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特集

NaNoMoRaL インタビュー

雨宮未來と梶原パセリちゃんの2人組アイドルユニット「NaNoMoRaL(ナノモラル)」のインタビュー。アイドルシーンの中で女性と男性の2人組というのはかなり珍しいが、2018年3月にデビュー以来、この異色なスタイルで活動を続けている。
活動開始から約2年を目の前にしたこのタイミングでインタビューをオファーしたのは、新宿MARZで見たライブがきっかけだった。約1年ぶりに見たNaNoMoRaLのパフォーマンスやお客さんの熱狂ぶりは、かつての印象を大きく覆すもので、いわゆる”ブレイク前夜”の空気に満ち満ちたものだった。

「これは放っておいたらとんでもないことになる…」

そんな予感が拭えずに急遽オファーし、実現にいたった今回のインタビュー。まず最初は、2人が出会うきったけとなったオーディションでのエピソードから話を聞いた。

――そもそも、お二人の出会いというのは?

梶原パセリちゃん(以下、パセリちゃん)僕が以前担当していたグループのオーディションに未來さんが応募してきたので、「この子は絶対取った方がいいよ。」って話してたところが最初ですね。

雨宮未來(以下、未來)ホントですか??

パセリちゃんオーディションに応募してくるんだ…とは思いましたけど。

――最初は女優さん志望だったとか?

未來そうです。だからアイドルだけじゃなくて、演技もやりたくてっていうちょっと浮ついた感じだったというか…

パセリちゃん発想がちょっと変わってると思うんですけど、早く現場に出て経験を積んだ方が女優に近づけるんじゃないか?っていう感覚だったみたいです。

――ちなみにどんな女優さんを目指してたんですか?

未來その時はこういう人になりたいっていうのはなくって。ジャンルにとらわれない人になりたいなと思ってました。

こうして出会った雨宮未來と梶原パセリちゃんの2人だが、出会った頃の雨宮の印象は今とはかなり違っていたらしい。当時の心境を雨宮は次のように語る。

未來前のグループとは少し違う自分を出していきたいと思っていて。その頃も自分らしいと言えばらしかったですけど、ちょっと違うなっていうのがあってので。大人に舐められないようにしようと…

――未來さん自身が舐められないように、ってことですか?

未來はい。次に行くところではちゃんと自分の意見が言える子になろうと思って。だから運営さんとはすごく距離がありました。

パセリちゃん人懐っこそうな感じではあったんですけど、腹の中では大人は信用してないんだろうな、っていう感じはすごくありましたね。

未來色々経験をしたので…(苦笑)

――実は、その頃から1人ものすごくかわいい子がいるなって思ってたんですよ。

未來え?それ、私のこと!?!?本当ですか!?

――その子が別のグループに入ったことも知ったので気にはしてたんです。

未來その話、前の時に知りたかったです…(笑)「え?いたんだ!?」って結構言われるんですよ。

――ギュウ農フェスに出てるのも分かってたので、未來さんを探して写真を撮りに行ったりしてたんですよ。

未來やだぁ…嬉しい(照)

パセリちゃんごきげんじゃんか(笑)

未來あんまりそういうの言われたことないんです…

パセリちゃんでも、覚えてる人はめちゃくちゃ覚えてますね。ただ、変なマイナス思考みたいなのがあって、昔共演はしたけど覚えてないんじゃないか?っていう人には、「はじめまして…」な感じでいくんですよ。で、「すいません。実は…」みたいな話になると、「いや、知ってますよ」って言われてるのをよく見かけます。

未來相手にされてないって思ってたんですけど…意外とみんな覚えてくれてるんですね。

 

「どう考えても才能がある」「思った以上に受け入れてもらえた」-NaNoMoRaL結成時エピソード-

その後、雨宮は、梶原とNaNoMoRaLとしての活動をスタートさせるが、2人でステージに立つまでには様々な事情、そして賛否の声もあったらしい。
ユニット名のNaNoMoRaL(ナノモラル)も、”小さなモラル”という意味深な名前だが、その名前をつけた理由の話を含めた、ユニット結成時の話を聞いた。

――NaNoMoRaLの名前の意味ってなんなんでしょう?

パセリちゃんたぶん当時、めちゃくちゃイライラしたしてたんでしょうね。ちょっとのモラルがあればみんな仲良くやっていけるのに、みたいな気持ちや不満が名前に…

――周りにモラルのない人たちが多かった?

