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片平里菜「Oh JANE / あなた」インタビュー

前作『女の子は泣かない』のPVがYouTubeで100万回再生を超える話題作となった女性シンガーソングライター片平里菜が、2014年4月30日に両A面シングル『Oh JANE / あなた』をリリースする。10代ミュージシャン限定のフェス「閃光ライオット2011」で審査員特別賞を獲得してから2年余り。メジャーデビューを経て、ギターメーカーEpiphone(エピフォン)の公認アーティストとしてアメリカの「he NAMM show2014」で初の海外ライブも経験。国内では初のワンマンツアーも成功させ、先日は朝のワイドショー番組「スッキリ!」(日テレ系)でスタジオ生ライブを披露するなど、ビッグアーティストへの道を着実に歩み続ける片平里菜の現在の想いを「ギター」「歌」「アレンジ」の切り口から語ってもらった。(photo by 山田秀樹)

 

“誰にも言えない気持ちをどう吐き出せば…” 片平里菜にとってギターとは?

過去のインタビューを読んでいたら、曲のストックが100曲以上あると書いてあってかなり驚いたんですが…。

片平未完成のものもあるんですけど全部合わせると100曲以上はありますね。音楽活動始めた頃は10曲もないくらいでしたけど。

それは高校3年生のころ?

片平そうですね。閃光ライオットって言う10代限定の夏フェスに出させてもらって審査員特別賞をいただいて、それを機にだんだん音楽中心の生活をできるようになってきたので、10曲が20曲、30曲…って増えていきました。

今回のシングルでは4曲入ってますが、それもストックした中の曲ですか?

片平『Oh JANE』が比較的最近の曲なんですけど、他の3曲は18〜19歳の頃に作ったものです。

『Oh JANE』が前作の『女の子は泣かない』に続いてのシリーズ感があると思ったんですが。

片平『女の子は泣かない』も『Oh JANE』も「この時期にこの曲を出すぞ!」って曲作りした訳ではないんですけど「今しか歌えない」「今出すべきもの」を出したいと思っていて、『女の子は泣かない』も若い時に歌った方がいいと思うし、『Oh JANE』もこう言う達観した様な歌詞は若い子が歌った方が面白いと思ったのでこうなりましたね。

普段、どんな風に曲を作ってるんですか?

片平基本的に作った音源はボイスレコーダーとかに記録しておいてスタッフさんに聴いてもらったりしてます。

曲作りはギターですよね?

片平はい。

ごく普通の質問なんですが、ギターは相当練習したんじゃないですか。

片平そこまででもなかったですね。父も兄も趣味でギターをやってたのもあって家にギターがいつでもある環境にはいたんですけど、本格的に始めたのは高校3年生の頃だったり、音楽のプロを目指してライブをするには楽器が必要だし…ってことで家にあったギターを持ち出した感じですね。

でも、今ギターを持ってステージに立ってる姿を見ると、ものすごい特訓をしたように見えたんですが。

片平人に教わることもありましたし、自分で練習することもありましたけど、毎月々々知らないうちにライブが決まっちゃてたんですよ。「来月やってみようか?」ってなって「分かりました。やります!」って。そうなるとライブに向けて毎回練習しなきゃいけないし、やりたくなくてもやんなきゃいけない状況にあったので、練習して人前で演奏してってことを繰り返していくうちに、ちょっとずつ上達していったのかな。

じゃあ一生懸命練習して…っていう感じではない?

片平ギターが大好きで一日中触ってる…みたいな感じではなかったんですよね。

楽器としてギターのいいところってどんなところですか?

片平ギターって男性の楽器のイメージがあるんですよ。ボディも女性の体をイメージして作られてるって言うのもあるし、私はジミ・ヘンドリックスとかのイメージが強くって。でも、だからこそギターを巧みに弾いてる女性がかっこいいなって思います。あと他の楽器よりも感情が入りやすい?…感情が入るのはどの楽器もそうなんですけど…なんて言うのかな…。

一体感はありますよね。体の一部、みたいな。

片平ああ、そうですね。10代の頃、ギターを弾いてた時って気持ちが滅入ってたり、ネガティブなところから始まってたりするんです。誰にも言えない気持ちをどう吐き出せばいいのかな?と思ってギターをつまんでみたり、ってことが今もあるんですけど。その時にギターの音色を間近で聴いてると言うか、ボディがお腹にくっついてるじゃないですか。だから自分の気持ちを代弁してくれてるような。深夜にギターをポロンポロン弾いてると癒やされてる気持ちになりますね。

実は僕も15年ぶりぐらいにギターを弾き始めたんですよ。

片平あ、そうなんですか(笑)

はい。片平さんのライブを見て「またやってみるか」って。今コード譜を見ながら『夏の夜』を練習してます。

片平嬉しいです。

ファンの人からも「ギター始めました」って言われたりしませんか?

片平最近、結構ありますね。毎回シングルにコード譜を封入してるので、弾きたくなっちゃうんでしょうね。それは狙いでもあるんですけど。

片平さんの曲は、ギターを弾きたくなる曲なんだと思いますよ。『女の子は泣かない』も挑戦したんですけど指が追いつかなかったです(笑)

片平封入してるコード譜のコードはカポ(カポタスト)をしてないんですけど、私もカポをつけずにあれで弾くのは難しいですね…。

「片平さんの影響でギターを始めました」って話を聞くとどうですか?

片平嬉しいですね。自分が海外のアーティストの影響でギターを始めたのと同じ様に、今度は自分が自分よりも一つ下の世代の子たちに影響を与えられてるのはとても幸せなことですね。

そうやってギターを始めた子たちにアドバイスできることはありますか?

片平私なんかが…(照)ギターや音楽を好きになることが一番の近道なんですけど、自分の好きな曲とか「この曲を一曲、歌ってみたい」「この曲を自分が歌えたらかっこいいかも?」って言う自己満足、そこから始めて全然いいと思いますね。

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