「2020年のコロナ禍で最も躍進したアイドル」と言われるクマリデパート。この2月にはTSUTAYA O-EASTでの6thワンマンをソールドアウトし、6月12日にはLINE CUBE SHIBUYA(旧 渋谷公会堂)での7thワンマンを控えるなど、2021年もその勢いは加速し続けている。
そんなクマリデパートに昨年2月新メンバーとして加入した山乃メイと七瀬マナへインタビューし、この1年間の活動を振り返ってもらった。今やクマリデパートに欠かせない存在にまで成長した2人が、これまでに経験した出来事や見てきた景色、そしてこの先に描く未来とは?(photo by Jumpei Yamada)
「顔がかわいかった」「お兄ちゃんが…」 -3期メンバーがクマリデパートを知ったきっかけ-
――2人がクマリデパートを知ったきっかけから教えてもらえますか?
七瀬マナ(以下、マナ)私は元々、アイドルをたくさんフォローしているtwitterのアカウントを持っていて。それで優雨ナコさんをフォローしていてオーディションをやるっていうのを見て、それからYouTubeで「極LOVE浄土」のMVを見たんですけど、すごく好きな感じだったので応募しました。
――なんで優雨ナコさんをフォローしてたんですか?
マナ顔がかわいかったからしてました(笑)
山乃メイ(以下、メイ)素直(笑)
――そもそもアイドルオタクだったんですか?
マナアイドルはめちゃくちゃ好きで、自分もアイドルになりたかった感じです。
――メイさんは?
メイお兄ちゃんが元々アイドルがすごく好きで、その影響で私も小学生ぐらいの時からアイドルを好きになって、一番はじめはさくら学院さんで、その後ハロープロジェクトさんを好きになったんですけど、そこからでんぱ組.incさんを好きになって玉屋2060%さんの曲がすごく好きだったんですよ。そこからクマリデパートの「シャダーイクン」を知って、クマリデパートを知りました。私は音楽がすごく好きで音楽をやりたくて、アイドルのオーディションはあまり受けたことはなかったんですけど、大好きな曲があるクマリデパートなら好きな音楽が表現できるかな?と思って応募しました。
――メイさんは元々ステージに立ちたいとか、芸能活動をしたい気持ちはあったんですか?
メイ薄々はあったんですけどお母さんが厳しくて。昔一度だけ他のアイドルさんのオーディションを受けたこともあったんですけど、その時もお母さんに言うのが怖くて途中で辞退しちゃいました。
――クマリデパートに関しては親御さんにはどうやって話をしたんですか?
メイ実は話してなくて…
――え?どの段階まで??
メイ新メンバーになることが決定してから衣装も家に持って帰った時に「この衣装なに?」みいたいな。
――それはバレたってことですよね?
メイ「まさかアイドルやってるんじゃないでしょうね?」みたいに言われて、”コスプレだよー”って言ってたんですけどバレちゃって…
――ということは、隠し通せるんだったらそのままで…と思ってたんですか?
メイいつかは言おうと思ったんですけど、胸を張って"私はアイドルだ"って言う自信が全くなかったので、恥ずかしいというかその時は言いたくなかったです。なので言わずに貫き通したいなとは思ってました。
――でも、お兄ちゃんがアイドル好きだとすると隠し通すのも難しそうですよね…というかお兄ちゃんも知らなかったんですか?
メイお兄ちゃんは知ってたんです。お兄ちゃんにだけ相談してたので。
――だとするとバレるのは時間の問題だったかもしれないですね。
メイ確かに(笑)
”自分を磨いてクマリデパートに相応しく…” -山乃メイ加入エピソード-
――メイさんは初めのオーディションは不合格だったそうですが、その時に言われたことを覚えてますか?
メイその時はマネージャーさんに電話で直接連絡していただいて。その時は、私一人で合格ってなると”弱い”というか…
マネージャーメイちゃんと誰かもう一人だったらいいけどそれに見合う人がいなかったので…という感じでしたね。4人の中に1人で入ってきたらめっちゃ叩かれると思ったんですよ。合格に足るものはあったんですけど、メイちゃんの他にそれぐらいの人がいなかった。
――ということは、最初から2人入れようと思ってた?