パセリちゃんそうかもしれないです(苦笑)

――未來さん自身はアイドル活動を続けるつもりだった?

未來そうですね。

――パセリちゃんさんも未來さんと一緒にやろうと思ってたんですか?

パセリちゃんそうですね。未來さんはどう考えても才能があると思ったので。ただ、女の子2人以上というのはもうしんどいな、っていうのもあって。その結果がNaNoMoRaLという感じです。

――今でこそアイドルが色んなグループを経由していくのも珍しくなくなりましたけど、一般的にはそれってあまり良い印象はないのかな?って思うんですが、未來さんはご自身がいくつかのグループを移っていってることについてどんな風に感じていたんですか?

未來どのグループの時も、”これに懸けてやろう”って気持ちだったんです。だけど、やっぱり人間なので不安な気持ちにもなるんですよ。本当にこのグループは続いていくのか?みたいなことも感じるし…

パセリちゃん未來さんは、辞めて移っていくのがいいことだとは思ってはいないですね。

未來そうですね。思ってないので辞めるってなる度に、なんとも言えない気持ちになる方が大きかったですね。また一から始めなきゃいけない大変さがあるし…

――NaNoMoRaLを始める時はパセリちゃんさんから声をかけたんですか?

パセリちゃん…というか、当時の社長が「これ、2人でやった方がいいんじゃないの?」みたいな事を言ってくれたんです。それがきっかけかもしれないですね。で、その後に「辞めるんだったら一緒にやろうか?」みたいな話になって。

未來それで、一緒にやることになりました。

――そうなってからは、”もう一回頑張るぞ”って気持ちになれた?

未來そうですね。期待の方が大きかったかもしれない。

――パセリちゃんさんは、NaNoMoRaLをどんなグループにしようと思ってたんですか?

パセリちゃんモラルがどうのって言ってたぐらいだから、ちょっと影があったり、溜め込んだ鬱憤を出していくことでプラスにしていく曲であったり…あと、僕が思う未来さんのイメージもそれに近かったので、それに沿って作っていった感じではありますね。

――2人でステージに立つスタイルについてはどう思ってたんでしょう?アイドルとしてライブに出ることを考えると普通は…

パセリちゃんリスキーだと思いました。今まで応援してくれた人が離れていくのでは?っていう不安ももちろんあったし。でも、1人で立たせるよりはうまくいくかな?と思ってました。

――未來さんは2人でステージに立つスタイルに対してはどんな印象を持ってましたか?

未來むしろいてくれて良かったなって思ってます。

パセリちゃん1人が無理だったからね。

未來気を使わなくていいのはあるんですけど、やっぱり1人って緊張しますよね。

パセリちゃん1人は無理。ただ、グループでやるのも難しいと思っていたので、僕が立つしかなかった感じです。

未來そうですね(苦笑)

――アイドルとしてステージに立ってる横に男性がいることへの不安はなかったんでしょうか?お客さんからの見られ方みたいなところで。

未來パセリさんが前にプロデューサーや運営をやってたことはお客さんも知ってるし、人柄的にも大丈夫かな?って思ってました。

パセリちゃんちゃんと運営してたもんね。

未來そうですね(笑)

パセリちゃんなので、多少の嫌悪感はあったにしても僕を叩く理由はそんなにないだろうな、と思ってました。

――なるほど。実際そのスタイルでライブをやり始めての手応えはどうだったんでしょうか?

パセリちゃん思った以上に受け入れてもらえた感じがありましたね。

未來”暖かく見守ってくれるだろう”っていう信頼関係を私の中で勝手に築いてたので大丈夫だと思ってました。実際、前から応援してくれてる人は変わらなかったですね。むしろパセリさん推しになってんじゃないか?ぐらいの勢いなので。

 

リンダ&マーヤ、クリトリック・リス、藤崎大社長… -NaNoMoRaLを変えた人との出会い-

2人の出会いから結成までの経緯をたっぷり語ってくれたNaNoMoRaLの雨宮未來と梶原パセリちゃん。
しかし、そこから現在のNaNoMoRaLに至るまでには、さらにいくつかの転機と出会いを経ることとなる。ここではNaNoMoRaLが大きな変化を遂げた2019年の活動に迫っていく。

――僕もNaNoMoRaLに関しては、男の人がステージにいることへの違和感があった方なんですよ。正直、「これはナシなんじゃないか??」って思ってましたし。

パセリちゃん当初はそれを納得させられるだけの実力がなかった、ってことだとは思うんですよね。

――ただ、先日ライブを見させてもらったら、その頃とは全く違うグループに見えたんですよ。それ以前に見たライブでよく覚えてるのは、1年ぐらい前のギュウ農フェスのプレイベントで…

パセリちゃん大塚Hearts NEXTのライブですか?

