
そんな中でも良質なサウンドに加え、初々しさもありながら準備を重ねてきた跡を感じさせるパフォーマンスにはとても好感を持てました。
もしラフ×ラフに「メディアが仕掛けた話題先行のアイドル」という印象を持っている人がいたとしたら、”そういうグループとはちょっと違うよ”と口をはさみたくなるぐらいのライブでした。正直また見たいなと思いました。
「歌舞伎町 UP GATE↑↑」が地上と地下をつなぐ第三のイベントに?
前述した通りこうした地上アイドルと地下アイドルが同じイベントで共演するのはTOKYO IDOL FESTIVALか@JAM EXPOぐらいしかなく、両者の間には厚い壁というか”棲息地の違い”のようなものがあったと思います。そういう中で今回の「歌舞伎町 UP GATE↑↑」が上記の2大フェスほどの規模ではない中でそれを実現したことには大きな可能性を感じました。
それを感じたのは歌舞伎町という土地のユニークさにもあると思います。今や歌舞伎町は東京の観光地としても超有名スポット。開催の両日はたくさんの海外の旅行者や一般の買い物客の往来があり、それらの人たちも目の当たりにするフリー観覧の屋外ステージが歌舞伎町タワーの正面に設置されアイドルたちがパフォーマンスを繰り広げていました。
加えて歌舞伎町タワー前は”トーヨコ前”と呼ばれる大スペースがある場所。たまたま「歌舞伎町 UP GATE↑↑」開催の週末はフードイベントが開催されてそこにも多くの来場者が集まっていました。そういった歌舞伎町ならではの環境を活用することでこの場所でしかできないスタイルのイベントとして発展していく可能性もアリそうです。
リアルな話、地上アイドルと地下アイドルの共演となると”地上アイドル側へのメリット提供”という課題が立ちはだかっていると思います。それを提供できるのが現状だと上記の2つのフェスしかないということなのですが、「歌舞伎町 UP GATE↑↑」が歌舞伎町ならではの地の利を活かすことで地上と地下をつなぐ第三のイベントへと発展していったらアイドルシーンにまた新しい流れができるんじゃないか?と思いました。