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BELLRING少女ハートがブクガ、リリスク、ヤナミューと3日連続の2マンライブ。メンバー卒業企画「Shallow Grave」がスタート

本公演は2016年内をもってBELLRING少女ハートからの卒業が発表されている朝倉みずほと柳沢あやの(※)の卒業ライブ企画。BELLRING少女ハートと縁の深いアイドルグループとの2マンライブを11月14日から12月31日まで全10公演を開催する。(※柳沢あやのは卒業後、ソロへ転身)

Shallow Grave Day 1「BELL/BOOK」with Maison book girl(2016年11月14日)

企画初日にゲストとして招かれたのはMaison book girl(ブクガ)。11月30日に徳間ジャパンコミュニケーションズからのメジャーデビューを目前に控え、今まさに勢いに乗りまくっているブクガが今回の2マン企画のトップバッターとして登場。メジャーデビューシングル「river」を含む10曲を披露した。しかもオープニングから9曲目まではノンストップでのパフォーマンスで約1週間前に同じ会場で行われた彼女たち自身のワンマンライブでのパフォーマンスを彷彿とさせる内容で、MCでは「やっぱり緊張するね」と感慨深げに語っていた。

ブクガがのライブ後、若干のインターバルを置いてからステージ袖から漏れ聞こえる「ベルハー行くぞ!オーイェー!!」の掛け声を合図にしてBELLRING少女ハートがステージへ。いよいよ始まってしまった卒業企画に感傷的な気持ちになったファンもいたのでは?という気持ちを逆手に取るかのように、ベルハーが選んだオープニングナンバーはマーチングナンバーの「ぼくらは生きてる」。

このオープニングナンバーが象徴するようにこの日のベルハーのライブは終始”おきらくごくらく”な空気が溢れ、フロアのファンもそれに同調したのかベルハーのライブではあまり感じられない(?)多幸感に包まれたライブとなった。

その後も「夏のアッチェレランド」「ホーネット’98」などで畳み掛け、ベルハーにしては珍しい早めのMCに入ると「YO!YO!YO!調子はDO!YO!?」とおなじみのBUTCH氏が登場。今回の企画のスタートにあたってのあいさつを朝倉みずほと柳沢あやのに促すと戸惑った風の譲り合いの後、柳沢あやのが「私たちの卒業にあたり”Shallow Grave”を開催していただいておりまーす!」とやや的外れ気味なコメント。それを見たBUTCH氏が改めて主旨を整理したのを受けて朝倉みずほが「”BELL/BOOK”、一回目…じゃなくて”Shallow Grave”、一回目。”BELL/BOOK”が一回目で嬉しいです。やっぱり心がきれいになるのでずっと見ていたいです。今日の私はブクガさんのおかげで心がきれいなので怒りません。」と宣言。すると再びの柳沢あやのが「卒業が割と急遽だったんですけど、10回も組んでいただけて嬉しいです。記念すべき1回目に集まってくれたみなさんありがとうございます。出演してくれるみなさんはベルハーと仲良くしてくれてる方なので、たくさん素敵な思い出を作っていきましょう!」と今度は的中なコメントでファンからも納得。そしてBUTCH氏からの「乗るしかない!このBIG WAVEに!!!」の掛け声とともにライブは後半へ突入。

前半のハッピーな空気をそのままに「サーカス&恋愛相談」「アイスクリーム」「Orange_Slumbers」「rainy dance」といった緩急のあるセットリストながら時間を追うごとに少しづず熱量が上がっていくベルハーのライブ。少し前まではかすれ気味な声が聴かれることもあった朝倉みずほのボーカルもこの日は絶好調。そして会場を突き抜けるように通った声で歌うれーれこと仮眠玲菜の姿が印象的な初日の”Shallow Grave”だった。

そして14曲目の「asthma」までを歌い終えた後のショートMCでは、テンションが上がりきったファンとの「イェイ!」が連呼するコールアンドレスポンスからtrfの「EZ DO DANCE」に発展する謎展開を見せ、朝倉みずほと柳沢あやのが2人で曲振りをした「bedhead」で本編を締めた。

アンコールではファンからの支持も厚い「チャッピー」を披露し、続くこの日の最終曲「c.a.n.d.y.」ではMaison book girlの4人もステージに登場。9人が楽しげにステージで踊る姿が印象的なまま初日の”Shallow Grave”は閉幕。全てを終えたベルハーとブクガの9人は、

「ブクガさんが来たらすっごいいい香りする」(れーれ)
「ウチらすっごい臭いもんね」(甘楽)
「やった。できた。やりたいね、ってゆいまーるさんに言ってましたんですよね」(みずほ)
「そうなの」(井上唯)

と互いに興奮気味なクロストークで2マンライブの余韻を楽しんでいた。

BELLRING少女ハート 朝倉みずほ&柳沢あやの卒業企画「Shallow Grave」セットリスト(2016年11月14〜16日)

Shallow Grave Day 2「ベリスク」with lyrical school(2016年11月15日)

