「とにかく仕事が欲しかった」-矢川葵がMaison book girlに入るまで-
葵ちゃんがブクガを始めてからこれまでの話を聞きたいんですが、その前にミスiD(※)のころからちょっとだけ振り返らせてもらえますか。(※ミスiD…講談社が主催するアイドルオーディション。過去に玉城ティナなどがグランプリを受賞)
矢川はい。
ミスiD 2015に参加してファイナリストに残りましたよね。オーディションのときの動画も見たんですが…。
矢川あ”ぁぁ…。もう早く消して欲しいやつ。終わってから何年も置いておくもんじゃないと思います(笑)
ミスiDはなぜ受けようと思ったんですか?
矢川専門学校を卒業して就職活動をしてたんですけど、ことごとく落ちて嫌になって結局普通に雑貨屋さんのバイトをしてたんです。でも定職には就きたくて、就職活動の一環として思い出づくりみたいな感じで「どうせ受からないだろうけど、とりあえず書類を送ろう」って送ったらなぜか最後まで残ってしまって。ただ、ファイナリストにはなったんですけどすぐに仕事がくるわけでもなく相変わらずバイトを続けてたら小林さん(ミスiD実行委員長/妄撮P)から「サクライさんという方がアイドルグループのメンバーを募集してるからお話だけでもどうですか?」って。その時は私もサクライさんも大阪に住んでたので大阪のカフェで会いました。私を含めて3人ぐらい候補がいたらしいんですけど、その一週間後ぐらいに「矢川さんでお願いします」って電話が来て、そこからバイトを続けながら週末だけ東京に行って練習したりライブに出たりっていうのが始まりました。
最初にサクライさんに会ったときの印象は?
矢川…暗いな、って(笑)”サクライケンタ”って名前で勝手にもうちょっと爽やかな人を想像してたんですよ。そしたらこんな感じ(両手を目の前あたりに持ってくる)の黒髪で、すごい猫背で、でっかいリュック背負いながら「…サクライです」みたいな感じで、「おぉぉ…」って思ったんですけど、でも話したら丁寧に喋ってくれる方だったので大丈夫かな?と。
そうやってブクガに入ることになった訳ですが、ブクガは他のアイドルグループとだいぶ雰囲気が違いますよね。
矢川違いました。
やる前はどんなイメージを持ってました?
矢川ブクガの妹分にクマリデパートってグループがあるじゃないですか。ああいうのだと思ってたんですよ。かわいい衣装を着て、かわいい歌を歌って…っていうのが好きなので、そういうのができると思ってたらオヤオヤみたいな(笑)
(笑)
矢川初めていただいた曲もすごく不思議な曲で、”アイドルがこれを歌うのか…”みたいな。でも、その時はとにかく仕事が欲しくてなんでもやります!って感じだったので、嫌だなとかは思わずやり始めましたね。