【お知らせ】
— MIGMA SHELTER (@MIGMASHELTER) April 16, 2023
いつもありがとうございます。
本日のAQBI DIGでお伝えした通り、MIGMA SHELTERは2023年5月22日以降、新体制の準備期間としてレイヴを一時休止させていただくことになりました。
新体制を整えるための短い期間ではありますが、元気に復活しますので何卒よろしくお願い致します! pic.twitter.com/gYJOhau7Kf
今回の記事はこのツイートを見て思ったことです。
「バーンアウト(燃え尽き)症候群」という言葉を目にしたのは20年くらい前だったでしょうか。ある若いサッカー選手が大きな大会の後にこの状態になってしまって長期に渡って調子を崩してしまった、というニュースで見たのが最初だった記憶があります。
その時は「燃え尽き症候群?なんじゃそら?気合いが足らないだけじゃないの??」と思っていましたが、僕自身もそれから数年後に(今にして思えば)バーンアウトな状態だったなーという経験をしました。
今までやる気しか起きなかった作業や仕事なのに何故か身体が動かないし、気持ちが乗っていかない。それが一日二日だったらともかく、数ヶ月もそんな状態が続きその後も一向に改善する気配もない。
前はあんなに好きだったことなのに、やりたくてしかたなかったことなのに…。
そう思えば思うほど気持ちと行動の乖離をリアルに感じてしまい焦りや自己否定の感覚も湧き上がってきます。
なぜこんな状態になってしまったのか??
これも今にして思えばという話ですが、そうなってしまった原因はおそらく慢性化した作業や仕事のやりすぎです。
”燃え尽き”という言葉だけを見ると大きな目標を達成した後に起きる現象のように思えますが、実際に燃え尽き症候群が起きるきっかけとなるのはオーバーワークの常態化の方が多いんじゃないかと思っています。
自己管理の難しさと重要性
僕がバーンアウトになった頃というのは、社内でも部下がいて役職もあるポジションにいた時期でした。責任もありやりがいも感じていたそのポジションだったのですが、一方で同じ立場で仕事をする同僚もおらす、仕事のグチをこぼす相手もいない孤立無援な中で孤軍奮闘をしていた時期でもありました。
この状態の一番良くなかったことは「自分の管理は自分でしないといけない(心身両方ともに)」ということに気づいてなかった点だと思います。短期間であればそれでも問題なかったのですが、その管理を怠ったがゆえにオーバーワークな状態を長期間に渡って続けてしまいついには燃え尽きてしまった…というのが僕の例だと思います。
さて、これがどうアイドルさんと関係するのか?という話ですが、「アイドルさん本人による自己管理の難しさ」というのが共通点だろうなと思っています。
身も心もまだ幼く、自分の頭で考えて判断するという面においてもまだまだ発育途中のうちから活動を行い、大きな目標と大きな期待の中にいる自分という存在が当たり前になっているアイドルさんたち。
その活動の中には、それまで味わったことのない大きな喜びややりがいも常にあって、多少の苦労も乗り越えていけるだけの後押しや、(若いがゆえの)身体的な活力も備わっている。
「この先は輝かしい未来しか感じられない!」
…と多くの人が感じるのが普通ですが、裏を返すとこれはとっても自己管理がしづらい状態とも言える訳で、そんな毎日を一年二年と繰り返しているのがアイドルさんたちの日常です。やがて知らず識らずのうちに気持ちが追いつかなくなっている自覚も持てず「なんか変かも?」と思ったときには既にバーンアウトだったということは過去も今も多く起きているような気がします。
バーンアウトを避けるには積極的に”休む”という名前の”時間”を作るしかない
そんなにっちもさっちも行かなくなった状態で出される活動休止や休養のお知らせというのは確かに以前にも時折ありました。ただ当時に出されたそのたぐいの一報はほぼ解散や活動終了とみなされていたケースがほとんどだったと思います。
ただ、その頃と比べて今はアイドルさんの絶対数は増えているし、競争も激しくなってるし、求められるクオリティも以前とは比較にならないぐらい高くなっています。よりハードな環境な中での切磋琢磨を強いられているのが2020年代のアイドルシーンの現実。そんな中でアイドルさんたちが疲弊せずに心も折らずに長く活動を続けていこうと思ったらもう休むしかありません。
冒頭に紹介したMIGMA SHELTERのように活動休止を発表するのでもいいし、活休を公にせずに”なんとなくライブしてない期間”をつくるのでもいい。もしかしたらメンバーを一人ずつローテーションで休ませるというやり方もあるかもしれません。さらにアイドルが疲れている時というのは実はファンも一緒で、心身的にもお財布的にもしんどいのが常態化しながら応援している人というのも少なくないような気がします。
また疲弊の種類も人それぞれ。肉体的、精神的、経済的な疲弊に対するケアも様々ですがそれらをリフレッシュさせるために必要なのは唯一のもの。それは「時間」です。
”活動休止”や”休養”という言葉を使ってしまうとその間何もしてないみたいで後ろめたさが拭えませんが、「一ヶ月後までタイムリープします」とか「ちょっくら精神と時の部屋に入ってきます」ぐらいのノリのリフレッシュ期間を積極的に設けるアイドルさんチームが増えてきてもいいんじゃないかと思うのですがいかがでしょうか?
…と、本文は以上になりますがこの先にもう少しコアな内容で話を続けててますので、この記事が参考になった!もうちょっと読みたい!と思う方はご支援とともに続きをお読みください。