――はい。その時の印象はまだ最初に見た頃とあまり変わらなくて。それから1年ぐらい経ったこの間のライブを見たら、”えっ!?”と思うぐらい変わってたので、その間に何かあったのかな?と思ったんですが。

パセリちゃんあったと思います。まずは単純に色んな人のライブを見て、色んなところでライブして、クオリティを高めていった結果だとは思うんですけど。

未來バンドさんのイベントに出させてもらったりすると、お客さんもノリ方が違うというかライブの見られ方も全然違うので、そういうところは勉強になりました。

パセリちゃん転機は2、3個あったんですけど、どれもギュウ農フェスのプレイベントの後でしたね。その一番最初はリンダ&マーヤさんと対バンした時で。

――リンダ&マーヤさんって、元N’夙川BOYSの2人ですよね?

パセリちゃんはい。その時に”ライブの在り方”に対しての捉え方が変わりました。

未來勉強になりました。

パセリちゃんそこからまだ試行錯誤があったんですけど、ライブのやり方を色々考えていくうちにNaNoMoRaLを始めた頃にあった鬱憤?みたいなものがなくなっているのに気がついたんです。その頃から未来さんがニコニコしてるところがものすごく評価されるようにもなったし、「腐ってる場合じゃないんじゃないか?」と思い始めたのがデカかったです。そこから去年出させてもらったボロフェスタで色んな人にライブを見てもらったり、色んな人のライブを見て、「やっぱりドロドロしたのを見ても面白くないよな」っていう考えが2人の中に出てきて…。で、最近でいうとKING BROTHERSと対バンさせてもらった時にそのパフォーマンス見て、”人の気持ちを動かすっていうのはどれだけの覚悟がいることなんだ?”っていうことを知って、ライブに対する意識が相当変わったと思います。僕はデビュー当時から、うまくいかないのはクオリティの問題だとずっと思ってたので、評価されるようになったのはそこが上がったからだと思ってたんですけど、それに勝るぐらいの勢いや、”やったれ感”も出てきたんじゃないかと思ってます。

――未来さんはこの1年ぐらいの間に感じたことや思ったことはありますか?

未來いつも共演した方のライブを見るようにはしてるんですけど、リンダ&マーヤさんのライブを見た時に「ああぁっ!」って思ったんですよ。私の中ではそういうことって珍しくて。アイドルさんを見て、”このグループ、すごいな”と思うことはあったんですけど、それとは次元が違ってて。パフォーマンスもそうだし、お客さんに対する熱い心っていうのが。

パセリちゃんライブを見た!って感じがしたよね。

未來そうですね。それからは、「ライブってやっぱりみんなと作るものだよな」ってことも思うようになって。…あと、ボロフェスタで見たスギムさん。

――スギムさん?クリトリック・リスの?

未來はい。それまでも何度か共演はあったんですけど、その時はものすごい人の中で櫓(やぐら)の上でライブをしてて…。あと、これを言ったら失礼かもしれないんですけど…「音程とか気にしなくていいんだ!」って思って。

――(笑)

未來聴き取れなくてもいいし、音程も気にしなくていいし、って思えたのはスギムさんで。それにも「ああぁっ!」って思って。

パセリちゃん底抜けにハッピーなものでも泣けるんだって。

未來びっくりしましたね。

パセリちゃん衝撃的だったよね。めっちゃカッコよく見えたもんね。

未來パンツ一丁で汗だくって、普通は驚くじゃないですか。でも、すごいんですよ。会場にいる人がみんな感動してて。それが勉強になりました。スギムさんは私が生きるための存在なぐらいすごい人になってます。

パセリちゃん業界にはそういうおじさんたちがいっぱいいるじゃないですか。それを未來さんに見せてあげたいですね。

未來しかもみなさん優しくて。ジョニー大蔵大臣さん(水中、それは苦しい)とかも私たちより全然ベテランの方なのにすごく優しいんですよ。で、マーヤさんとかジョニーさんとかに「私、緊張しすぎるんですけど…」って相談したら、それに返してもらった言葉とかでも考え方が変わりました。(※何を教えてもらったかは秘密だそうです)