「Shallow Grave」2日目のゲストはlyrical school(リリスク)。「BELLRING少女ハートさんとの2マンライブ始まりましたー!」と勢いよくステージに飛び出したリリスクは「おいでよ」からライブを始め、翌日にリリースを控えたメジャー1stアルバム「guidebook」の収録曲から「おしえて」「DO IT NOW!(HEY!HEY!HEY!)」、そして初披露の「GOLDEN」などを次々に繰り出す。さらにこの日は新衣装もお披露目。ボーリングのユニフォームを模したシャツにリリスクとしては珍しいスカートの衣装でイベントに華を添えると、ラストは大定番のキラーチューン「FRESH!!!」でライブを終えた。

lyrical schoolに続いて登場したBELLRING少女ハートの2日目のオープニングはベルハー唯一のラップチューンの「ライスとチューニング」。先にライブを行ったリリスクへのリスペクトを捧げる楽曲で「Shallow Grave」2日目のライブをスタートさせる。

そして1曲目のアッパーななテンションのままライブが続くかと思いきや、この日のベルハーは前日とは真逆の完全な”陰”モード。過去に「ベルハー・イン・ザ・ダーク」という同じ主旨のライブを行ったことがあるベルハーだが、この日は予告もなしに”イン・ザ・ダーク”に引きずり込まれた格好で「ヒバリの空」「プラスチック21g」「或いはドライブミュージック」と曲を重ねるほどに増していく会場の重苦しい空気に、ライブを見ているだけでお腹が痛くなりそうだった。

その後も「タナトスとマスカレード」「low tide」「鉄の街」「Room24-7」と容赦なく陰鬱なベルハーを叩き込み続けたが、12曲目「asthma」がそれまでの鬱屈した空気を跳ね飛ばす格好となり、ファンもリフトにサークルモッシュにと大騒ぎ。最後は前日と同じ「bedhead」でライブ本編を終了した。

アンコールでは、前日も姿を見せたBUTCH氏が「YO!YO!YO!調子はDO!YO!?」と登場すると、後を追ってステージに表れたベルハーの口(くち)バックトラック(?)に合わせてフリースタイルラップを披露し、ここでもリリスクへのリスペクト。「Shallow GraveここでENJOY! リリスクヘッズここでENJOY! ヲタちゃんまだまだENJOY!!!」と煽るBUTCH氏は最後にやはり「乗るしかないこのBIG WAVEに!!」でアンコールの「サーカス&恋愛相談」へなだれ込み、ラストの「rainy dance」までを一気に駆け抜けた。

終演後はリリスクのメンバーを呼んでしばしのフリートーク。
ベルハーとリリスクは活動期間が長く重なる”アイドル戦国時代の戦友”と言ってもいい二組。どんなエピソードが聞かれるか?と思ったが、「リリスクさん口笛はできますか?」と朝倉みずほから不思議な質問が飛び出す。そこからステージ上で謎の口笛合戦が交わされた後、ようやく甘楽から「リリスクさんとベルハーが出会った頃の話をみずほちゃん教えて」と正しい質問。狼狽えながらそれに応える朝倉みずほは「それは遥か昔…」と切り出してはみたものの、全く何も思い出せなかったらしく「リリスクさんがみんなで駄菓子屋さんを見てた」「土手で縄跳びしてるのを見ました」と立て続けに創作エピソードを発表。ざわつく客席を前に「『I.D.O.L.R.A.P』の最後のポーズが印象的だった」という本当のエピソードをようやく思い出し、ベルハー&リリスクの全員でそのポーズをとり「ベリスク」の2マンは終了となった。

BELLRING少女ハート 朝倉みずほ&柳沢あやの卒業企画「Shallow Grave」セットリスト(2016年11月14〜16日)

Shallow Grave Day 3「ベルミュー」with ヤなことそっとミュート(2016年11月16日)

WWW Xで行われた「Shallow Gave」の3日目のゲストのヤなことそっとミュート(ヤナミュー)に加え、オープニングアクトにシンガーソングライターの橋爪ももを迎えて行われた。

橋爪ももは、シンガーソングライターながらベルハーの初期衣装の制作も行ったというベルハーとは浅からぬ縁がある。観客がフロアに座ってライブを見届ける中、「みずほちゃんの採寸をしたときはちょっとだけ、ほんのちょっとだけ………………興奮しました(笑)」というマル秘エピソードも暴露。ライブでは独創的な世界観とポップなメロディーが交わる中で「謝罪文」などを含む4曲のライブパフォーマンスを行った。

続いて登場したヤナミューは、ベルハーのレーベルメイトで2016年6月に活動を開始したばかりの4人組グループ。白の衣装で統一された清純派アイドル的なイメージはベルハーとは対象的だが、オルタナティブなサウンドで観客を強烈にロックしていくライブにはベルハーとも通底するものを感じさせた。

この日のライブは2nd EP「SEALING EP」収録の「ツキノメ」を含む10曲を披露。MCでは自身の初ライブとなったイベントを振り返り「6月はベルハーさんのオープニングアクトだったのに、今日は2マンができて嬉しい」と素直な感想を漏らし、最後に新曲「orange」を初披露するなど意欲的なパフォーマンスを見せていた。

