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「Less than SEX TOUR」開幕!新生BiSHは期待値を超える気迫のパフォーマンス

ハグ・ミィ脱退の2日後の2016年6月4日。BiSHの5人は3度目の全国ツアー「Less than SEX TOUR」の初日を横浜ベイホールで迎えた。この会場は5月2〜3日に渡ってメジャーデビューを記念した24時間イベント「24 Hour Party BiSH」を行った場所。その思い出の地でBiSHは新たなスタートを切ることになった。

24時間イベントの時とは明らかに違う豪華な照明セットが組まれたステージに流れたオープニングSEはスパンカーズの「Sex On The Beach」。ツアータイトルにちなんだとは言え、予想外すぎる選曲に会場からは笑い声も漏れたが、おなじみの「セックス!セックス!セックス・オン・ザ・ビーチ!」はファンも一緒に大合唱。そして、そのコールに合わせて登場したBiSHも直前に発表された”ア◯ムス・ファミリー”な新衣装を初披露し、リンリンの「SEXより楽しいこと今からしようぜー!」のシャウトがツアー開始の合図となった。

ライブは「BiSH -星が瞬く夜に-」に始まり、「BUDOKANかもしくはTAMANEGI」「ヒーローワナビー」へと続く。かつてハグ・ミィが歌っていたパートは、リンリンを中心にモモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコが引き継ぐ形で再編成されていた。
これまで、BiSHの歌というと、”アイナとチッチ+4人”という印象があったが、5人体制になったことで個人々々の役割に重みが増し、パフォーマンスの一体感はむしろ以前より増したようにも思える。
ハグ・ミィが担っていた「BiSH -星が瞬く夜に-」や「ALL YOU NEED IS LOVE」の大サビを歌うのは誰か?「STORY BRIGHTER」でチッチと対峙するのは?…と新体制だからこその見どころも満載なので、これからツアーに参加するファンはその辺りも注目しながらライブを見て欲しい。

そんな上々の滑り出しに見えたBiSHだったが、MCになった途端「雰囲気いいとこで悪いんですけど、ちょっとスイマセン…」とモモコグミカンパニーがステージから出ていってしまう。
突然の出来事に戸惑うチッチとアイナ、立ち尽くすリンリン。そして一人怒りを露わにしたハシヤスメ・アツコが「大事な初日じゃん!本番中に!?アイツふざけんなよ!!」と不満をぶちまけるが、「これでまた辞めちゃったら困るから、笑顔で接しよう。」とチッチの必死になだめると、切れまくっていたハシヤスメも「カッとなっちゃった。申し訳ない」と反省し、戻ってきたモモコグミカンパニーを不敵な笑みで迎え入れてライブを続行した。

このドタバタがお芝居だったのか、本当のアクシデントだったのかはさておくとして、ライブは後半も「TOMIN SHOJO」や「DEADMAN」とハグ・ミィの影がちらつく楽曲が披露されたが、そこには2日前のウェットな空気はもはや感じられず、5人体制のライブに精一杯打ち込むBiSHの姿が印象的だった。

アンコールで「ウォント」「Primitive」を披露した後、メンバーを代表してセントチヒロ・チッチが「Less than SEC TOUR、初日。今日が待ち遠しくなかったような、待ち遠しかったような。どちらかと言うと不安でした。でも、今日の清掃員のおかげで自信がつきました。これからもBiSHをよろしくお願いします!」とコメント。そしてライブの最後を生歌での「BiSH -星が瞬く夜に-」で締めくくった。

本ツアーの直前にインタビューをした際、BiSHメンバーはツアーへの不安を隠さなかったが、実際のライブはその不安を跳ね返すほどの出来映えだったと言えるだろう。
きっとメンバー間でしか分からない課題もあったとは思うが、この日のライブを見たBiSHファンには、6人の時との比較というよりは、”5人でもやれる!”BiSHの姿の方が強く印象に残ったはずだ。

とは言え、BiSHのツアーはまだ1/23を終えただけ。この先はツアーの他にも、対バンやTIF2016への出演、新アルバム制作、さらにそう遠くない未来に発表されるであろう新メンバー加入と、今年は夏から秋に向けてまだ多くのイベントが控えている。

ただ、そんな紆余曲折も乗り越えたBiSHが10月8日の日比谷野外音楽堂に立っている…そんな姿を想像したくなる「Less than SEX TOUR」の初日のライブだった。

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