イベントの前半は日本エアギター協会のかながわIQがナビゲーターとなり、和服をオマージュした衣装で登場した名倉七海がフィンランド(オウル)での「エアギター世界選手権」の様子を振り返る。
出発時に空港へテレパシーのファンやメンバーの三上真生(現・TAKENOKO)見送りにきてくれたことや、世界チャンプの報を受け日本国内が大騒ぎになっている一方で現地では世界選手権の出演者全員で観光ツアーに出ていた裏話が語られる一方で、「ダイノジ大地さんを抜かしたい」と先輩の世界チャンピオンへの対抗意識を燃やし、来年の大会連覇への意気込みも見せた。
トークパートの後はエアギターを実演。日本大会3位のじゅんじゅんと日本大会2位(世界大会4位)のケースケ・ザ・ニンジャがエアギターをプレイした後、名倉 Seven Seas 七海が登場。1分間のプレイ時間の中に開脚ジャンプ、殺陣、そして世界大会を経て”反り”が増したと言う「ナナバウアー」と大技を次々に繰り出した。名倉の鬼気迫る表情スとテージ全体を使った世界一の名に恥じないパフォーマンスは会場に集ったファンを圧倒。パフォーマンス後は大きな拍手が湧き起こった。
エアギターのプレイ後、別衣装で再登場した名倉七海はバンドセットでライブを披露。アコースティックギターを構えて弾き語った「こうき心」を含む3曲はいずれも吉田拓郎のカバーで、11月26日にリリースされるシングルに収録される。「人間なんて」の歌詞の中にはテレパシー時代のことや、これから名倉七海として活動していくことへの思いが切々と語られているテレパシーファンなら決して聞き逃すことができない一曲になっている。
歌い終えたのキリリと引き締まった名倉七海からは自信に満ちた表情が浮かび、エアギター世界チャンプとして、ソロシンガーとして活動していく意欲を強く感じさせる凱旋ライブだった。
名倉七海 / こうき心(吉田拓郎カヴァー)【PV Short ver.】
名倉七海「こうき心」リリース情報
名倉七海 ライブ後ミニインタビュー
ライブお疲れ様でした。エアギター世界一おめでとうございます。
名倉 ありがとうございます。
今日の感想を聞かせてもらえますか。
名倉 これまではテレパシーで何人もいたけど、今回は一人ということで不安もたくさんあったんですけど、お客さんもたくさん来てくれて、それがすごいパワーになって思いっ切り楽しんでできました。
エアギターのパフォーマンスを見てさすが世界一だなと思ったんですが、見せ方について考えてたことがあったら教えてもらえますか。
名倉 見てる人に楽しんでもらえることを一番に考えてて。ステージを大きく使ったり他の人がやらないような技を取り入れてみたり…ナナバウアーとか、マシンガンとか、殺陣とかを取り入れて、見てる人が楽しいと思ってくれるように考えて作りました。
日本の大会と世界大会で違うのはどんなところですか。
名倉 世界大会はお客さんの数がすごくて。世界各国からエアギタリストの一番強い人たちが集まってきてるからレベルが本当に違くて。あと海外の人はノリとかテンションが高いじゃないですか。そう言うのもすごく楽しくて。一人ひとりの個性が強くてみんな全然違うエアギターのパフォーマンスを見れたり、日本よりもエアギターが有名なのですごく楽しいです。
今日は世界一になってからの凱旋パフォーマンスでしたが、以前と意識的に違うところはありましたか。
名倉 いっぱい練習してきたのと、世界チャンピオンになった自信もついて全力でできました。”ナナバウアー”って言うのけぞりの技があるんですけど、腰が強くなったのかフィンランドに行く前よりも思いっ切り曲がるようになってて。ナナバウアーのレベルが上がりました(笑)
これからもっと上げていく感じですか?
名倉 上がり過ぎちゃったらきっと手無しのブリッジになっちゃうと思うので。そこまで行ったらプロレスみたいになっちゃう。
ぜひ見せてください。
名倉 がんばります(笑)
後半のライブではデビュー曲「こうき心」のお披露目でしたがそちらはどうでしたか?
名倉 一人で歌うのは初めてだったので練習はしてきたんですけどそれでもすごく不安で。弾き語りで歌うのも未知の世界だたので直前まで本当にドキドキしてました。でも、ステージに上がったらバンドのメンバーもいますし、お客さんがたくさんいてそれが心強くて。エアギターもそうなんですけど、ステージに上がると自分が楽しくなるので。ライブも緊張感とか全部なくなって楽しんで思い切りできました。
お客さんの前で歌うのはテレパシーの解散以来ですか?
名倉 歌うのは2月からなので半年以上ぶりですね。
ライブの方での2月の時と今とで違うところはありましたか?
名倉 「こうき心」と言う曲の歌詞にすごく私は力をもらったので、その歌詞を私からまた色んな人に届けたいと言う気持ちが強くて。なので歌に対する思いや今日来てくださった方への感謝の気持ちとか、色んな思いを込めてライブをしました。
最後に歌った「人間なんて」でもテレパシーのことを歌ってましたが、今日のトークでもテレパシーと言う言葉が何回も出てきたのが印象的でした。今の名倉さんにとってのテレパシーがどういうものか改めて聞かせてもらえますか。
名倉 歌ったり踊ったりすることの楽しさをテレパシーですごく知ったし、テレパシーの時にファンの人と「エアギター選手権に出る」って目標を立ててなかったらたぶん今の私はいないと思っていて。メンバー全員でエアギター選手権に出るって目標を立てて一緒に頑張ってきたからこそ、一人になった時もメンバーとファンの人の想いを背負って一人でもエアギター選手権に出ると決めたので…。だから本当にテレパシーの存在は今でも大きくて。今もメンバーがいたから、ファンの人がいるから、頑張れるのでこれからも大切な存在です。
解散してからもグループのことを大切に思えるのってすごいな、と思いました。
名倉 でもこれからは今日から新しく”名倉七海”として一人で再スタートなので、これからは新しい名倉七海として進んで行きたいなと思ってます。
こんなアーティストになりたい、とか思っていることはありますか?
名倉 私が色んな人からパワーをもらったので他の人にパワーを与えられる人になりたいなと思ってます。これからも自分の想いを歌にのせて色んな人に届けていきたいなと思います。