注目なのはこのコンサートは通常のアーティスト主催のライブとは一味違う枠組みで行われたということだ。
主催はKBC九州朝日放送、特別協賛にUR都市機構、他協賛会社として、ABC-MART/JR博多シティ/マイナビ/大口酒造/サエキジャパン/チエノワという、
まさに、地元のメディアと企業が手を組み、一人のアーティストのコンサートを大成功に導いた、という異例の1日であった。
1年間かけてこの日に全精力を注いだというfumikaはMCで
「わたしは決してかっこいいタイプのアーティストではないと思っている。
だけど、そんな私でもこのステージに立てたのは、応援してくれたみなさんのおかげです」
と語った。
fumikaは2014年にリリースしたウエディングソング「Endless Road」がyoutubeで通算250万回再生の大ヒット。その強い歌声に注目が集まりテレビ東京の「THEカラオケ バトル」へ度々出演、海外では2000人をスタンディングオベーションさせるなど実力は有りつつも、地道に複合施設やフリースペースでのライブを行うなど、まさに”現場叩き上げ”のアーティストである。
その魅力が人と企業を繋げ、自身のコンサートを開催し、大成功に収めたという今回の事例は
昨今冷え切っていると噂される音楽業界ビジネスの、新たな1指標になるかもしれない。
今後の活躍に期待大である。