マネージャー最初はズバ抜けた1人がいれば…と思ってましたが、”ゆうさお”(優雨ナコ/早桜ニコ)と”おだふう”(小田アヤネ/楓フウカ)を見ていて同期っていいなって感じるようになりました。このメンバーが急スピードで成長できたのは同期の支えがあったからと思えたので、途中から2人いれたいなと考えるようになりました。
――その時点でメイさんを入れようと思えば入れられなくもなかったけども…みたいな?
マネージャーでも、足りないところははすごくあったので、もしどうしても受かりたい気持ちがあるなら諦めないで、っていうようなアドバイスはしました。
――メイさん自身は”その足りないところ”についてはどんな風に感じてましたか?
メイすごくあったと思います。2回目のオーディションで合格ってなった時にメイクチェック?みたいながあったんですよ。普段どんなメイクをしてるのかをメンバーが見るみたいな。前髪を全部上げてめっちゃジーッと見られたんですけど、私その時眉毛を書いてなくて。しかも眉毛を剃ったこともなくてそれが普通だと思ってたので…。それぐらいメイクを知らないし、今みたいに髪も巻いたりコテの使い方も知らなかったし、だから自分を磨くっていう面でも歌とかダンスについても足りないところはたくさんあったと思います。
――今のメイさんからはちょっと想像つかないですね。
メイありがとうございます。1回目の時に言われた”私一人だと弱い”っていうのがすごく心に刺さってて。だからもう1回受けたいっていう気持ちももちろんあったんですけど、どちらかと言うと”今度は絶対受かってやる!”、”もっと自分を磨いてクマリデパートに相応しいメンバーになってやる!”っていう気持ちの方が強かったです。
合格の秘密は”◯◯◯◯◯◯◯” -七瀬マナ加入エピソード-
――マナさんはめちゃめちゃオーディション受けまくって落ちまくってたんですよね。どういうところのオーディションを受けてたんですか?
マナ48さんとか、ハロプロさんとか、あとはavexさんとか、ソニーさんとか…
――手当たり次第ですね。いいところまで行ったグループはあったんですか?
マナいや、全然行ったことなくて。書類落ちとかが当たり前だし、行ったとしても2次審査では必ず落ちてました。
――それだけ受けてたらあと一歩みたいなところがあってもいいと思うんですが…
マネージャーマナちゃん、ついにあのネタを言う日がきたんだよ。
マナどれですか??
マネージャープロアクティブ。
――ぷろあくてぃぶ??
メイ(笑)
マナ私、肌がめちゃくちゃ荒れてて…
マネージャーでも、そんなマナちゃんを変えてくれたのは??
マナプロアクティブ…
一同(笑)
マナプロアクティブを使って肌がきれいになって自分にも自信が持てるようになりました。
メイユーザーインタビューだ(笑)
https://proactiv.jp/
――ちなみに面接は行ったことあるんですか?
マナ面接までは行ったこともあったけど毎回行けるわけじゃなくて。行ってかわいい子たちとか見て、”あ、落ちるわ”って思っちゃって…。前は自信がなかったんですけど、お母さんに「自信持ちなさい!」って言われてクマリデパートの時は少し自信を持っていきました。
――でも、”これで落ちたらもう辞める”みたいなことをどこかで言ってませんでしたっけ?
マナ進路のことを考えていた時期でもあったのでどうしよう?みたいな感じで思ってて。でも、お母さんに”諦めていいの?”的なことを言われてて。
――お母さんすごいプッシュですね。
マナでも、これで最後にするって決めて受けたら受かりました。
――お互いの第一印象ってどんな感じだったんでしょう?初めて会ったのは?
マナ合格発表されたオーディション?
ーーこいつには負けねぇぞ、みたいなことは?
メイ思わないです!思わないです!…何かお姉さんだなって思いました。
マナ歳下だと思いました。
メイ綺麗なお姉さんでした。マナちゃんは。
マナ1人しか受からないって勝手に思ってたから”どっちか落ちちゃうのかな?”とは何となく思ったけど、怖そうな子じゃなかったからオーディションは落ち着いてできました。バチバチ系の人だったらたぶん自信を無くしてたと思うから、優しそうで良かったなって思いました。
メイマナちゃんとは合格した後の帰り道で一緒にグミ食べた。
マナうん。
メイコーラのグミ食べました。
――”受かってよかったね”って?
メイはい。その日に初めて会ったのにすごく話しやすくて。めっちゃ話したよね?
マナ”どこ住んでるの?”とか、”今までオーディション受けたことあった?”とか。そんなような話をしたと思います。