――なるほど。ただ、僕がNaNoMoRaLを見て一番変わったと思ったのは、やっぱりパセリちゃんさんなんですよ。

パセリちゃんはい。未來さんはもうある程度できてる人だと思ってたので…それはそうかもしれないですね。

――NaNoMoRaLの最初の頃の印象って、なんかすごい陰キャな男の人がいるなって感じだったんです。

未來めっちゃ雰囲気作りしてましたもんね!(笑)

パセリちゃんしてた(笑)

――ギュウ農フェスを取材してた時に新木場スタジオコーストで2人が並んで歩いてたのをすごくよく覚えてるんですよ。その時のパセリちゃんさんは、全身から負のオーラが漂ってたというか…

未來うそー!?(笑)

パセリちゃんイライラしてたのかもしれない!(笑)

――去年のギュウ農フェスのプレイベントの時もどちらかと言うとそのイメージのままだったんですけど、今はその雰囲気とは全然違うじゃないですか。めっちゃ明るくなったというか、”みんなのアニキ”的な感じも出てるじゃないですか。

未來(笑)

パセリちゃん未來さんが色んな人から影響を受けたって話してましたけど、結局僕もその未來さんから影響を受けるから、たぶんそこだと思いますね。

――未來さんはパセリちゃんさんの変化を感じたりしますか?

未來髪型を…短くしました。

パセリちゃん短くなった?(笑)

未來たぶん負のオーラが出てた時って割と顔を隠す感じの…

パセリちゃんたしかにギュウ農フェスの時は髪の毛長かったかもしれない。

未來今は横の部分を切られましたもんね。その印象も大きいのかなって思います。あと、お客さんが受け入れてくれるのもあるんですけど、前に行く回数も増えましたし、楽しそうなのは隣で見てても分かります。

パセリちゃんだって未來さんがこんな楽しそうにしてるのに、僕だけ暗かったら…

未來浮いちゃう?

パセリちゃんそう。浮かないようにしてますね。

――おじさんばっかりのお客さんにケチャされてるパセリちゃんさんって…

パセリちゃん最高ですよね。

未來おじさんがおじさんにケチャする?(笑)

パセリちゃんスギムさんの現場に似てるかもしれない。

――なるほど。スギムさんの影響もあるかもしれないんですね。すごいな、スギムさん。

パセリちゃんスギムさんはすごいですよ。

――あと、去年のワンマン(2019年11月11日@渋谷WWW)もきっかけの一つだったのかな?と思ったんですが。写真を見たら後ろの方までお客さんでいっぱいで。

パセリちゃんたしかにワンマンもきっかけになったと思います。それこそボロフェスタの2週間後ぐらいだったんですよ。その辺りで勢いがつけられたのはで大きかったかもしれないですね。

未來楽しかったですね。

パセリちゃんそう。楽しかったんですよね、ワンマン。

未來でも、次の日に「ふあぁぁ…」ってなりましたよね。平日だったし(笑)

パセリちゃん分かる。

――仕事だ…みたいな?

パセリちゃんリアルな日常が(笑)あの落差ってホントにキツいんですよね。

未來うんうん。

――バンドマンあるあるみたいなことですかね。

未來ホントに。横アリでやった次の日とか。皆さん普通に出勤されるじゃないですか。

パセリちゃんさすがに横アリでワンマンやるぐらいの人は翌日出勤しないと思うけど(笑)

未來ないか(笑)

パセリちゃん何回も同じ人の話しして申し訳ないですけど、スギムさん野音のワンマンの次の日どうしてたのかな?って。

未來気になりますね!

パセリちゃんバスで帰ってる可能性もありますからね。…あの落差は本当にツラいです(笑)

――あと、もう一つ。事務所に所属することにもなったじゃないですか。身の回りの変化としてはそれも大きかったのかな?と思うんですが。

パセリちゃんそうですね。ただ、正直に言うと僕らは会社が何かをしてくれるっていうのがあんまり好きではないので、そういう契約にはしてないんです。でも、ミニマリングスタジオがとてもいい会社というか、周りからの評価も高い会社なので、めちゃくちゃおめでとうって言われたんですよ。

未來びっくりしました。

パセリちゃんそれで周りの見る目は変わったかもしれないですね。”あのグループと同じ事務所ならちょっとライブ見てみようか?”って言う人も増えたかもしれない。すごくありがたいですし、負けてられないっていう気持ちにもなりました。

未來そうですね。

パセリちゃんあと、大社長にしたいっていう…

――大社長?

