lyrical school(リリカルスクール)メンバーの単独インタビューシリーズの最終回はminanが登場。旧体制のlyrical schoolの途中から加入したminanも活動開始から早5年。今やlyrical schoolの中で最も長いキャリアを重ねることとなった彼女は旧体制の終了から新体制でのlyrical schoolをどんな風に見ていたのか。ステージ上で見せるクールなスタイルの裏に秘めた思いをつぶさに語ってもらった。
「辞める意思はなかったんだと思うんですけど…」-前体制リリスクの終了-
これまでリリスクさんの単独インタビューをやってきて、minanさんが最後になります。ファンの人にも喜んでもらえてるみたいなので、最後も上手く収まるといいなと思ってます。
minanじゃ上手く収めないようにしよ(笑)
(笑)minanさんに何を聞こうかな?と思ってたんですが…
minan私に聞きたいことあります??新メンバーには聞きたいことありますし、himeもまああるじゃないですか。でも私に聞きたいことないですよね?(笑)
そんなことないですよ。
minan単独インタビュー自体3年ぶりとかなんですよね。
3年前は何のインタビューですか?
minanたぶんナタリーさんの個別インタビューでしてもらって。もう何年もやってきてて2〜3回とか?
”私には聞きたいことはないんだろうと思ってた”ってことですか?
minanそんなことはないんですけど、私たぶんつまらないから(笑)
(笑)どうしても聞かなくてはいけないことはあるんですよ。前の体制から今に至るまでの話とか。話しづらいこともあるかもしれないですがその辺りの話は聞かせてもらおう思ってました。
minanなるほど。
で、いきなり核心なんですけど、前の体制のリリスクが終わるのが決まった時はどんなことを思ってましたか。
minanえーっと…
2016年にメジャーデビューをして、「RUN and RUN」のMVが出て”よっしゃ”みたいな流れになってきたところから何かちょっとずつ歯車が噛み合わなくなってきたというか、それぞれが見ている方向が違ってきたのかな?と思いながら見てたんですが。
minanそうですね…「RUN and RUN」があって初めてのバズみたいな現象が起きて、たくさんの方に尽力していただいたそれを無駄にしたくないなとは思ってたんですけど結果うまく活かせなくって…
そうなってしまった理由はあると思いますか?
minan私たちの力不足ですね。メンバーの力が足りなかった。同時期に岡崎体育さんもMVでバズったじゃないですか。で、岡崎さんはそこからグワッといったのに、その違いってなんだろうな?って考えたんですけど、岡崎さんはシンガーソングライターですよね。曲も作って書いてミュージックビデオの構成とかも全部自分でやってらっしゃって。でも私たちはアイドルだから何も自分たちでやってなくて。ラップはしててもリリックとか書いてる訳じゃないし…。それが全部ではないと思うんですけど、その辺に違いがあったのかな?って思ったり。
メジャーデビューをして大きなイベントに出たりライブの会場も大きくなったり…
minanそうでしたっけ?
ダイバーシティとかやりませんでした?
minanそれはたぶんメジャーになる前で。だからメジャーになったから大きいところでできるようになったみたいな変化はなくて…それが誰のせいというよりは自分たちの実力不足で。メジャーデビューのきっかけがあったのに全然上にいけないとなると、あとどうすればいいんだろう?っていう状態でした。
それはminanさん個人の気持ちとして?
minan個人ですかね…でも、みんなも思ってたのかな?あんまりその辺の話は腹を割ってする感じでもなくて。
前体制が終わるのを知ったのはいつだったんですか?
minan新幹線で聞いたんですよね。
遠征で、ですか?
minanじゃなくて私とスタッフさんの2人で関西にお店周りに行ったんですけど、その時の行きの新幹線で”まだ決まってないけど…”という感じで言われて。”そっか…”って感じでしたね。”絶対に嫌だ!”って気持ちもなく…結構すんなり受け入れられました。
その時に次の体制の話も一緒に聞いたんですか?
minanそうですね。ただ、その時点ではもちろんオーディションもしてないですから、ホントに入ってきてくれる子がいるのかも分からないし。スタッフさんももちろん手探りな状態だったと思うんです。
僕がその発表を知った時は実質上の”解散”だと思ってたんですよ。
minanそうですよね。たぶん、みなさんそう思われてたと思います。
ああ、終わるんだって。そういう感覚はすごくあったんですけど、なんでそういう形にしなかったのかな?って思うじゃないですか。
minanはい。
このままじゃ終われないって思ってた人がいたから続けることを選んだのかな?その人がminanさんとhimeさんだったのかな?って。
minanはい、そんな感じです。このままじゃ終われないなって…。でも、どうやって話せばいいかな…
まだまだ、って感覚はありました?
minan前の体制での限界は思わなくはなかったですね。何がいけないのかな?って考えた時の理由の1つにもあったんですよね。このメンバーでやっていくのがもしかしたら頭打ちになっちゃってるのかな?って。それは自分のせいでもあるし、誰が悪いとかじゃなく全員の意識の問題だと思うんですけど。だから自分が辞めてもおかしくなかったし、先に希望があったか?って言ったら「はい」とは言えないって感じでした。
リリスクを続ける意思は強かったんですか?
minan迷いましたね。たぶん深層心理では辞める意思はなかったんだと思うんですけど…
現実的に考えると…みたいな?
minanそうです。現実的なことを考えると厳しいなって感じはしましたね。その…ま…そうですね(笑)
何を言い淀んだんですか?(笑)
minanいやいや(笑)年齢も年齢だし、何も決まっていない状態だったし、ホントに何か変わるのかな?メンバーを変えて何か変わるのかな?とか色々考えましたね。
このまま残念な形で自然消滅するんであれば、ここで終わってもいいんじゃないか?とは正直思いましたよ。
minan…なんて言うのかな。私が続けることでみんなが作ってきたリリスクを残せるんだったらここで終わりにしたくないな、って気持ちはありましたね。
himeさんのインタビューでも同じ話をしたんですが、twitterで「minanさんが続けるって言わなかったら私も辞めてた」というやり取りをされてたのを見ていい話だなと思ったんですが、その頃himeさんとどんな話をされてたんでしょうか。
minanhimeが続けないんだったら私も続けないぐらいの気持ちでした。himeが辞めるなら辞めるし…最初はそういう気持ちでいたんですけど、途中から”それは違うぞ”ってなって…
自分の意思を他人に預けるのは違うってことですか?
minanそれともちょっと違うんですけど何ていったらいいんだろう…。でも、himeが続ける続けないに関わらず私は続けようって一番最後の段階では思ったんですよね。himeも続けるかどうか決めかねてたので続けて欲しいって話もしてたんですけど本人の意思なので私は動かせないしって感じで。まあ続けてくれることになったので良かったんですけど、その先の話はお互い不安もあってあまりしてなかったかなぁ。あ、でもまだオーディションもしてない時に2人のお仕事がいくつかあって。ちょっとそれでいい形の先が見えたっていうのはありました。