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エレクトリックリボン 初ワンマンで予想を裏切る(?)大盛況。2016年4月に「エリボンフェスvol.2」の開催も発表

asCa、ericaの2人に新メンバーnatsuki、chiaki、pippiの3人を加え5人となったエレクトリックリボン(以下、エリボン)の2015年。そのお披露目は2月27日に開催された渋谷WWWでの「ギュウ農フェス vol.1は〜Shigeru充.09〜だっぺ」だった。当日は新体制エリボンの門出を待ちわびたファンとともに華々しいステージを飾ったが、振り返ってみればそれはワンマンライブの12月29日まで続く波乱の一年の幕明けだったかもしれない。

JAPAN EXPO出場へ向けたオーディションへのチャレンジ、新体制での主催ライブ開催、そしてタワーレコード内レーベル「箱レコォズ」からのシングルリリース発表と、夏ごろまでのエリボンは比較的順調に見えた。しかし、その少し前から続いていたマネージャー不在状態、さらにシングル「無敵ガール」のリリースを前に明らかになったユニットの発起人かつリーダーでもあるasCaの卒業の知らせはファンと関係者を動揺させた。この時既にワンマン開催は発表済み。定期公演の開催やnatsukiのミスiD2016での奮闘(アー写.com賞受賞)などもあったが、時折知らされるワンマンのチケット売り上げ状況は決して芳しいものではなかった。

そんな状態のまま迎えた12月29日。当日はワンマンライブの前に同じ渋谷WWWで「エリボンフェス2015」と題したイベントも開催。ゲストにKit Cat、二丁ハロ、mikichu*、POP、Maison book girlに加え、サプライズで登場した寺嶋由芙がnatsuki(←natsukiは寺嶋由芙のファン)とのデュエットを披露してワンマン前のエリボンを大いに盛り上げたが、さて本番は…と言う不安が残っていた人も少なくなかっただろう。

そして遂に始まったエリボンワンマン。オープニングDJを務めたのは電撃ネットワークの…と言うよりも昨今のアイドルシーンでは「ギュウ農フェス」の主宰としての肩書きの方が浸透しつつあるギュウゾウ。卒業したasCaと同郷の栃木出身と言うこともあり、エリボンとの親交は厚い。そのギュウゾウがアイドルの楽曲を交えた60分のロングセットをプレイの後、ステージの去り際に会場を見渡して口にした言葉が印象的だった。

「いっぱいじゃんか!!」

そう。渋谷WWWは観客で埋め尽くされていたのだ。

ステージにオープニング映像が映し出された後にエレクトリックリボンのerica、natsuki、chiaki、pippiがステージイン。暗転したステージに一斉に照明で明るくなり一曲目の「クリームソーダ」でワンマンライブはスタートした。

その後、オープニング映像を挟んでエリボンのワンマンライブは「クリームソーダ」からスタートとなったが、暗転したステージが明るくなりいっぱいの観客を目の当たりにした瞬間のericaとnatsukiの笑顔はたぶんこの先も忘れることはできないだろう。それはこれまで重ねてきた苦労と不安と重圧が一気に吹き飛んでいく、そんな晴れやかな笑顔だった。

エリボンファンたちが「クリームソーダ」のために用意していた白と緑の風船を次々に会場に投げ込みライブはオープニングから大騒ぎ。
最初のMCでpippiが「こういう大っきい会場で夢があったんですけど!コールアンドレスポンスってやつをやってみたいんですよー!」と煽ってみれば、chiakiもお馴染みの”パン撒き”を会場のあちこちに高々と投げ入れるなどしてワンマンならではのパフォーマンスを思う存分に楽しんでいた。

ライブ中盤ではコラボコーナーとして「レプリカプリコ」にLBT&キドゲンキ、「どっちもどっち」ではfazerockと、古くからエリボンと関わってきたゲストも登場。エリボンのこれまでのキャリアを振り返りつつ、BLANKEY JET CITYのカバー「赤いタンバリン」の曲中にnatsukiの「みんなが大好きな大好きな人を呼びたいと思います!」の呼びこみでasCaが登場。「安心してください!asCaですよーーー!」のひと声と共に10月の卒業以来約2ヶ月ぶりの5人体制エリボンが復活し、「波音チューニング」までを5人で披露。
メンバーが一旦ステージを去った後もasCaはこの日のための描きおろし曲を含めたDJプレイでファンを楽しませた。

asCaが去った後、ステージに戻ってきたメンバーは濃紺に蛍光色が眩しいサイバー感あふれる新衣装を初披露すると客席からは大歓声があがり、それに応えるようにエリボンもテクプリのカバー「ムーンライトフラッシュ」でライブを再開し、「不安定オンライン」「無敵ガール」と一気に駆け抜けた。

そして本編ラストの「星屑ハイランド」を前に「次で最後の曲なっちゃぁぁぁぁ…(嘆:pippi)」と告げられると、客席のファンからは”最初からコール”の応戦。それをericaが「私は早く飲みに行きたいんだよ!!」と一喝。この辺りのやりとりは、エリボンファンであればお馴染みの光景だが、初ワンマンの、しかも大勢の観客で埋まった渋谷WWWでこのやりとりを見れたことはやはり感慨深い。

冒頭の繰り返しになるが様々な経緯を辿って迎えた初ワンマン。その成功を悲願していたメンバーとファンの想いはpippiのアンコールでのコメントに集約されていたように思ったので、その内容を引用したい。

「pippiはですね。ギュウ農フェスvol.1でここのステージに出させてもらった時に、お客さん正直みんな知らない人ばっかだったんです。でもね。このみんなが新しいエリボンを受け入れてくれたらいいなって思ってたら。今日ホントに…(泣)知ってる人だけかと思ったら…(泣)こんなにいっぱい埋まってくれてホントに…(泣)」

最後は涙で言葉にならなかったが、その直後にお気に入りの人形と戯れるpippiの姿も含めて今のエリボンを象徴する最も印象的な光景だった。

さらにアンコールではステージに再び登場したギュウゾウがエリボンの新マネージャーからメンバーへのメッセージを紹介。

「今までよりもさらなる問題が発生するかもしれませんが、乗り越える自信はありますか?」
ここまでの道のりを振り返るとその言葉には拭えない現実味が滲んでいるが、その問いに「はい!」「頑張る」「越える」と力強く返答するエリボン。

「ボンクラ(←エリボンファンの総称)のみなさん。まだまだエレクトリックリボンを応援してもらえますか?」
の問いにはボンクラたちは大声援で応えた。

エリボンとボンクラ双方の意思を確認するとエリボン2ndシーズンのファーストプロジェクトとして2016年4月25日に渋谷WWWで「エリボンフェスvol.2」の開催が発表された。
完全サプライズだった発表に戸惑いを隠せないメンバーだったが、エレクトリックリボンはアンコールラストの「good-bye party」で波乱の2015年に別れを告げ、Wアンコールの
「星屑ハイランド」で2016年向けた新たな一歩を進めることとなった。

「エレクトリックパーティー」~初ワンマンは渋谷WWW!!~ セットリスト

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