そして「Shallow Grave」3日連続の3日目のステージを迎えたベルハー。この日も「ベルハー行くぞ!オーイェー!!」「ヲタちゃん行くぞ!オーイェー!!」のおなじみの掛け合いがWWW Xに鳴り響く。

青白いライトに5人のシルエットが浮かびあがる中で「男の子、女の子」「憂鬱のグロリア」から始まったライブは前日のダークなベルハーが重なったが、「Karma」「ボクらのWednesday」「ホーネット’98」で盛り上がり、「cherry」「Orange Slumbers」でクールダウン、「タナトスとマスカレード」で再びダークサイドに引き込まれ、「Starlight Sorrow」でもう一度エモーショナルにブチ上がる…。オープニングからの9曲は見ているだけでも疲れそうなアップダウンの激しいライブを見せたベルハーだった。

ライブの前後半を分けるMCでは、「YO!YO!YO!調子はDO!YO!?」と3日続けてのBUTCH氏が登場。「Shallow Grave盛り上がってるかい!?!?」「橋爪ももちゃん楽しかったかい!?!?」「ヤナミューかっこよかったかい!?!?」と全力の煽りを入れると、若干息切れ気味なBUTCH氏を制した朝倉みずほが12月22日の赤坂ブリッツでのワンマンライブへの想いを

「話せば長くなるんですが、私が好きなアイドルさんのワンマンを始めてみたんですよ。赤坂ブリッツで。ベルハーみんなで見て。おぉ〜、すごーい、って思って。そしたらアイドル甲子園さんで出させてもらって。そしたら楽しくって、それを言ったら”赤坂ブリッツでのライブ楽しかった”って言ってくれる人が多かったから、好きになっちゃった。」(発言ママ)

と語り、MCの最後はBUTCH氏の「乗るしかない!このBIG WAVEに!!!」(これも3日連続)を合図にライブは後半戦へ。

後半のセットリストも前半同様にバラエティに溢れ、「BEYOND」「D.S.P.」「サーカス&恋愛相談」「The Edge Of Goodbye」「asthma」「low tide」「bedhead」と続く。

この3日間の「Shallow Grave」、初日の印象が”陽”、2日目が”陰”とするなら、3日目はそれに悲と怒と楽と静と動etc…全てをごちゃまぜにしたようなライブとなり、ステージは息つくヒマもない全ての瞬間がハイライトの連続となった。

「The Edge Of Goodbye」では朝倉みずほがお馴染みの太鼓を打ち鳴らすシーンで「Shallow Grave、3日間ありがとうございました!これからもよろ…」とメッセージ。おそらくその続きは「…しくおねがいします!」と続いたはずだが、メンバーの絶叫とファンの歓声が最後の言葉をかき消してしまうほどに会場には熱狂が渦巻いていた。

本編最後の「bedhead」は歌前に朝倉みずほと柳沢あやのがジャンケンをして曲振りをするのが決まりになっていたようだが、この日は前曲からの流れでイントロが始まってしまうアクシデント。「ジャンケンしてないっ」(みずほ)の声に急遽オケの音が止まり、ジャンケン対決へ。前日までチョキで2連勝した朝倉みずほに対して、3日目は柳沢あやのがグーで対抗して見事に勝利を収める。「三回連続チョキ出してるんだよ。気づいた?」と作戦を暴露したあやのに「え!?ずっとチョキだしてたの?やだー。もぅー。」と返すみずほ。
それまで見せていたヒリヒリしたライブがウソのように交わされるユルユルなジャンケンの感想戦となったが、ジャンケンの結果に従う形で「べっど?」(あやの)「へっどー」(みずほ)の曲振りからの「bedhead」でユルーい空気のままライブ本編は終了した。

会場からの「ベルミュー!」コールに応えたアンコールでは一曲目の「World World World」を披露した後、ベルハーからの「ヤナミューさぁーん」(みずほ)の声に招かれてヤナミューのメンバーステージに登場。白と黒の衣装が混じり合う「c.a.n.d.y.」でレーベル内コラボライブが実現。そして3日連続のライブは「UNDO」がラストチューン。柳沢あやのが最後に歌う「君が好き!!」は3日間の想いを全て詰め込んだような渾身のシャウトだった。

終演後のカーテンコールでは、ヤナミューの衣装にベルハーメンバーが次々に潜り込み遂にベルハーとヤナミューのフュージョンが成功(!?)して「ベルミュー」が実体化。そのままオープニングアクトの橋爪ももを加えての記念撮影を行い、渋谷WWW Xでの「Shallow Grave」の3日連続ライブは終了した。

次の「Shallow Grave」の開催は2016年12月1日(木)に渋谷CLUB QUATTRO。現体制ラストに向かう今のベルハーはこれまで以上のステージでファンを待ち構えている。
12月22日の赤坂ブリッツ、そして12月31日の「Shallow Grave」のラストを迎えるまで、一人でも一度でも多くベルハー5人の姿を目に焼き付けてもらえることを切に願いたい。

BELLRING少女ハート 朝倉みずほ&柳沢あやの卒業企画「Shallow Grave」セットリスト(2016年11月14〜16日)

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