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全国から4万人以上が来場。東京アイドルフェスティバル2014レポート

2014年8月2〜3日に東京・お台場で開催された日本最大のアイドルフェスティバル「東京アイドルフェスティバル2014(TIF)」は2日間で来場者4万人以上。138組のアイドルが真夏の一大イベントを盛り上げた。(photo by 山田秀樹)

東京アイドルフェスティバル2014の開催前にアップした記事「東京アイドルフェスティバル2014(TIF)で見ておきたいアイドル14組」に多くの情報拡散をいただきありがとうございます。開催後に「あの記事を見るアイドルの参考にしました。」と言うリアクションもいただき、とても嬉しく思っています。
本レポートでは上記の記事でおすすめしたアイドルを中心に、そのライブの様子をレポートします。

さんみゅ〜 <8/2:ENJOY STADIUM>

TIF初日、ENJOY STATIUMでそのオープニングを飾ったのはさんみゅ〜。純白にブルーをアクセントにした衣装で登場したさんみゅ〜は、「そっと、ぎゅっと、もっと、ずっと」「Thank you for the music」「大好きだ 何度でも ~夢のしっぽ~」「僕らの未来地図」の4曲を披露。”21世紀最初の純白アイドル”のキャッチフレーズ通り正統派アイドルを貫きながらもライブは完全に実力指向。キラーチューンの畳み掛けで勢い良くスタートを切ったかと思えば最後はしっかりと歌声を届けるセットリストで爽やかにライブを終えた。

 

ミスiD <8/2:HOT STAGE>

講談社が2013年にスタートさせたアイドルオーディション「ミスiD」が東京アイドルフェスティバル2014のHOT STAGEに登場。TIF開催直前に発表になったミスiD2015セミファイナリストのお披露目(発表があまりに直前すぎたため全員は揃わず)の他、ミスiD2013のグランプリ玉城ティナ、ミスiD2014のグランプリ蒼波純を始め、寺嶋由芙、木下綾菜(さんみゅ〜)、大場はるか、小鳥遊しほ、細川唯、加藤一華、レイチェル、中村インディア、奈々瀬、文月悠光などの受賞者が顔を揃えた。
ライブではミスiD2015の選考委員も務める大森靖子がゲスト出演し、「さようなら」を披露。またこのイベントのために大森が書き下ろした「イミテーションガール」をミスiDメンバーの玉城ティナ、蒼波純、大場はるか、寺嶋由芙、レイチェルと歌った。さらにもう一つのミスiDオリジナル楽曲「カラフループ」(作詞:チームミスiD / 作曲:miifuu)は30人近いミスiDメンバーが歌、ラップ、舞踏、朗読etc…を8分近くに渡ってパフォーマンス。フェスティバル(=お祭り)にふさわしいステージは、その後のステージを待っていたHKT48ファンも巻き込んだ大盛り上がりとなった。

最後は蒼波純による「おやすみじゃんけん」で終了。勝っても負けても一回きりという荒業「おやすみじゃんけん」はHOT STAGEに集まった人を一気に”蒼波ワールド”に包み込んでいた。

 

Especia <8/2:DOLL FACTORY / 8/3:SKY STAGE>

8月2日のDOLL FACTORYのトロピカルなセットの前に姿を見せたEspecia。TIFの中では屋内最大規模のステージでEspeciaは「BayBlues」「ステレオ・ハイウェイ」「嘘つきなアネラ」をノンストップでつなぎ、最後はまるで真夏のシエスタのような余韻を残したライブ。
そして8月3日のSKY STAGEは日が傾き始めた夕刻のライブ。15分の持ち時間にもかかわらずロングミックスのイントロでじらしにじらしてからの登場。ミックスからの流れで「海辺のサティ」を披露すると曲中に一旦ステージ袖へ戻ったEspecia。空になったステージを見つめる戸惑い気味のファンの前に再びEspeciaが戻ってきたメンバーの手にはスマホとタブレットが。
そして鳴り続けるオケを一切構うことなくステージ上から集まったファンをバックに記念撮影に興じるEspecia。結局そのまま曲もライブも終了。呆気にとられる観客もいただろうが、Especiaは大事な夏の思い出をカメラに収めて東京アイドルフェスティバル2014を終えた。

 

るの☆あ〜る → Negipecia <8/2:ENJOY STADIUM>

某有名喫茶店の名前を連想させるアイドルユニット「るの☆あ〜る」。アーティスト写真も全員シルエットとなっている覆面ユニットだったがその正体はNegiccoとEspeciaだった。9人揃って登場するなりNegiccoのNao☆から「るの☆あ〜るは今日で解散しまーす。」と衝撃発表。「これからはNegipeciaとして活動します。」と立て続けに衝撃発表。そしてNegipeciaとしてシングル「Girl’s Life」を2014年8月26日にリリースすると短時間に3度の衝撃発表。
そのまま「Girl’s Life」をNegipeciaで、カップリング曲の「水着・浴衣・花火・背伸び」のNegiccoバージョン、Especiaバージョンのお披露目ライブを行った。

