寺嶋由芙とDorothy Little Happyの髙橋麻里によるユニット”ユフ♬マリ”の活動が始まったのは2014年5月31日にZepp Diver City Tokyoで開催された「@JAM 2014」でのこと。コラボソング「HOTARU」がお披露目となり、その後@JAM主催のイベントを中心にしたライブ出演と@JAM EXPO 2014の普及活動を行ってきたが、8月31日にその締めくくりとなる@JAM EXPO 2014を迎えた。
ユフ♬マリの@JAM EXPO 2014での最初のライブはオレンジステージ。ステージのトップバッターとして登場した。朝一番にも関わらずユフ♬マリを見るために多くのファンが集ったオレンジステージは空調をものともしない熱量の高さで、「HOTARU」を歌うユフ♬マリの2人の顔にも汗が光っていた。
ライブ後のMCでは髙橋麻里が「未来から来ました真面目なアイドル！真面目にアイドル―！」と寺嶋由芙の自己紹介を真似てファンを湧かせると「私もDorothy Little Happyの寺嶋由芙ですって言いたい！」と突っ込みどころいっぱいな返しを入れる。さらに「解散を迎える心の持ちようが分からなくて今にも泣きそう」と続ける髙橋麻里に対して、@JAM EXPOの紹介をする寺嶋由芙は「アイドルが100組。こんなにたくさんかわいい子が集まるなんて、日本ホントにいい国！」と互いのキャラクターが伝わるトークを繰り広げた。
最初のライブ以降は寺嶋由芙として、Dorothy Little Happyとしてそれぞれにライブを行った二人が再びユフ♬マリとしてライブを行ったのはメイン会場のストロベリーステージ。暗転したストロベリーステージに鳴り響く和太鼓と三味線のサウンドが耳に残った「HOTARU」はこのステージのためだけに用意された”ストロベリーREMIXバージョン”。@JAM EXPO最大のステージでスペシャルなサウンドときらびやかな照明に包まれたユフ♬マリは、その豪華さに負けない堂々としたライブを披露した。
ライブ後に改めて「ユフ♬マリは今日で解散になってしまいます」と髙橋麻里が伝えると「えーっ！！」と言うファンの声が一斉に上がり、寺嶋由芙も「やっと、（ライブ中に）向い合っても麻里ちゃんの目を恥ずかしがらずに見れるようになったのに…」と解散を惜しむ。
振り返って見れば結成当初はライブでもMCでも緊張感とぎこちなさが見られた二人もライブを重ねるごとに息も合うようになり、この日も寺嶋由芙が「接触」「在宅」とアイドルオタ用語を放つと、即座に髙橋麻里が「握手会」「お留守番」と正しいアイドル用語に訂正する芸（？）が定着。その掛け合いはまるで漫才コンビのようで、ストロベリーステージのビジョンにはそんなユフ♬マリの様子を見守るDorothy Little Happyのメンバーも映しだされていた。
そしていよいよ迎えたユフ♬マリのラストライブ。会場となったパイナップルステージには、解散ライブを見届けようとするファンの長蛇の列が作られ、入場規制がかかるほどだったが、ライブの様子はUSTREAMでも配信され、ユフ♬マリと「HOTARU」ラストステージは全世界に届けられた。
ライブ後に髙橋麻里は「ユニットの枠を越えて歌うことができて、由芙ちゃんの事が本当に好きになったし、由芙ちゃんのおかげでもっと歌が好きになりました。」と語り、寺嶋由芙も「私も麻里ちゃんのおかげでアイドルとしての正しい言葉遣いをたくさん教わりました。ファンの皆様、そして在宅…じゃなくてお留守番の方々、見守ってくださってありがとうございました。」と最後までユフ♬マリらしい姿を見せた後、解散のセレモニーとして髙橋麻里と寺嶋由芙はステージにそっとマイクを置いて熱い抱擁。髙橋麻里の赤く腫らした目が二人の仲と充実したユフ♬マリの活動を物語っているようだった。
こうして3ヶ月間の短い活動を終えたユフ♬マリは、ストロベリーステージでのグランドフィナーレにソロの寺嶋由芙、Dorothy Little Happyの髙橋麻里としてステージに立ち、寺嶋由芙は進行役を務め、髙橋麻里は@JAM ALLSTARSの一員として「夢の砂～a theme of @JAM ～」を披露。最後の記念撮影でも二人は肩を並べて写真に収まった。
大成功に終わった@JAM EXPO 2014を支え続けたユフ♬マリに早くも復活・再結成を望む声が上がっているが、まずは@JAM公式ナビゲーターの大役を果たした寺嶋由芙と髙橋麻里に感謝と大きな拍手をおくりたい。