今年もTOKYO IDOL FESTIVALが開催されます。日程は2023年8月4日(金)、5日(土)、6日(日)の3日間。現在続々と出演者が発表になっていますが、コロナ禍の規制が解除され今年は実に4年ぶりの通常開催になることが予想されます。
日本最大、いや世界最大のアイドルイベントであるTIFでは毎年「見つかる」という言葉が開催の度にSNSなどで賑わいを見せます。TIFの出演をきっかけに大きくその知名度を上げたアイドルに対して使われる言葉で、長年TIFはニューヒロインを発掘する場としても注目されてました。
そんなTIFに出演するアイドルさんたちはどうすれば「見つかる」ことができるのか?
長年のTIF取材歴を重ねてきた(←初回と中止になった2020年以外は全て)僕なりのポイントをまとめてみました。実は今のうちから取り組まないと間に合わないことが結構あるので、TIFに出演するアイドルさんの参考になればと思います。
TIFでは見つからない
最初から腰を折るようで恐縮ですが今のTIFで”見つかる”ことはほぼ不可能だと思います。
初期のTIFは出演者が今ほど多くはなく複数日の出演というのが当たり前でした(ちなみに2015年までは2日間開催)。そのためアイドルを見られるチャンスが多かったので“見つかるチャンスががあるイベント”だったのですが、近年のTIFは出演者数が300組前後に増えた上に多くの出演者が1日限りの出演となりました。
また会場となるお台場・青海周辺エリアは結構広大なスペースです。ライブに特典会にと会場内を駆けずり回って一日が終わるというのが定番になっている人も多いのでは無いでしょうか。
僕にとってもTIFはそれまでの間に取材してきたアイドルたちの晴れ舞台を追いかけるのが主たる目的で、”TIFで新しいアイドルを見つける”という場所ではなくなってきました。
実際の話、“TIFで見つかった◯◯”と話題になるグループは以前に比べて減ったような気がします。
もちろん昨年のタイトル未定(TIF2022のレポート)のようにTIFで一躍知名度を上げたグループもいますが、それもメインステージ争奪戦の決勝にまで残り、しかも優勝。さらにメンバー個人も複数の催しで活躍するなど、TIF本番を迎えるまでの間の活動で露出する機会、注目される機会を獲得していったという背景があったと思います。
TIFの規模が年々大きくなっていくことはとても好ましいことだと思いますが、それと反比例して「見つけるのが難しくなったフェス」になったのも昨今のTIFの現状だと思います。
「見とこうかな?リスト」に入れるか
とはいえTIFは日本最大のアイドルイベント。来場するファンも年一の意気込みでやってくるので他のイベントに比べて”見つかる“可能性が圧倒的に高いのは間違いありません。
そうした中で”見つかろう”と思ったら事前に「見てもらえる可能性を最大化」するしかありません。そのためにやるべきことはファンの人たちの”見とこうかな?リスト”に入ることが大事です。
TIFは真夏の終日3日間を使うイベント。その中では予定していた通りに動けないこともあります。ライブ時間に関しては厳守が徹底されるのがTIFなのでタイムテーブルが押すことはめったにありませんが、8月の猛暑の中での様々な理由でスケジュールが予定通りにいかなくなることは十分に起こりえます。
そんな時に起こる「あれ?この時間、なんも見るとこないぞ…」というエアポケットな時間が発生した時に”見とこうかな?リスト”に入っておくことで見つかる可能性は格段に上がります。
6〜7月の地方のライブは超重要
TIFは日本最大のアイドルイベントである理由はなんといっても来場者数。この3日間には地方からの遠征民が大挙して東京に集まってきます。普段は遠征に行かないけどTIFだけは行くという地方のアイドルファンも決して少なくないでしょう。
そうした遠征民の人たちが行く行かない判断するのがこの6〜7月です。(スケジュール調整や交通手段、宿泊施設などの確保を考えると直前の決定は難しいはず)
なのでTIF遠征予備軍にアピールできるこの時期の地方イベントはめちゃくちゃ大事。それは地方に拠点を置いているアイドルはもちろん、東京から地方に遠征に行くアイドルにとっても同じことです。この時期の地方のイベントで注目を集めること、そして「TIFでも会おうね♡」アピールをすることは本番のTIFで見てもらえるかどうかに確実に影響を与えます。
”あの日地元に来てくれたアイドルとTIFで再会”という話は特典会で盛り上がること間違いなしですし、純粋にアイドルにとっても嬉しいことのはず。そうした一期一会とドラマが作れるのはこの6〜7月のイベントなのでここはちゃんと結果を残しておきたいところです。
直前は東京でビラ配り
今、渋谷のハチ公前広場では毎日多くのアイドルがビラ配りをしています。
こうした光景を見てもコロナ禍が終わったんだなと感じますが、6〜7月の重要ポイントが地方のライブだとすれば開催直前の重要ポイントは都内でのアピールです。
平時では自分たちの大事なライブのチラシを配られていることが多いハチ公前ですが、TIF開催前に渋谷を歩いているアイドルファンがTIFに行く確率はかなり高いはずなので「TIFに出るんです!」アピールが効く絶好のタイミングです。場合によってはTIF限定の特典をチラシにつけてもいいかもしれません。
ただでさえ移り気なアイドルファンに覚えてもらおうと思ったら直前記憶に訴えるのはかなり有効なはず。スケジュールのエアポケットにハマったアイドルファンに「そういえばハチ公前でチラシもらったな…」と思い出してもらうきっかけを作りましょう。
【最重要】アイドル第四会議室とmusicite(ミュージサイト)に情報を送るといい
TIFの開催時期はメディアの活動も非常に盛り上がります。TIFを主催するTIP(TOKYO IDOL PROJECT)はもちろん、外部のメディアもTIFに関する情報発信をすることになります。
その多くは開催当日やそれ以後のレポートによる発信となりますが、中には開催前から積極的にTIFの情報を扱うメディアもあります。
それがラジオ番組「アイドル第四会議室」と音楽メディア「musicite(ミュージサイト)」です。
▼ アイドル第四会議室twitter
https://twitter.com/IDOL4KAIGI
▼ musicite(ミュージサイト)編集長twitter
https://twitter.com/musicite_ms
最後は自らの宣伝になりますが、どちらも僕自身が運営しているアイドル情報に特化した情報メディアです。この先もTIFに関する情報を随時出していきますし、TIFの本番も3日間現地取材をする予定です。
TIFに関してはそれまでの間に取材してきたアイドルたちの晴れ舞台を追いかけるのが主たる目的で、”TIFで新しいアイドルを見つける”という感覚ではなくなってきました。
と先述しましたが、アイドル第四会議室もしくはmusiciteにご連絡をいただければ事前の情報出しにも協力しますし、どちらのメディアでも後日TIFの大々的な特集をします。ライブも可能な限り見てレポートさせていただきますのでご連絡お待ちしております!
まとめ
TIFに出ることを目標にしているアイドルグループは多くいると思いますし、それだけの価値があるイベントであることは間違いないですが、TIFに出演したことが本当の価値を生まれるのはそこでどれだけの人に見てもらえたか?気にかけてもらえたか?ではないかと思っています。
コロナ禍も明けた今年のTIFがどんなイベントになるかは分かりませんが、個人的にはかなり盛り上がる年になるんではないかと思っています。その期待感も含めて出演されるなるべく多くのアイドルさんたちが大活躍してもらえる場になれば、と思って今回のコラムをまとめました。