Girl’s Life」は既にPVが公開されているが、作曲・編曲・プロデュースは80年代におニャン子クラブへの楽曲提供で一世を風靡した後藤次利が担当。ベースサウンドが心地よい良質ガールズポップに仕上がっている。
かねてから親交が深く、8月9日からは2マンツアー「9 girls!」も控えているNegiccoとEspeciaの本格合体となるNegipeciaの「Girl’s Life」はこの夏注目のタイトルになりそうだ。

 

エレクトリックリボン <8/2:ENJOY STADIUM / 8/3:SKY STAGE>

TIFの開催前に新メンバーAzumiの加入が発表されたエレクトリックリボン。一曲目の「どっちもどっち」はasCa、NAMOi、ericaの3人でスタートし、2曲目の「steal me」からAzumiも加わり、4人体制で8月13日リリースの「波音チューニング」へ。四つ打ちとエモーショナルなメロディに合わせて左右に大きく手を振りながらひとしきりファンを盛り上げた後、メンバーの自己紹介でNAOMiから8月31日でエレクトリックリボンを含む全ての活動からの卒業が発表された。あまりに突然の発表にファンも動揺を隠せないまま最後の「星屑ハイランド」へ。新生エレクトリックリボンのTIF2014は終りと始まりが交錯するステージとなった。
そしてNAOMi卒業発表から一夜明け、SKY STAGEに再び姿を表したエレクトリックリボン。前日に見られたファンの動揺もSKY STAGEが吹き飛ばし、asCaが紡いだトラックがレイヴ感のあるライブを演出していたが、このステージでも披露された「波音チューニング」がよりエモーショナルに聴こえたのは気のせいだろうか…。

 

東京パフォーマンスドール <8/2:ENJOY STADIUM>

この先のアイドルシーンで一大旋風を巻き起こす、いや既に起きているのかもしれない東京パフォーマンスドール(TPD)が東京アイドルフェスティバル(TIF)に初登場。与えられたライブ時間中、途切れることのなく続くダンスと歌。先代のTPDから受け継いだ「ダンサミ(ダンスサミットの略)」スタイルのライブは、TIFで初のライブとなったENJOY STADIUMでも変わらず、「WE ARE TPD!!」「ダイアモンドは傷つかない」「十代に罪はない」「夢を」「WAKE ME UP!!」「東京ハッカーズ・ナイトグルーヴ」「BRAND NEW STORY」「WEEKEND PARADISE」の8曲をノンストップのステージを踊り、そして歌い切った。
唯一、最後の「WEEKEND PARADISE」だけは踊ることをやめて観客とともに腕を上げ、”JUST WEEKEND PARADISE!!”とコールアンドレスポンスを繰り返す。ステージ上のTPDとフロアで声援を送るファンの互いが全力を尽くしたことを労うように歌われるこの曲が始まった時に押し寄せてくる心地よい充足感はTPDのライブならではのものだ。

渋谷「CBGKシブゲキ!!」でのミュージカル・ライブ「PLAY×LIVE『1×0』(ワンバイゼロ)」を飛び出したTPDのネクストステージはこのTIF2014から本格始動したと言っても過言ではない。

 

小桃音まい <8/2:DOLL FACTORY>

TIF2014初日のDOLL FACTORYでまいにゃこと小桃音まいのライブがとにかく圧巻だった。
一曲ずつ歌うセットリストではなく、ノンストップのダイジェストメドレーでライブに臨んだまいにゃ。普段は小さな身体で目一杯ステージを使うまいにゃが意外なほどにセンターから動かない序盤の「キラリ☆」「ダンシン☆ハイスクール」「Magic kiss」「Yeah yeah yeah!」「涙色サイレント」「恋愛サーキュレーション」。おそらくあまり動かなかったのはテレビカメラを意識したまいにゃなりのメリハリをきかせた演出だったのではないだろうか。
「民族大移動はまだか?あの曲はまだか?」とジリジリされられる展開の後、ついにやってきたフルサイズの「なのです☆」と「BANG BANG 鼓笛サンバ」で左右に思う存分大移動してから、ラストの「Dreamscape☆」が始まるとフロアは爆発的な盛り上がりを見せた。小桃音まいを知っていても知らなくても、あの瞬間DOLL FACTORYに起きたカタルシスはみんなが同じように感じたはずだ。
「Dreamscape☆」が名曲であり、度々歌われる定番曲であることは疑いようもないが、改めてこの曲が持っている力を思い知らされたのと同時に、この日の小桃音まいのライブのセトリ、構成、演出にはどれだけ拍手を贈っても足らないビッグステージだった。(※本記事の最初の画像は「Dreamscape☆」でケチャを受ける小桃音まい。)

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