開演に先立ち、同公演のレポートに来たという秋田放送入社2年目の関向良子アナウンサーがステージ下手より登場。「(私立恵比寿中学)秋田分校の生徒会長さんにお話を伺いたいと思います」のくだりから生徒会長の小林歌穂が登場し「元気に歌う、立派な稲穂と書きます」と自己紹介。
関向アナから秋田で初めて学芸会を行う気持ちを聞かれた小林は「心臓が飛び出しそうなくらい、は、は、ハカハカしてます!」と答え「生徒数はすぐねーども、ひとりひとりが10人分の力を発揮して盛り上げます」と秋田弁全開で意気込みを語り「これより私立恵比寿中学 秋田分校 初めての学芸会を開会します!」と高らかに宣言。
暗転の中、幕が上がるとステージ中央に設置された勇ましい和太鼓のリズムに合わせて、客席後方から「なまはげ」が練り歩きながらステージに登場。ファミリー(ファンの総称)も予想だにしない演出に度肝を抜かれた。
ステージに登場した、彼ら「なまはげ郷神楽」による迫力の和太鼓パフォーマンスに観客からは大きな拍手が沸き起こった。
続くおなじみのebitureも「秋田なまはげvers.」として和太鼓がフィーチャーされ、この日の1曲目「大漁恵比寿節」では和太鼓に加え、メンバー後方に「なまはげ」が仁王立ちという異様な光景で観る者を圧倒した。
この日のMCは、メンバー全員が秋田方言で行うという徹底ぶりだったが、要所要所のMCではまさにこの日ならではの演出が盛り込まれた。
2回目のMCでは「私立恵比寿中学 秋田分校」の同級生として、秋田県を活動拠点とする7人組アイドルグループ「pramo」が登場。
生徒会長の小林歌穂をフィーチャリングし、彼女たちの代表曲「Peaceful world〜秋田の戦士きりたんぽ〜」をパフォーマンスすると、その返礼として「エビ中 meets pramo」の総勢15名による「えびぞりダイアモンド!!」で応戦。
また次のMCでは「秋田分校 購買部」として、秋田県で30年以上にわたり地元に愛され続ける老舗の製パン・洋菓子の製造会社「たけや製パン」の人気商品を食レポ。
冒頭で登場した秋田放送の関向アナを交えて、ステージ上でパンを食するというシュールな演出が見られた。
さらには”民謡会のサラブレッド”と名高い秋田県出身の浅野江里子さんを招き入れ、秋田県の代表的な民謡のひとつ「ドンパン節」を教わるという一幕に加え、最後は小林が準レギュラーをつとめるABSラジオ「タマリバ」(毎週金曜22:00〜23:00放送)で共演の呼び掛けに応じてくれた地元「秋田県立大曲高等学校」合唱部と「幸せの貼り紙はいつも背中に」をスペシャル・ヴァージョンで披露した。
まさに「秋田尽くし」の演出で約2時間にわたる「私立恵比寿中学 秋田分校」のパフォーマンスは計20曲を数え、最後はこの日出演した「秋田ALL CAST」による「頑張ってる途中」で、初の秋田での学芸会は幕を閉じた。
この後エビ中は2015年10月21日にメジャー9枚目となるニューシングル「スーパーヒーロー」を発売、2015年12月12日(土)、13日(日)にはさいたまスーパーアリーナでの年忘れ大学芸会を控えている。