未來藤崎さん。

パセリちゃんそう。ミニマリングスタジオの藤崎社長が僕らを誘ってくれたんですけど、とにかく藤崎さんを大社長にしてあげたいです。

未來それが今の夢ですね。

パセリちゃんWWWのワンマンも、”埋まらないだろうな…”って言ってた頃に藤崎社長が「大丈夫、大丈夫」ってずっと励ましてくれてたんですよ。しかも、めちゃ忙しいはずなのにワンマンにも来てくれて。終わったら、「ほら、言ったじゃん!」ってハグしてくれました。

未來ハグ!?(笑)

パセリちゃんそれで入ろうと思いました。その前から誘われてはたんですけど、その頃は所属するのが嫌だなと思っていて。でもその時に、”この人についていけば大丈夫だ”と思って。

――話を聞いてて思ったんですけど、頼れる大人というか、困った時に相談できる人が周りに増えたのも大きいかったんじゃないですか?

パセリちゃんそうかもしれないですね。

――それまでは殻に閉じこもってたというか、自分たちのやるべきことを煮詰めていって、それを唯一吐き出せるのがライブみたいな感じだったのが、リンダ&マーヤさんやスギムさんやジョニーさんや事務所の方や…

パセリちゃんそういう殻を平気で開けられるすごい人がいっぱい周りに増えてきた…って、社長はいっぱい褒めておかないと。

未來そうですね(笑)

――これからの付き合いもありますしね(笑)

パセリちゃんいや、でもホントにいい人です。

 

「アイドルって言い張ろうと思ってます。」-NaNoMoRaLの2020年-

2019年に起きた”偉人”たちとの様々な出会いと経験は、NaNoMoRaLそのものを変えることとなった。そんなNaNoMoRaLは2020年3月29日(日)に、活動2周年ワンマンライブの開催も発表されている。インタビューの最後は、NaNoMoRaLの今後の活動と展望について話を聞いた。

――2020年はどんな事を考えてるんですか?

パセリちゃん色んなフェスに呼んでいただいて、できるだけ大きいところでワンマンもやって…っていうのをいま社長と話してます。で、本当に色んな人…もちろんアイドルのお客さんもそうだし、でんぱ組.incさんや、WACKの人たちがそうであったように、アイドル業界の外にもフォロアワーができるようになればいいなって。そのためにはやっぱり色んなバンドが出るフェスにアイドルとして出ていって、「NaNoMoRaL、良かったよね」って言われるようにならないと、って思ってます。

――今のNaNoMoRaLのライブを見ているとバンドのライブを見ている感覚になるんですけど、そこは意識してますか?

パセリちゃんせっかくステージに機材出してポチポチやってるんで、“生感”はあればいいなと思ってますね。

未來私もついカッコつけちゃうんですよね。

――煽りの入れ方だったり、歌ってることもメッセージが強い曲が多いので、すごくバンドのライブっぽく見えるんですよね。

パセリちゃんそうですね。退屈させないように、そして自分が退屈しないようにっていう中で編み出してきたスタイルだと思うんですけど、バンドを意識してるっていうよりは、音楽やる上でステージがこうなったらいいなってなったら今のスタイルになったみたいな感じですかね。

――未來さんは元々バンドが好きだった?…というか、この1年で変わってきたってお話でしたっけ?

未來私、音楽とか聴く人じゃないんですよ。普段も全然聴かなくて。

パセリちゃんホントに聴かないですね。

未來でも、だからこそ他の人のライブを見るのかもしれない。あと毎回ライブを違う風にしたいので毎回ステージで言うことも違うし。そういうこともバンドっぽいのとつながるんですかね?

パセリちゃんでも、”NaNoMoRaLはアイドル”って言い張ろうと思ってます。

――未來さんは自分がアイドルって呼ばれるのは好きですか?

未來嬉しいです。アイドルって言葉自体がかわいいから、私もかわいい部類に入れてもらえるのかな?と思って。

――(笑)

未來でも、アーティストっぽいねって言われたらそれはそれで嬉しくて。アーティストって言葉がかっこいいから。

パセリちゃん僕らはアイドル界隈にお世話になってるしアイドルだと思ってるけど、見てる人がバンドっぽいねとかアーティストっぽいねって言うのって、すごくプラスの意味で言ってくれてると思うので、それは全然悪い気はしないし、めちゃくちゃ嬉しいです。

未來全部嬉しいですね。褒め言葉にしか聞こえない(笑)

――なるほど。とはいえ、アラバキ(ARABAKI ROCK FEST.)や他のロックフェスのオーディションに参加してるのは、今のNaNoMoRaLがやっていることと重なるところが多いと思いました。

パセリちゃんそれは結成した時からずっとやってるんですよ。ほとんど落ちてますけど(苦笑)

――なんで通らないんですかね?

パセリちゃん受かった人の音を聴くとやっぱりカッコいいなって思うのが残ってるんですよね。ライブ審査に残ればなんとかなるかもしれない、とは思ってるんですけど。

未來呼んで欲しい。1回ライブを見てもらえれば…

パセリちゃん一次審査が音源、二次審査がライブというのが多いので、そこまでいって落ちたらまだ納得もできるんですけど…

――実際、応募も相当たくさん来てるんだとは思うんですけど…

パセリちゃんそう。30組ぐらいは音源で選ばれてるのに、そこに通ってないのは落ち込みますけど、まずはそこに負けないことですね。

――最後に、次のワンマンのことを聴かせてもらえますか。

未來3月29日(日)のお昼に、渋谷O-nestで2周年のワンマンライブをやります。

――2周年の記念ワンマンということでいいんですかね。

パセリちゃんそうですね。2周年ということなので、とにかく好きな箱でやりたくて。

――O-nestが好きなんですか?

パセリちゃんあの木の感じが好きなんです。NaNoMoRaLは木のライブハウスと合うイメージがあるし、ワンマンは好きなところでやりたいなというのがあります。そこが今までやってきたことを全部見せる場だと思ってるので。

未來だから私たちって、ワンマンライブであんまり新曲をやらないです。

パセリちゃんワンマンの前の前のライブとかでやっちゃうんですよ。

未來いい状態まで高めたのをワンマンで発揮したいので。

パセリちゃん一番いい状態を見てもらえるのがいいので、たぶんワンマンでは新曲もやらないと思います。

未來意外な告知(笑)

パセリちゃんたぶんその前にやるんじゃないかな?

――ワンマンでのお披露目はないってことですね。

未來その前ぐらいにやると思いますね。

パセリちゃんワンマンで告知をしないスタイル(笑)逆にワンマン前に色々やって、3月29日はその時点でのNaNoMoRaLのMAXを見てもらえればと思います。

――ワンマンの情報もtwitterでしれっと告知されてたので、あれ?と思ったんですよね。

パセリちゃん僕のダメなところで、まだそういうところに”尖り”が残ってるんですよ(笑)

――では、最後は未來さんに締めてもらいましょうか。未來さんは、NaNoMoRaLの何を見て欲しいですか?

未來生きてる素晴らしさがライブを通して伝わったらいいなって思ってます。私、すぐに「気をつけて帰ってね」って言っちゃうんですよ。1曲目とかに「今日は楽しんで!気をつけて帰ってね!」って。

パセリちゃんあと3曲ぐらいあるのに。

未來しかもトップバッターの時とかに言っちゃう時があって。他の演者さんもいるのに(笑)

パセリちゃんすぐに帰らせて寝かそうとするんです。

未來みんなに元気でいて欲しい。

――「またお会いしましょう!」っていうのもよく言ってますよね。

未來たまたま私たちを見た人もいるし、次いつ会えるか分からないので、その会場にいる誰かしらと「またどこかで会えたらいいな」って思いながらライブをしてます。だから、またみなさんどこかでお会いしましょう!!

 


雨宮未來生誕
2020年07月12日(日)
新宿MARZ

3rd ミニアルバム「macra no souji」
2020年03月29日(日)先行発売
2000円(税込)
※全国流通、サブスク解禁未定
▼ 収録曲
1.まくらのそうじ
2.ダメダメのうた
3.カラシナダンス
4.たりらでたりら
5.さよならデスペ
6.子どもでいてね
7.アンサーソング

ワンマンライブ「タイトル未定」
2020年08月16日(日)
浅草花やしき 花劇場
前売:3500円/当日:4000円

ワンマンライブ「タイトル未定」
2020年12月16日(水)
恵比寿LIQUIDROOM

リンク
NaNoMoRaL オフィシャルサイト https://nanomoral.thebase.in/
NaNoMoRaL オフィシャルtwitter https://twitter.com/NaNoMoRaL_info
梶原パセリちゃん twitter https://twitter.com/K_PaseliChan
雨宮未來 twitter https://twitter.com/amamiya_miku

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